
■ 基本スペック (ノーマル時)
項目 | スペック |
メーカー | スズキ |
駆動方式 | FF |
エンジン | K6A 直列3気筒 直噴ターボ |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 64ps / 6,500rpm |
最大トルク | 11.0kgf・m / 3,500rpm |
全長×全幅×全高 | 3,395×1,475×1,635mm |
車両重量 | 860kg |
トランスミッション | 4速AT |
■ ゲーム内での特性・オススメセッティング
特性: ダイハツ・ムーヴと並び、軽トールワゴン市場の覇権を争ったスズキの代表作。この「RR-DI」は、専用デザインのヘッドライトやエアロをまとった、最もスポーティなグレード。 心臓部には、軽自動車としては先進的な直噴(Direct Injection)ターボエンジンを搭載。低回転から力強いトルクを発生し、街乗りから首都高まで、キビキビとした走りを見せる。 ムーヴカスタム(L152S)とは永遠のライバル。4気筒のムーヴか、直噴のワゴンRか。そのキャラクターの違いが、プレイヤーの好みを二分するだろう。最大の弱点は、やはりトールワゴンゆえの高い重心高。
オススメセッティング:
- ライトチューン向け (Lv.3程度)
- 方向性: 高い重心という弱点を、足回りの強化で克服する。
- 足回り: スポーツサスペンションで徹底的にローダウン。ロール剛性を高めるため、リアのスタビライザーを強化する。
- ボディ剛性: タワーバーは必須。背の高いボディのヨレを抑制し、ハンドリングの正確性を高める。
- タイヤ: ハイグリップタイヤに交換し、コーナリング性能を底上げする。
- フルチューン向け (Lv.MAX)
- 方向性: C1最速の「弾丸ハコスカ」ならぬ、「弾丸ハコ車」へ。
- パワーユニット: パワーユニットを最大まで強化。K6Aエンジンは非常に頑丈で、100psを超えるハイブーストチューンにも対応する。
- 駆動系: 4速ATでは話にならないため、MTへの換装が必須。クロスミッション化でパワーバンドを維持する。
- 軽量化: 徹底的な軽量化で800kg切りを目指す。その動きは、もはやカートの領域。
■【評価と立ち位置】
- 国内での評判:『ジャンルの創始者にして、永遠の王者』 初代ワゴンRは、「軽トールワゴン」という、今や日本の国民車となった一大ジャンルを創造した、歴史的な一台。この3代目MH21Sは、その人気を不動のものとした完成形。特に「RR」は、やんちゃな若者から、走りの楽しさを知る大人まで、幅広い層に愛された。
- 国外での評判:『スズキの世界戦略車』 ワゴンRは、欧州やインドなど、世界各国で販売されるグローバルカー。ただし、この「RR-DI」のような過激なターボモデルは日本専用であり、海外のJDMファンからは「クレイジーなホットボックス」として、その存在を知られている。
- ゲーム内での評価:『元祖・下克上マシン』 ダイハツ・ムーヴカスタムとは、性能もキャラクターもほぼ互角のライバル。どちらを選ぶかは、完全に好みの問題。湾岸線では大排気量車に道を譲るしかないが、C1に持ち込めば、その軽さを武器に、どんなスーパーカーをも喰らう「下克上」を演じることができる。Kカークラスの主役の一台。
■ 辛口コラム:速さの追求とは、時に「不格好」である
スポーツカーは、低く、流麗であるべきだ。空気抵抗を減らし、重心を下げ、美しくコーナーを駆け抜ける。それが、古くからの常識だった。 ワゴンRは、その全てに「NO」を突きつける。その姿は、まるで電話ボックス。空気抵抗の塊。重心は、スポーツカーのそれとは比較にならないほど高い。 だが、そんな「不格好」なクルマを、日本の技術者たちは、知恵と情熱で、必死に速くしようとした。その結果生まれたのが、このRR-DIだ。 速さの追求とは、必ずしも美しさだけが答えではない。時には、常識に逆らい、不格好と笑われながらも、自らの信じる道を突き進む。ワゴンR RR-DIの姿は、我々にそんな「走り屋の反骨精神」を、雄弁に物語っている。