マツダ

【車両紹介】マツダ RX-8 Type S (SE3P) '03

■ 基本スペック (ノーマル時)

項目スペック
メーカーマツダ
駆動方式FR
エンジン13B-MSP "RENESIS" 2ローター
総排気量1,308cc (654cc × 2)
最高出力250ps / 8,500rpm
最大トルク22.0kgf・m / 5,500rpm
全長×全幅×全高4,435×1,770×1,340mm
車両重量1,310kg
トランスミッション6速MT

■ ゲーム内での特性・オススメセッティング

特性: RX-7の後継として、NAロータリーエンジン「RENESIS」を搭載して生まれた4ドア・4シータースポーツ。軽量コンパクトなロータリーエンジンを車体中央に低く搭載する「フロントミッドシップ」レイアウトにより、理想的な50:50の重量配分を実現。そのハンドリング性能は、歴代マツダ車の中でも屈指と評価が高い。 9,000rpmまでモーターのように滑らかに吹け上がるエンジンフィールと、独特のサウンドは唯一無二。しかし、低回転域のトルクは極めて細く、速く走るためには常に高回転を維持する必要がある。Honda S2000と双璧をなす、高回転型NA・FRのテクニカルコースマシン。

オススメセッティング(B案):

  • ライトチューン向け (Lv.3程度)
    • 方向性: 絶品のハンドリングをさらに活かし、NAロータリーの魅力を引き出す。
    • 吸排気系: エキマニとマフラーの交換は必須。独特の甲高いロータリーサウンドを存分に楽しめるようになる。
    • 駆動系: 軽量フライホイールに交換することで、エンジンの吹け上がりがさらに鋭敏になる。
    • オイルクーラー: ロータリーエンジンの熱対策は基本中の基本。オイルクーラーの容量アップはライトチューンでも行っておきたい。
  • フルチューン向け (Lv.MAX)
    • 方向性: コーナーリングの魔術師を、サーキットの支配者へ。
    • パワーユニット: パワーユニットのレベルを最大まで上げることで、NAのままポートチューニング(サイドポート拡大、ブリッジポート化)が施され、高回転域のパワーが炸裂する。400psに迫るNAロータリーサウンドは麻薬的。
    • シャシー: ボディ剛性を徹底的に高め、フルカスタムサスでセッティングを突き詰めることで、どんなコーナーでもオン・ザ・レール感覚でクリアしていくことが可能になる。
    • 軽量化: 徹底的な軽量化で1.2トン切りを目指す。

■【評価と立ち位置】

  • 国内での評判:『孤高のロータリースポーツ』 偉大すぎる先代「RX-7」と比較され、ターボを持たないことから「遅い」という不当な評価を受けることもあった悲運のマシン。しかし、その唯一無二のNAロータリーフィールと、世界トップクラスのハンドリング性能は、多くの本物の走り好きから熱狂的に支持されている。生産が終了した今、その価値は再評価され続けている。
  • 国外での評判:『革新的なシャシーを持つ、個性の塊』 観音開きの「フリースタイルドア」を持つ4ドア4シータースポーツという革新的なパッケージングと、ワールド・エンジン・オブ・ザ・イヤーを受賞したRENESISエンジンは、登場時に世界中で高く評価された。一方で、ロータリーエンジン特有の燃費やオイル消費、メンテナンス性が、後に評価を分ける要因ともなった。
  • ゲーム内での評価:『コーナーリングの魔術師』 絶対的なパワーはない。だが、コーナーが一つでもあれば、このクルマは魔法のような走りを見せる。驚異的な回頭性と、FRならではの自由自在なコントロール性能。C1や新環状のテクニカルセクションでは、大パワーマシンをいとも簡単に置き去りにする。速く走らせるには、常に高回転をキープする技術が求められる、玄人好みのマシン。

■ 辛口コラム:「7」という名の、重すぎる十字架

もし、このクルマの名前が「RX-8」ではなかったら。もし、あの「RX-7」という偉大すぎる兄が存在しなかったら。このクルマの評価は、全く違ったものになっていただろう。 RX-8は、あらゆる面で革新的だった。自然吸気へと回帰し、環境性能と官能性を両立した新世代ロータリー。大人4人が乗れる、実用的なスポーツカーという新提案。そして、世界が絶賛した完璧なシャシーバランス。 だが、人々は常に「7」の幻影を追いかけた。ターボの暴力的な加速、ピュアな2シータースタイル。RX-8は、生まれながらにして、自分がなることのできない「何か」と比較され続けるという、重い十字架を背負わされていたのだ。 今こそ、その十字架を降ろして、このクルマ自身の価値を見つめ直すべきだ。そうすれば、きっと気づくはずだ。RX-8は、「RX-7になれなかったクルマ」ではない。「RX-8にしかなれなかった、唯一無二の傑作」なのだと。

-マツダ