トヨタ

【車両紹介】トヨタ セルシオ C仕様 Fパッケージ インテリアセレクション (UCF31) '04

■ 基本スペック (ノーマル時)

項目スペック
メーカートヨタ
駆動方式FR
エンジン3UZ-FE V型8気筒
総排気量4,292cc
最高出力280ps / 5,600rpm
最大トルク43.8kgf・m / 3,400rpm
全長×全幅×全高5,015×1,830×1,470mm
車両重量1,870kg
トランスミッション6速AT

■ ゲーム内での特性・オススメセッティング

特性: 静粛性、快適性、品質。その全てにおいて、当時の世界の頂点に立った、日本の最高級セダン。エンジンは、そのあまりの静けさから「セルシオサウンド」という言葉を生んだ、V8の名機「3UZ-FE」。 その本質は、後部座席に乗る要人のための、移動する執務室。スポーツ走行とは無縁の存在であり、その乗り味はまるで豪華客船。首都高に持ち込めば、そのフワフワした足回りと、約1.9トンという圧倒的な重量が、プレイヤーに襲いかかる。ヴェルファイアと並ぶ、究極のチャレンジングマシン。

オススメセッティング:

  • ライトチューン向け (Lv.3程度)
    • 方向性: 豪華客船を、高速巡洋艦へと変える。
    • 足回り: エアサスを車高調に交換し、限界までローダウン。これが全ての始まり。
    • タイヤ・ブレーキ: 20インチ以上の大径ホイールと、それに負けない大径ブレーキシステムを装着。見た目と性能を両立させる。
    • 吸排気系: マフラーを交換し、静寂のV8に、少しだけ野性的な咆哮を与える。
  • フルチューン向け (Lv.MAX)
    • 方向性: 首都高に君臨する、最速の「VIPカー」を創り上げる。
    • パワーユニット: パワーユニットを最大まで強化し、スーパーチャージャーを装着。600ps近いパワーで、その巨体を異次元の領域へと導く。
    • ボディ: 徹底的な軽量化。豪華な内装を全て剥ぎ取り、ドンガラにするという、このクルマの存在意義を問う禁断のチューニング。
    • 駆動系: 機械式LSDを装着し、巨体をドリフトさせる。

■【評価と立ち位置】

  • 国内での評判:『VIPカスタムの絶対的象徴』 セルシオ、特にこの30系後期は、「VIPカー」というカスタムジャンルにおいて、絶対的な王様として君臨している。「ツライチ」に決められた大径ホイール、地面スレスレの車高。その威圧的で美しい姿は、多くのカスタムファンにとっての最終到達点。また、その風格から、企業の役員車や、裏社会の象徴としても、特別なオーラを放つ。
  • 国外での評判:『静寂と信頼性のマスターピース』 「レクサス LS430」として、世界中の富裕層から愛された。特に、メルセデス・ベンツSクラスやBMW7シリーズといったドイツのライバル達を凌駕する、その圧倒的な静粛性と、絶対に壊れないという信頼性は、レクサスブランドの評価を不動のものにした。
  • ゲーム内での評価:『走る“威圧”』 このクルマの最大の武器は、性能ではない。その「存在感」そのものだ。バックミラーに、この巨体が映った時のプレッシャーは、GT-Rやスープラとは比較にならない。バトルにおいて、速さ以外の「何か」が重要であることを、セルシオは教えてくれる。湾岸線を流す姿は、まさに王者の風格。

■ 辛口コラム:沈黙は、雄弁

深夜の首都高。甲高いエンジンサウンドを響かせ、火花を散らしながら、スポーツカーたちが己の速さを競い合っている。 そこへ、一台の黒塗りのセダンが、音もなく現れる。 エンジン音は、ほとんど聞こえない。ただ、圧倒的な存在感だけが、先行するクルマたちを静かに飲み込んでいく。 セルシオは、多くを語らない。だが、その沈黙は、どんな咆哮よりも雄弁に、自らが持つ「格」の違いを物語る。 速さを超えた領域に存在する、絶対的な支配者。それこそが、首都高におけるセルシオというクルマの本質なのだ。

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