
■ 基本スペック (ノーマル時)
項目 | スペック |
メーカー | スズキ |
駆動方式 | FF |
エンジン | K14C 直列4気筒 直噴ターボ |
総排気量 | 1,371cc |
最高出力 | 140ps / 5,500rpm |
最大トルク | 23.4kgf・m / 2,500-3,500rpm |
全長×全幅×全高 | 3,890×1,735×1,500mm |
車両重量 | 970kg |
トランスミッション | 6速MT / 6速AT |
■ ゲーム内での特性・オススメセッティング
特性: 歴代モデルがこだわってきた高回転型NAエンジンと決別し、新たに1.4Lの直噴ターボ「ブースタージェットエンジン」を搭載した4代目モデル。パワーは140psと控えめだが、車重は1トンを切り、2.3L NAエンジンに匹敵する豊かなトルクを低回転から発生させる。 その走りは、まさに「弾丸」。アクセルを踏んだ瞬間から力強く加速し、軽量ボディが面白いようにコーナーをクリアしていく。絶対的なパワーでは格上に劣るが、その軽さと俊敏さを武器に、C1のようなテクニカルコースでは大排気量車を喰らう「ジャイアントキラー」としての資質を存分に発揮する。
オススメセッティング:
- ライトチューン向け (Lv.3程度)
- 方向性: 隠された真の力を解放し、足元を固める。
- パワーユニット: このクルマはECUチューンの効果が絶大。封印されているパワーを解放するだけで、170psオーバーを叩き出し、全く別のクルマへと変貌する。
- タイヤ・ブレーキ: パワーアップに合わせて、ハイグリップタイヤとスポーツブレーキパッドへの交換は必須。
- LSD: コーナー立ち上がりのトラクションを確保するため、機械式LSDを装着したい。
- フルチューン向け (Lv.MAX)
- 方向性: FF最速クラスを脅かす、究極のタイムアタックマシンへ。
- パワーユニット: パワーユニットを最大まで強化し、タービン交換。250psを超えたあたりから、その軽量ボディはもはや凶器と化す。
- 軽量化: 徹底的な軽量化で900kg切りを目指す。
- ボディ剛性: ロールケージでボディ剛性を上げ、強大なパワーとコーナリングGを受け止める。
■【評価と立ち位置】
- 国内での評判:『新世代のホットハッチ・ベンチマーク』 ターボ化による、これまでのスイスポとは全く違う速さと楽しさが、多くの走り屋やジャーナリストから絶賛された。「安くて、軽くて、速い」という、ホットハッチの原点を現代の技術で再定義した傑作として、チューニングベースとしても絶大な人気を誇る。
- 国外での評判:『世界が認めた“Fun” to Drive』 欧州の並み居るライバル達を向こうに回し、その圧倒的なコストパフォーマンスと、運転の楽しさで、世界中のメディアから高く評価されている。特に、重厚長大化していく現代のホットハッチ市場において、その「軽さ」は絶対的な美点として賞賛されている。
- ゲーム内での評価:『小さな巨人』 アルトワークスからステップアップした、FFクラスの本格的な「ジャイアントキラー」。その軽量なボディとトルクフルなエンジンは、C1や新環状のタイトなセクションで無類の強さを発揮する。車重が軽いためタイヤやブレーキへの負担も少なく、ランニングコスト(ゲーム内クレジット)に優れる点も魅力。
■ 辛口コラム:高回転NAの魂は、死んだのか?
スイフトスポーツの魂は、常に「高回転型の自然吸気エンジン」にあった。レッドゾーンまで回して、パワーを絞り出す。そのストイックなまでの楽しさに、我々は熱狂した。 ZC33Sは、その魂を捨て、ターボという「禁断の果実」に手を出した。 もう、あの甲高いサウンドも、レッドゾーンに飛び込む快感もない。だが、その代わりに、いつでも、どこでも、誰が踏んでも速いという、新たな「楽しさ」を手に入れた。 それは、堕落ではない。時代の変化に合わせた、見事な「進化」だ。古い魂は、新しいターボの心臓の中で、形を変えて確かに生き続けている。ZC33Sは、そう我々に教えてくれるのだ。