
■ 基本スペック (ノーマル時)
項目 | スペック |
メーカー | レクサス |
駆動方式 | FR |
エンジン | 1LR-GUE V型10気筒 NA |
総排気量 | 4,805cc |
最高出力 | 560ps / 8,700rpm |
最大トルク | 49.0kgf・m / 7,000rpm |
全長×全幅×全高 | 4,505×1,895×1,220mm |
車両重量 | 1,480kg |
トランスミッション | 6速ASG (シーケンシャル) |
■ ゲーム内での特性・オススメセッティング
特性: ヤマハと共同開発した、9,000rpmまで一瞬で吹け上がるV10エンジン。そのサウンドは「天使の咆哮」と称され、乗る者の魂を震わせる。シャシーはカーボンファイバー製で、極めて軽量かつ高剛性。エンジンをフロントミッドシップに搭載し、トランスミッションをリアに配置するトランスアクスルレイアウトにより、理想的な重量配分を実現している。 その走りは、安定性と鋭い回頭性を見事に両立。どんな操作にも正確無比に反応するため、乗りこなすには相応のスキルが求められるが、一度限界領域を垣間見れば、他のどんなクルマも霞んで見えるほどの究極の人馬一体感を味わえる。
オススメセッティング(B案):
- ライトチューン向け (Lv.3程度)
- 方向性: 芸術品であるノーマルの素性を味わい尽くす。
- タイヤ: このクルマに必要なのは、ただ一つ。その性能を余すことなく路面に伝える、最高性能のタイヤのみ。
- ブレーキ: ブレーキパッドを交換し、初期制動を少し強めることで、首都高のようなストップ&ゴーが多いステージでもコントロールしやすくなる。
- その他: まずはこの状態で走り込み、このクルマが持つ圧倒的なポテンシャルを身体に覚え込ませることが最良のチューニングだ。
- フルチューン向け (Lv.MAX)
- 方向性: 「天使」をサーキットに舞い降りる「悪魔」へと変貌させる。
- パワーユニット: パワーユニットを最大まで強化。NAのまま800psに迫るパワーと、10,000rpmまで回る超高回転域を手に入れる。そのサウンドはもはや兵器。
- 駆動系: 弱点であるシングルクラッチのASGを、現代的なデュアルクラッチやシーケンシャルミッションに乗せ換えることで、変速ロスが消え、戦闘力が飛躍的に向上する。
- 空力: ノーマルでも優れた空力性能を持つが、GTウィングなどを装着し、さらにダウンフォースを稼ぐことで、首都高の高速ジャンクションでも路面に張り付くような安定性を得る。
■【評価と立ち位置】
- 国内での評判:『豊田章男の夢の結晶』 当時の豊田章男社長(現会長)の「トヨタに『味』を取り戻す」という強い想いから、採算を度外視して開発された、まさに夢のプロジェクト。開発期間は10年近くに及び、当初のアルミボディ案を白紙に戻してまでカーボンシャシーを自社開発するなど、その逸話には事欠かない。日本の技術と情熱の結晶として、国宝級の扱いを受けている。
- 国外での評判:『天使の咆哮を持つ、史上最高のクルマ』 英国の著名な自動車番組「トップギア」で、辛口評論家のジェレミー・クラークソンに「今まで運転した中で最高のクルマ」と言わしめた逸話はあまりにも有名。その唯一無二のV10サウンドと、完璧なシャシーバランス、そして日本車ならではの信頼性は、世界中のスーパーカーファンにとって永遠の憧れの的となっている。
- ゲーム内での評価:『音速の芸術品』 そのエンジンサウンドは、数あるクルマの中でも最高の体験を提供する。性能面でも、カーボンシャシーによる軽さと剛性、そして高回転型V10エンジンにより、オールラウンドでトップクラスの戦闘力を誇る。特に、プレイヤーのスキルがリニアにタイムに反映されるため、自らの腕を磨くための最高の教材ともなる。勝利と官能を両立した、究極の一台。
■ 辛口コラム:赤字から生まれた、黒字では買えない「価値」
LFAは、作れば作るほど赤字が出ると言われた。開発に10年、シャシーは当初のアルミ案を捨ててカーボンに変更、エンジンのサウンドチューニングには楽器メーカーのヤマハの知見まで借りた。その全てが、利益という物差しでは測れない、「最高のクルマを作りたい」という、技術者たちの狂気にも似た情熱によるものだ。 発売当時の評価は、価格の高さや、ライバルに見劣りするトランスミッション性能など、賛否両論あった。だが、10年以上の時が経った今、LFAの評価は上がり続けている。なぜなら、こんなにも非効率で、不器用で、ただひたすらに夢だけを追いかけて作られたスーパーカーは、もう二度とこの世に現れないと、誰もが気づいてしまったからだ。 LFAは、赤字という名の尊い犠牲の上に生まれた。だが、それによって得られた「伝説」という名の価値は、どんな黒字でも買うことはできないのだ。