ライバルチーム

RHYTHM BOX(リズムボックス)


概要

音楽と走りを融合させたユニークな集団「RHYTHM BOX」。
車内オーディオやサウンドに強いこだわりを持ち、ヒップホップからジャズ、クラシック、ゲーム音楽に至るまで、各メンバーの音楽的バックグラウンドがそのまま走りのスタイルに表れている。

湾岸線・横羽線エリアを拠点に活動しており、目立つデコレーションとビートに合わせた走りで存在感を示す。
派手な外観と軽快なノリに反して、走行時の安定性や個々のドライビングセンスは侮れない。
メンバーに色が割り振ってあるので、戦隊ヒーローみたいな印象。

  • 出現エリア:横羽線より
  • チーム台数:6台
  • 代表車種:LEVORG、ワゴンR、bB など

メンバー一覧

ヒップホップレッド(リーダー)

  • 名前:井口 薫
  • 職業:DJ
  • 車種:SUBARU LEVORG 2.0GT-S EyeSight (VMG) ’15
  • プロフィール
    車内に30個以上のスピーカーを積み込み、迫力のビートに合わせて首都高を駆けるDJランナー。サウンドの盛り上がりに呼応するような加速で、まるで曲の一部のように走る。重量級のマシンながら堅実な走りを見せる。

JAZZグリーン

  • 名前:岡本 裕
  • 職業:喫茶店マスター
  • 車種:SUBARU LEVORG 2.0GT-S EyeSight (VMG) ’15
  • プロフィール
    車内で流すのはジャズのみ。即興的なセッティングと自由な走りで仲間を楽しませる存在。安定しない走りだが「それでいい、それがいい」と本人は満足している。

クラシカルブルー

  • 名前:五十嵐 篤馬
  • 職業:フリーター
  • 車種:SUZUKI WAGON R RR-DI (MH21S) ’03
  • プロフィール
    クラシック音楽の知識を誇る青年。愛車の座席をピカピカに保ち、音響環境の追求に余念がない。走りよりもカーオーディオを重視するが、その協調性でチームに受け入れられている。

荒れ狂うコリオグラファー

  • 名前:村崎 透
  • 職業:振り付け師
  • 車種:SUZUKI WAGON R RR-DI (MH21S) ’03
  • プロフィール
    イマジネーションを刺激するために走りを続ける表現者。首都高での経験を糧に、バトルでは相手のリズムに乗ってしまう癖がある。刺激的な相手を求める一面を持つ。

Pink Groove

  • 名前:吉田 美佐
  • 職業:歌手
  • 車種:SUBARU LEVORG 2.0GT-S EyeSight (VMG) ’15
  • プロフィール
    ディーヴァとして脚光を浴びるボーカリスト。過去のトラブルを乗り越え、華やかさと安定した走りを両立させる。舞台と同じように鮮やかで堂々とした走りを見せる。

ミッドナイトブルー

  • 名前:稲越 和夫
  • 職業:浄水器販売員
  • 車種:TOYOTA bB Z X Version (NCP31) ’03
  • プロフィール
    ゲーム音楽に影響を受け、自作の曲を発表してきた男。ゲーム感覚で運転する独特のリズムを持ち、ハンドル操作も遊び心に満ちている。愛車のbBはゲームの延長線上のような存在。

速さのために走るのではない。音のために首都高を走る連中

RHYTHM BOXの面白さは、最初から最後まで価値観が狂っていないことです。
旧作の時点で「ビートに合わせてハンドルをさばく音楽好きの集まり」とされ、『01』ではメンバー同士で好きなジャンルが一切かぶらず、それでも結束して情報交換をしているチームでした。2025年版でも、ジャンル違いで口論はするのに、他チームのミュージシャンや音楽関係者の前では妙に大人しくなる内弁慶集団として描かれています。要するに彼らは、昔ながらの走り屋というより**“音楽オタクがたまたま首都高に流れ着いた集団”**です。

過去作との比較

昔の“オーディオワゴン集団”を、令和のスポーツワゴンで延命したチーム

過去作との比較で見ると、RHYTHM BOXはかなり綺麗に現代化されています。
旧作側では、リーダーのヒップホップレッドがアコードワゴンCH9、JAZZグリーンとPinkGrooveがレガシィツーリングワゴンBH5、ミッドナイトブルーがbB NCP35、荒れ狂うコリオグラファーがワゴンR RR-SWTと、**“室内空間がある車”“オーディオを積んで絵になる車”**で統一されていました。2025年版ではそれが、LEVORG VMGが3台、ワゴンRが2台、bBが1台という構成に置き換わっています。車は新しくなっても、ワゴン偏重・箱モノ偏重という思想はまったく変わっていないわけです。

ここがRoadnautsやFresh Marketとの大きな違いです。
あちらは車の性格や職業と走りが噛み合っているのに対して、RHYTHM BOXはまず音楽ありきです。『01』の時点で「スピーカー類を取り除けばさらに速くなるはずだが、それだけは譲れない」と書かれていましたが、2025年版でも“理想の音響環境で好きな音楽を聴きながら走ること”を最優先しており、重量増でバトルでは不利だと明示されています。つまりこのチーム、二十年以上たってもまだ同じことで悩んでいる。そこが実にいいし、同時にかなり馬鹿っぽいです。

