
■ 基本スペック (ノーマル時)
項目 | スペック |
メーカー | マツダ |
駆動方式 | FR |
エンジン | P5-VP 直列4気筒 NA |
総排気量 | 1,496cc |
最高出力 | 131ps / 7,000rpm |
最大トルク | 15.3kgf・m / 4,800rpm |
全長×全幅×全高 | 3,915×1,735×1,235mm |
車両重量 | 1,020kg |
トランスミッション | 6速MT |
■ ゲーム内での特性・オススメセッティング
特性: マツダの「人馬一体」という哲学を、現代の技術で最も純粋に表現した一台。徹底的な軽量化により車重はわずか1トン強。パワーは131psと非力だが、7,000rpmまで軽快に回る1.5Lエンジンを、意のままに操る楽しさは何物にも代えがたい。 「RS」グレードは、ビルシュタイン製ダンパーやタワーバーで足回りが強化されており、ノーマル状態でも極めて完成度の高いハンドリングを誇る。コーナーこそが、このクルマの独壇場。いかに速度を殺さず、クルマとの対話を楽しむかが勝利の鍵となる。
オススメセッティング(B案):
- ライトチューン向け (Lv.3程度)
- 方向性: 絶妙なノーマルバランスを活かしつつ、弱点のパワーを補う。
- 吸排気&ECU: まずは吸排気とECUチューンで、エンジンレスポンスとパワーを少しでも上乗せしたい。特に高回転域の伸びが改善される。
- タイヤ: グリップの高いタイヤに交換することで、コーナリングスピードをさらに高めることができる。
- LSD: ノーマルでも優秀なLSDを装備しているが、よりアグレッシブな設定にすることで、コーナー脱出時の蹴り出しが鋭くなる。
- フルチューン向け (Lv.MAX)
- 方向性: 絶対的なパワーを手に入れ、格上を喰らう「ライトウェイト・ジャイアントキラー」へ。
- パワーユニット: パワーユニットのレベルを最大まで上げ、ターボ化やスーパーチャージャー化を行う。300psを超えたあたりから、このシャシーの真の恐ろしさが見えてくる。
- ボディ剛性: パワーアップに伴い、ロールケージ等でボディ剛性を上げることは必須。
- サスペンション: ノーマルの良さを活かしつつ、よりサーキット向けのセッティングに。車高を下げ、ロール剛性を高めることで、安定性と旋回性能を両立させる。
■【評価と立ち位置】
- 国内での評判:『原点回帰にして、究極の“人馬一体”』 代を重ねるごとに少しずつ重くなっていたロードスターの歴史に終止符を打ち、「軽さこそ正義」という原点に回帰したことで、ファンから熱狂的に迎えられた。特に、軽快な1.5Lエンジンは初代ロードスター(NA)の再来と評され、クルマを操る根源的な楽しさを追求した、マツダ哲学の結晶として高く評価されている。
- 国外での評判:『世界が愛する、最高の“FUN”カー』 「MX-5 Miata」として知られる海外でも、その評価は絶大。「価格を問わず、世界で最も運転が楽しいクルマ」として、数え切れないほどの賞を受賞。パワーや速さといった単純な指標では測れない、「Fun to Drive」という価値を世界中に提供し続ける、生きた伝説である。
- ゲーム内での評価:『走りの“道場”』 湾岸線では、軽自動車にさえちぎられるほどの非力さ。しかし、ひとたびC1や八重洲線に持ち込めば、その水を得た魚のような走りで、プレイヤーに運転の真髄を教えてくれる。速く走らせるためには、ブレーキング、ライン取り、荷重移動、その全てを完璧にこなす必要がある。このクルマを乗りこなすことは、ドライビングスキルを磨くための最高のトレーニングであり、まさに「走りの道場」と言える存在。
■ 辛口コラム:首都高という、壮大なアンチテーゼ
最高速300km/hオーバーが日常の首都高バトル。そこにおいて、ロードスターというクルマは、あまりにも無力で、場違いな存在に見えるだろう。パワーこそが正義の世界で、非力なこのクルマを選ぶ意味とは何なのか。 それは、このゲームに対する、最も痛快なアンチテーゼ(反逆)だ。 勝利やCP稼ぎという目的から、一度降りてみること。ただひたすらに、コーナーを一つクリアする喜び、クルマと対話する楽しみに没頭すること。ロードスターは、我々が忘れかけていた、その根源的な喜びを思い出させてくれる。湾岸線でライバルに道を譲り、C1のコーナーで至福の瞬間を味わう。それは、誰よりも贅沢な、首都高の楽しみ方なのかもしれない。