
■ 基本スペック (ノーマル時)
項目 | スペック |
メーカー | スズキ |
駆動方式 | 4WD / FF |
エンジン | R06A 直列3-気筒 ターボ |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 64ps / 6,000rpm |
最大トルク | 10.2kgf・m / 3,000rpm |
全長×全幅×全高 | 3,395×1,475×1,500mm |
車両重量 | 720kg |
トランスミッション | 5速MT / 5速AGS |
■ ゲーム内での特性・オススメセッティング
特性: 80年代から続く、スズキの「軽ホットハッチ」の血統を、現代に蘇らせた奇跡の一台。その本質は「圧倒的な軽さ」。4WDモデルでも720kgという車重は、現代のクルマとしては驚異的。 専用チューンのターボエンジンと、ショートストロークの5速MT、そしてレカロ製シートが、乗り込んだ瞬間からドライバーを戦う気にさせる。その走りは、まるでゴーカート。ステアリングを切れば、間髪入れずにノーズがインを向き、軽量ボディが弾けるようにコーナーを駆け抜けていく。C1では、まさに無敵の「ジャイアントキラー」。
オススメセッティング:
- ライトチューン向け (Lv.3程度)
- 方向性: 元々高いポテンシャルを、さらに引き出す。
- パワーユニット: ECUチューンでブーストアップするだけで、その加速は「暴力」の領域へ。100psも出せば、パワーウェイトレシオは7.2kg/psとなり、並のスポーツカーを凌駕する。
- タイヤ: ハイグリップタイヤへの交換は必須。軽すぎるが故に、タイヤのグリップが生命線となる。
- ブレーキ: ブレーキパッドを交換し、コントロール性を高める。
- フルチューン向け (Lv.MAX)
- 方向性: 首都高のタイトコーナーを支配する、究極の小型暗殺兵器へ。
- パワーユニット: パワーユニットを最大まで強化し、150psを目指す。その加速Gは、もはや乗り物酔いレベル。
- 軽量化: 徹底的な軽量化で、FFモデルの基準である670kg切りを目指す。
- 駆動系: 4WDのトルク配分を調整し、よりアグレッシブに曲がるセッティングを施す。
■【評価と立ち位置】
- 国内での評判:『スズキの良心、ここにあり』 クルマが大型化・高価格化・複雑化していく中で、突如として現れた「軽くて、安くて、滅法速い」という、80年代のホットハッチの思想そのもの。そのピュアなコンセプトは、多くのベテランジャーナリストや走り屋たちから「スズキの良心を見た」と絶賛された。
- 国外での評判:『JDMが生んだ、垂涎の“ポケットロケット”』 日本国内専用モデルのため、海外のJDMファンにとっては「究極の禁断の果実」の一つ。特に、かつてスズキ・スイフトGTiなどで熱狂した欧州のホットハッチファンからは、「なぜこれを輸出しないんだ」と、その存在を羨む声が絶えない。
- ゲーム内での評価:『最強の“蚊”』 湾岸線では、スーパーカーの横をすり抜けるのがやっと。だが、ひとたびC1のコーナーに飛び込めば、その存在は、スーパーカーにとっての「蚊」となる。あまりにも小さく、あまりにも俊敏で、叩き落とそうにも、その隙を与えない。気がつけば、インからスッと抜き去られている。大排気量車を最も苛立たせる、最強の「K(軽)ファイター」。
■ 辛口コラム:楽しさに、理由なんていらない
車重720kg。この数字は、現代の安全基準や快適装備を考えれば、ほとんど奇跡だ。 スズキは、速く走るために、最もシンプルで、最も効果的な方法を選んだ。それは、パワーを上げることではなく、「軽くする」こと。 そこには、何の言い訳もない。見栄も、飾りもない。ただ、「走る、曲がる、止まる」という、クルマの根源的な運動性能を、ひたすらに突き詰めただけ。 アルトワークスは、我々に教えてくれる。高価なスーパーカーに乗ることだけが、クルマの楽しみではない。軽くて、シンプルなクルマを、自分の手足のように操る。その純粋な喜びに勝るものはないのだと。 楽しい、という感情に、理屈や理由は、きっといらない。