速さの比較でも、その思想ははっきり出ています。
2025年版のRHYTHM BOXは、ヒップホップレッドのLEVORGが271.76、JAZZグリーンが267.50、PinkGrooveが259.35、ミッドナイトブルーのbBが249.24、クラシカルブルーのワゴンRが244.78、荒れ狂うコリオグラファーが225.79です。一応それなりに走れますが、同じVMGを使うRED POLLUTIONのリーダーが280.86を出していることを考えると、RHYTHM BOXは車が遅いのではなく、優先順位が違うせいで本気の速さに振り切れていないと見るのが自然です。

車種の特徴

全部“音を鳴らすための器”として見ると、妙に納得できる

LEVORG VMGを主力にしているのは、かなり現代的で賢い選択です。
SUBARU自身がレヴォーグを「革新スポーツツアラー」と位置づけ、2.0GT-S系には300PSの2.0L直噴ターボを与えています。つまりLEVORGは、荷室と居住性を持ったワゴンでありながら、走りの言い訳もできる車です。RHYTHM BOXがただのファミリーワゴンではなく、ちゃんと首都高に上がる理屈を持たせるには、この選択はかなり上手いです。

ワゴンR系が混ざっているのも、このチームらしいところです。
スズキはワゴンRを、軽トールワゴンという新ジャンルを確立した歴史的モデルと位置づけており、RRはそのスポーツ版としてターボと専用エアロを持つ存在でした。つまりワゴンR RRは、広い・軽い・音も積める・しかも少し走るという、RHYTHM BOXの思想にかなり合っています。見た目の迫力は薄いですが、音響チームの足としてはむしろ正解寄りです。

そしてbBです。
トヨタ自身がbBを“black box”の頭文字から取った車名だと説明しており、若者によるバンのカスタム文化から発想を得たとしています。これ、RHYTHM BOXに入るために生まれてきたような車です。音響、内装、見た目、若者文化、全部がつながる。bBだけは速さのためではなく、ほぼ完全にキャラクターのために置かれていると言っていいですが、そのキャラがチームの芯と直結しているので雑に見えません。

辛口評価

正直、首都高のチームとしてはかなり面倒くさい

辛口に言えば、RHYTHM BOXは速さに対して不誠実です。
勝ちたいならスピーカーを減らせばいい。軽くすればいい。セッティングを走りに寄せればいい。なのに、それをしない。『01』でも2025年版でも、明らかに音響優先で重量増を抱え込み、それでも方針を変えていません。美学と言えば聞こえはいいですが、別の言い方をすれば勝負の場に趣味の荷物をそのまま持ち込んでいるだけです。走り屋として見ると、かなり厄介な連中です。

しかも中身もやや面倒です。
リーダーの井口薫はDJで、2025年版では車内スピーカーが30個超え。クラシカルブルーの五十嵐竜馬はクラシック音楽の知識に強い自負を持つ神経質な青年で、車内音響環境の調整にこだわっています。JAZZグリーンは喫茶店マスター、荒れ狂うコリオグラファーは元人気ダンスグループ経験者の振付師、PinkGrooveは歌手です。要するにこのチーム、走り屋チームというより、ジャンルの違う音楽関係者が深夜に車で集まっているだけにも見えます。まとまりがあるのか無いのか分からないのに、なぜかちゃんとチームとして成立している。そのねじれ方がRHYTHM BOXらしいです。

ただ、この“趣味に全振りしている感じ”はかなり魅力でもあります。
首都高バトルのチームは、ときどき設定が速さの言い訳だけで終わるものがありますが、RHYTHM BOXは違います。古い作品からずっと、「音を最優先するからワゴンを選び、重くなり、でもそれでも捨てない」という因果関係が成立している。馬鹿だが筋は通っている。 この手のチームは、雑に見えて実はかなり作り込みが必要です。

現実世界に存在した?

かなり“いた”寄り。ただし、最速チームでは絶対にない

現実にこういう連中がいたかと言われたら、かなり“いた”側です。
bBが若者のカスタム文化を意識して作られ、ワゴンRが広い室内を武器に軽トールワゴンの定番になり、LEVORGがスポーツワゴンとして成立していることを考えると、RHYTHM BOXの車選びは妙にリアルです。現実にいたとしたら、最速を争う硬派集団ではなく、深夜のPAでオーディオや音楽ジャンルの話を延々していそうなワゴン系の集まりでしょう。そう考えると、むしろかなり本物っぽいです。

逆に言えば、現実にいても怖さは薄いです。
RHYTHM BOXは“夜の首都高の狼”ではありません。**“音が良ければ少し遅くても構わないと思っているカーオーディオ中毒者の集団”**です。そこは走り屋として見れば甘いし、首都高バトルのチームとして見ればかなり異端です。ですが、その異端さがこのチームの価値でもあります。

総評

RHYTHM BOXは、最新作でもかなり出来の良い古参チームです。
シリーズをまたいでも軸がぶれず、ワゴン中心・音響最優先・ジャンル違いの音楽好き集団という芯をきちんと保っている。速さそのものでは上位の脅威ではないですが、設定の一貫性と“らしさ”ではかなり強いです。攻略より考察向きなのも間違いありません。

辛口で締めるなら、
RHYTHM BOXは“首都高で勝つためのチーム”ではない。
**“首都高という長いトンネルと高架を、最高の試聴室に変えてしまった連中”**です。
だから速さだけで見ると半端です。でも、チームとしての完成度は高い。そういう連中です。

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