
■ 基本スペック (ノーマル時)
項目 | スペック |
メーカー | トヨタ |
駆動方式 | 4WD |
エンジン | 1GR-FE V型6気筒 |
総排気量 | 3,955cc |
最高出力 | 276ps / 5,600rpm |
最大トルク | 38.8kgf・m / 4,400rpm |
全長×全幅×全高 | 4,635×1,905×1,840mm |
車両重量 | 1,940kg |
トランスミッション | 5速AT |
■ ゲーム内での特性・オススメセッティング
特性: 伝説のオフローダー「FJ40型ランドクルーザー」をモチーフにした、レトロモダンな本格SUV。その本質は、舗装路(ターマック)ではなく、岩場や泥道(ダート)にある。 高い車高、柔らかくストロークの長いサスペンション、そして2トン近い車重。その全てが、首都高というステージにおいては、圧倒的なハンディキャップとなる。コーナーでは強烈なロールに見舞われ、ブレーキングでは長い制動距離を強いられるだろう。このクルマでバトルに挑むことは、ゲームの難易度を自ら「ベリーハード」に設定するようなものだ。
オススメセッティング:
- ライトチューン向け (Lv.3程度)
- 方向性: オフローダーを、無理やりオンロード仕様にする。
- 足回り: スポーツサスペンションで、可能な限り車高を下げ、スプリングレートを最大まで硬くする。これが全ての基本。
- タイヤ: オンロード用のハイグリップタイヤに交換する。
- ブレーキ: ブレーキシステムの強化は、安全のためにも必須。
- フルチューン向け (Lv.MAX)
- 方向性: 首都高に迷い込んだ、一頭の怒れるサイを創り出す。
- パワーユニット: パワーユニットを最大まで強化し、スーパーチャージャーを装着。トラック用のV6エンジンをドーピングし、直線だけでも勝負できるようにする。
- 軽量化: 徹底的な軽量化で、少しでも運動性能を改善する。
- その他: その巨体を活かし、ライバルをブロックする「走る壁」として徹するのも、一つの戦術かもしれない。
■【評価と立ち位置】
- 国内での評判:『遊べる、本格四駆』 その唯一無二のデザインと、ランドクルーザー譲りの本格的な悪路走破性から、アウトドアやファッション好きの若者を中心に大ヒット。生産が終了した今でも、その人気は衰えず、中古車市場では高値で取引されている。クルマを「移動の道具」ではなく、「遊びの相棒」として捉えるカルチャーの象徴。
- 国外での評判:『モダン・クラシック』 元々は北米市場をメインターゲットに開発されたモデル。アメリカ西海岸の若者を熱狂させ、FJクルーザー専門のカスタムカルチャーや、オーナーズクラブが数多く生まれた。レトロなデザインと、現代的な信頼性を両立した「モダン・クラシック」として、世界中にファンを持つ。
- ゲーム内での評価:『走る、エクストリーム・チャレンジ』 このゲームにおける、究極の「縛りプレイ」用マシン。速さを求めるプレイヤーは、決してこのクルマを選ぶべきではない。しかし、このクルマで格上のスポーツカーを打ち負かした時、それは単なる勝利ではなく、「伝説」となるだろう。全てのライバルから侮られる、最高にクールなアンダードッグ。
■ 辛口コラム:戦う場所を、間違えた王様
FJクルーザーは、王様だ。ただし、それは岩と砂漠が支配する、オフロードの世界での話。 アスファルトで舗装された首都高は、彼の国ではない。ここでは、彼の自慢の足(サスペンション)も、力強い心臓(エンジン)も、その真価を発揮することはない。 周りを見れば、地を這うように低い、俊敏なスポーツカーばかり。誰もが、場違いな王様のことを笑うだろう。 だが、それでも王は走る。己の信じる道を、ただ真っ直ぐに。その姿は、滑稽だろうか?いや、孤高で、そして何よりも誇り高い。 戦う場所を間違えた王様。それもまた、一つの生き様なのである。