
■ 基本スペック (ノーマル時)
項目 | スペック |
メーカー | レクサス |
駆動方式 | FR |
エンジン | 2UR-GSE V型8気筒 NA |
総排気量 | 4,968cc |
最高出力 | 481ps / 7,100rpm |
最大トルク | 55.0kgf・m / 4,800rpm |
全長×全幅×全高 | 4,710×1,845×1,390mm |
車両重量 | 1,720kg |
トランスミッション | 8速AT |
■ ゲーム内での特性・オススメセッティング
特性: ターボ化とダウンサイジングが進む現代において、5.0Lという大排気量の自然吸気V8エンジンを守り続ける、日本の「マッスルカー」。その最大の魅力は、アクセル操作に即応するリニアなパワーと、胸のすくようなV8サウンドにある。 「パフォーマンスパッケージ」は、カーボン製の外装パーツやブレーキで軽量化を図った最上級モデル。FRレイアウトと相まって、豪快なパワースライドを楽しむことができる。しかし、ベースがラグジュアリークーペであるため車重は1.7トンを超え、C1のようなタイトなコースではその重さが弱点となる、典型的な高速ステージ向けの番長マシン。
オススメセッティング(B案):
- ライトチューン向け (Lv.3程度)
- 方向性: 重さを克服し、V8の旨味を最大限に引き出す。
- タイヤ: 何よりもまず、最高性能のタイヤを装着する。1.7トンの車重と481psのパワーを路面に伝えるには必須。
- 吸排気系: チタンマフラーに交換することで、V8エンジンの咆哮はさらに官能的になる。レスポンスも向上し、NAエンジンならではの気持ちよさが増す。
- サスペンション: アライメント調整でフロントのネガティブキャンバーを強め、初期応答性を改善する。
- フルチューン向け (Lv.MAX)
- 方向性: GTカーの皮を被った、湾岸線最速を狙えるモンスター。
- パワーユニット: パワーユニットを最大まで強化すれば、NAのまま700psオーバーを狙える。その加速はもはやワープ感覚。
- 軽量化: ステージ3までの徹底的な軽量化は、このクルマのハンドリングを激変させる最重要項目。1.5トン台まで軽量化できれば、コーナリング性能も大幅に向上する。
- 駆動系: トルセンLSDを装備しているが、よりアグレッシブな機械式LSDに交換し、ドリフトコントロール性を高める。
■【評価と立ち位置】
- 国内での評判:『大人のための、知的なマッスルカー』 ドイツのライバル達がターボエンジンに移行する中、大排気量NAにこだわり続けるその姿勢が、多くの成熟したクルマ好きから支持されている。レクサスならではの高い信頼性と内外装の質感も魅力。「速さ」だけではない、クルマが持つ「味」や「感性」を大切にするドライバーに選ばれる一台。
- 国外での評判:『エンジンこそが全て』 海外の比較テストでは、ライバルのドイツ車に対して「重い」「俊敏さに欠ける」と評されることが多い。しかし、その一方で「この中で最も魂を揺さぶるエンジンを積んでいるのはRC Fだ」と、そのV8エンジンは常に絶賛される。効率やラップタイム一辺倒ではない、古き良きパフォーマンスカーの魅力を現代に伝える貴重な存在としてリスペクトされている。
- ゲーム内での評価:『湾岸の暴君』 その巨体と大排気量エンジンは、まさに湾岸線を支配するために生まれてきたかのよう。一度スピードに乗ってしまえば、その安定性とV8パワーによる伸びやかな加速で、どんな相手にもプレッシャーを与えることができる。逆に、C1や八重洲線ではその重さが仇となり、アンダーステアとの戦いになる。得意なステージと苦手なステージがはっきりした、使い所が重要なマシン。
■ 辛口コラム:素晴らしき哉、時代遅れ。
効率、燃費、環境性能。現代のクルマ作りを支配する、これらの「正しい」言葉たち。RC Fは、その全てに逆行している。5.0Lもの大排気量、しかも燃費に不利な自然吸気。それは、まるでスマホ全盛の時代に、あえてフィルムカメラを使い続けるような行為だ。 非効率で、時代遅れ。だが、そのフィルムにしか焼き付けられない「味」があるように、このV8エンジンにしか奏でられない「音」と「鼓動」がある。アクセルを踏み込んだ瞬間に理性を置き去りにする、あの咆哮。ターボラグなど存在しない、どこまでもリニアな加速感。 RC Fは、我々に教えてくれる。クルマの魅力とは、必ずしも「正しさ」の中にあるわけではない、と。この素晴らしき時代遅れの存在を、我々は心から祝福すべきなのだ。