
■ 基本スペック (ノーマル時)
項目 | スペック |
メーカー | トヨタ |
駆動方式 | FF |
エンジン | 1NZ-FE 直列4気筒 |
総排気量 | 1,496cc |
最高出力 | 109ps / 6,000rpm |
最大トルク | 14.4kgf・m / 4,200rpm |
全長×全幅×全高 | 3,845×1,690×1,640mm |
車両重量 | 1,070kg |
トランスミッション | 4速AT |
■ ゲーム内での特性・オススメセッティング
特性: 「クルマ型ミュージックプレーヤー」というコンセプトで開発された、2000年代の若者文化を象徴する一台。その本質は、速く走ることではなく、自分好みにカスタムし、仲間との時間を楽しむための「箱」。 当然、スポーツ走行は全く想定されていない。背の高い箱型のボディは空気抵抗が大きく、重心も高い。エンジンは非力で、足回りも柔らかい。首都高のステージにおいては、その全てが弱点となる。このクルマでバトルに挑むこと自体が、最高難易度のチャレンジと言えるだろう。
オススメセッティング:
- ライトチューン向け (Lv.3程度)
- 方向性: とにかく「走る・曲がる・止まる」の基本性能を、マトモなレベルまで引き上げる。
- 足回り: スポーツサスペンションで徹底的にローダウンし、ロールを抑制。
- タイヤ・ブレーキ: ハイグリップタイヤと強化ブレーキは必須。
- ボディ剛性: タワーバーでボディを固め、少しでもハンドリングの応答性を上げる。
- フルチューン向け (Lv.MAX)
- 方向性: 「走るクラブ」を、冗談と本気の狭間に存在する「最速の箱」へ。
- パワーユニット: パワーユニットを最大まで強化し、ターボ化。ヴィッツRS用のエンジンに換装するのも面白い。200psも出せば、その見た目とのギャップでライバルを驚かせることができる。
- 軽量化: 徹底的な軽量化。内装を全て剥ぎ取り、ドンガラ仕様にする。
- その他: ナイトラス・オキサイド・システム(ニトロ)を搭載し、直線だけでも一矢報いる。
■【評価と立ち位置】
- 国内での評判:『2000年代“ストリートカルチャー”の象徴』 その個性的なデザインと、「箱」としてのカスタムのしやすさから、若者を中心に爆発的なヒットを記録。VIPカスタム、オーディオカスタム(ダイコック)、スポコンなど、あらゆるストリートカルチャーと結びついた、2000年代を代表する一台。
- 国外での評判:『アメリカの若者の心を掴んだ“Scion xB”』 トヨタが北米の若者向けに立ち上げたブランド「サイオン(Scion)」の初代「xB」として販売され、アメリカでも大成功を収めた。手頃な価格と、自己表現のキャンバスとなるそのユニークなコンセプトは、アメリカのカスタムカルチャーにも大きな影響を与えた。
- ゲーム内での評価:『究極の“ネタ車”にして、最高の“精神修行”』 速さを求めるなら、絶対に選んではいけないクルマ。しかし、このクルマでGT-Rを抜き去った時の快感は、他のどんなクルマでも味わえない、麻薬的なものがあるだろう。バトルに勝つことだけが目的ではない、というゲームの奥深さを教えてくれる「走る哲学者」。全てのライバルを油断させる、最高のジョーカー。
■ 辛口コラム:速さだけが、クルマの価値じゃない
首都高という戦場において、bBは、丸腰で戦地に赴くようなものだ。 パワーも、空力も、コーナリング性能も、何一つない。あるのは、スクエアなボディと、ライバルをなめきったような、愛嬌のある顔つきだけ。 だが、考えてみてほしい。誰もが同じようにGT-Rやスープラをフルチューンして、コンマ1秒を競う。その戦いに、本当に個性はあるのか? そんな中で、一台だけ悠然と走るbB。その姿は、あまりにも異質で、あまりにもロックだ。 bBは、我々に教えてくれる。速さという、たった一つの物差しだけでクルマを語ることの、なんとつまらないことか。そして、自分だけのスタイルを貫くことが、何よりもカッコいいのだ、と。