
■ 基本スペック (ノーマル時)
項目 | スペック |
メーカー | トヨタ |
駆動方式 | 4WD |
エンジン | 2GR-FE V型6気筒 |
総排気量 | 3,456cc |
最高出力 | 280ps / 6,200rpm |
最大トルク | 35.1kgf・m / 4,700rpm |
全長×全幅×全高 | 4,930×1,850×1,895mm |
車両重量 | 2,130kg |
トランスミッション | 6速AT |
■ ゲーム内での特性・オススメセッティング
特性: 「走るラウンジ」「公道のファーストクラス」と称される、高級ミニバンの絶対王者。その本質は、言うまでもなく、速さではなく「快適さ」にある。 2.1トンを超える車重、全高1.9mに迫る重心高、そして乗り心地を最優先した柔らかなサスペンション。首都高バトルという舞台において、考えうる全ての弱点を、最高レベルでコンプリートした奇跡の一台。コーナリングでは、船のように揺れる壮大なロールを体験できるだろう。しかし、その巨体と威圧感は、他のどんなマシンにもない、唯一無二の武器となる。
オススメセッティング:
- ライトチューン向け (Lv.3程度)
- 方向性: とにかく転ばないようにする。
- 足回り: スポーツサスペンションで限界まで車高を下げ、スプリングレートを最大まで硬くする。これが全ての前提条件。
- タイヤ・ブレーキ: 最高性能のタイヤとブレーキは、もはやお守り。
- ボディ剛性: タワーバー、ロールケージでボディを固め、少しでもヨレをなくす。
- フルチューン向け (Lv.MAX)
- 方向性: 走る神殿を、ライバルを蹂躙する「走る城壁」へ。
- パワーユニット: パワーユニットを最大まで強化し、スーパーチャージャーを装着。直線だけでも勝負できるようにする。
- 軽量化: 徹底的な軽量化。後部座席の豪華なキャプテンシートを全て取り払い、ドンガラ仕様にするという、このクルマの存在意義を否定する行為が求められる。
- 戦術: C1のインベタを走り、後続のGT-Rを全てブロックする。
■【評価と立ち位置】
- 国内での評判:『ミニバンの王様、そしてステータスシンボル』 兄弟車アルファードと共に、日本の高級ミニバン市場の頂点に君臨する。その押し出しの強いデザインと、豪華絢爛な内装は、一種のステータスシンボル。政治家や芸能人の送迎車から、カスタムカルチャーの主役まで、幅広いシーンで王様として扱われている。
- 国外での評判:『アジアの富の象徴』 正規販売されているアジア圏では、日本以上に「富の象徴」としての側面が強い。特に香港などでは、企業の重役や富裕層が、専属の運転手付きで後部座席に乗るクルマとして絶大な人気を誇る。
- ゲーム内での評価:『究極の“王者の戯れ”』 このクルマでバトルに参加することは、勝利を放棄し、別の何かを求める行為だ。それは、自らの腕を試す「縛りプレイ」か、あるいは、ライバルを挑発する「精神攻撃(サイバーアタック)」か。このクルマがバックミラーに映った時、相手は恐怖と混乱に陥るだろう。「なぜ、ヴェルファイアが…?」と。
■ 辛口コラム:玉座に座したまま、戦場へ
GT-Rが戦闘機なら、NSXは刀だ。そして、ヴェルファイアは、玉座だ。 普通、王は、玉座から立ち上がり、鎧をまとい、馬に乗って戦場へ赴く。 だが、このクルマを選ぶ王は違う。玉座に座ったまま、ふかふかの絨毯が敷かれた自室ごと、戦場に乗り込んでくるのだ。 それは、あまりにも傲慢で、あまりにも無礼で、そして、あまりにもクールだ。 「速さなど、興味はない。なぜなら、余は、すでに王なのだから」。 ヴェルファイアで首都高を走ることは、ライバルにそう無言で宣告する、究極の王者の嗜みなのである。