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【車両紹介】マツダ サバンナ RX-7 アンフィニ (FC3S) '90

■ 基本スペック (ノーマル時)

項目スペック
メーカーマツダ
駆動方式FR
エンジン13B-T 2ローター ターボ
総排気量1,308cc (654cc × 2)
最高出力215ps / 6,500rpm
最大トルク28.0kgf・m / 4,000rpm
全長×全幅×全高4,335×1,690×1,270mm
車両重量1,230kg
トランスミッション5速MT

■ ゲーム内での特性・オススメセッティング

特性: RX-8の先代にあたる、2代目RX-7。NAだったRX-8とは異なり、ロータリーエンジンにターボを組み合わせ、パワフルで荒々しい加速を手に入れたピュアスポーツ。この「アンフィニ」は、2シーター化による軽量化とパワーアップが施された、FC3Sの最終進化形。 軽量な車体とFRレイアウトがもたらすハンドリングは極めてシャープ。ある回転域から急激にパワーが立ち上がる「ドッカンターボ」的な特性を持っており、乗りこなすには繊細なアクセルワークとカウンターステアの技術が要求される、玄人向けのじゃじゃ馬マシン。

オススメセッティング:

  • ライトチューン向け (Lv.3程度)
    • 方向性: 80年代のシャシーを現代のレベルに引き上げ、ターボパワーを制御する。
    • タイヤ・ブレーキ: 何よりもまず、タイヤとブレーキを現代のレベルにアップデートする。
    • ボディ剛性: タワーバーやメンバーブレースで剛性を上げ、シャシーの応答性を高める。
    • 吸排気系: マフラーを交換するだけで、ロータリーターボ独特の迫力あるサウンドが楽しめる。
  • フルチューン向け (Lv.MAX)
    • 方向性: 首都高の伝説に名を刻む、究極のロータリーチューンドへ。
    • パワーユニット: パワーユニットを最大まで強化し、大型のシングルタービンに交換。500psを超えるパワーと、強烈なターボラグの先にある暴力的な加速を手に入れる。
    • サスペンション: 純正の電子制御サス(DTSS)の挙動はピーキーなため、フルカスタムサスに入れ替え、より素直なハンドリング特性にセッティングする。
    • 軽量化: 徹底的な軽量化で1.1トン台を目指す。

■【評価と立ち位置】

  • 国内での評判:『孤高の白い彗星』 大人気漫画『頭文字D』に登場する高橋涼介の愛車として、その名は全国区に。冷静沈着な理論派ドライバーが駆るマシンというイメージから、「知的な走り屋の象徴」として神格化されている。純粋な性能面でも、当時のポルシェに匹敵すると言われたほどのポテンシャルを持ち、今なお峠やサーキットで絶大な人気を誇る。
  • 国外での評判:『JDM黄金期のアイコン』 80年代の日本の技術的躍進を象 徴する一台として、海外のJDMファンからカルト的な人気を持つ。「ターボ」「ロータリー」「リトラクタブルヘッドライト」という、当時の少年たちが夢中になった要素を全て併せ持っており、日本の80'sカルチャーのアイコンとしてリスペクトされている。
  • ゲーム内での評価:『理論派ドライバーの愛機』 GT-Rのような絶対的なパワーも、NSXのような完璧なバランスもない。しかし、このクルマには、乗り手の頭脳とテクニックで格上を打ち破るロマンがある。ピーキーなターボパワーを、コーナーリング速度とライン取りの理論で完璧にコントロールできた時、プレイヤーは最高の達成感を得られるだろう。速さを追求する「理論派」のプレイヤーにこそ乗ってほしい一台。

■ 辛口コラム:僕らは、峠の哲学に恋をした。

FC3Sは、ただの速いクルマではない。それは、一つの「哲学」だ。 漫画の中で、白いFCを駆る男は言った。「ロータリーエンジンの美しさは、その圧倒的なパワーにあるのではない。パワーと重量のバランス、つまりパワーウェイトレシオの良さにある」。 我々がFCに惹かれるのは、まさにこの点だ。ただ闇雲にパワーを求めるのではなく、いかにしてマシンの持つポテンシャルを100%引き出すか。そのための理論と、それを実践するテクニック。FC3Sは、そんな「走りの哲学」を我々に教えてくれる、最高の教科書なのだ。 このクルマで首都高を走る時、我々はただの走り屋ではない。孤高の理論を胸に、最速のラインを探求する、一人の求道者になる。

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