
■ 基本スペック (ノーマル時)
項目 | スペック |
メーカー | スバル |
駆動方式 | 4WD (DCCD付き) |
エンジン | EJ207 水平対向4気筒 ターボ |
総排気量 | 1,994cc |
最高出力 | 280ps / 6,000rpm |
最大トルク | 40.2kgf・m / 4,400rpm |
全長×全幅×全高 | 4,415×1,740×1,410mm |
車両重量 | 1,440kg |
トランスミッション | 6速MT |
■ ゲーム内での特性・オススメセッティング
特性: 物議を醸した「丸目」から、よりシャープでアグレッシブな「涙目」デザインへとフェイスリフトした中期モデル。エンジンやシャシーにも改良が加えられ、トルクとレスポンスが向上している。 この「2003 V-Limited」は、ペター・ソルベルグがWRCドライバーズチャンピオンを獲得したことを記念した特別仕様車。専用のシートなどが装備されている。基本性能は標準のSTIと変わらないが、その背景にある物語が、このクルマを特別な存在にしている。丸目よりもさらに安定性が増し、より洗練されたAWDマシンへと進化している。
オススメセッティング:
- ライトチューン向け (Lv.3程度)
- 方向性: チャンピオンマシンのポテンシャルをストリートに最適化する。
- パワーユニット: ECUチューンで、トルクの立ち上がりをさらに鋭くする。
- 駆動系: DCCDを駆使し、コーナーごとに最適な駆動力配分を見つける。このクルマを乗りこなす上での最大の楽しみ。
- 足回り: スポーツサスペンションでローダウンし、スタイリングと運動性能を両立させる。
- フルチューン向け (Lv.MAX)
- 方向性: WRCの栄光を、首都高の新たな伝説へ。
- パワーユニット: パワーユニットを最大まで強化し、EJ20をフルチューン。600psオーバーを目指す。
- ボディ: 徹底的な軽量化と剛性アップ。
- 駆動系とサスペンション: DCCD、前後LSD、そしてサスペンション。この3つのセッティングを完璧にシンクロさせることができれば、どんなコーナーでも敵なしの存在となる。
■【評価と立ち位置】
- 国内での評判:『チャンピオンの翼』 2003年、スバルに1995年のコリン・マクレー以来となるWRCドライバーズタイトルをもたらした、記念碑的なモデル。特に、豪快な走りでファンを魅了したペター・ソルベルグのイメージが強く、GDB型の中でも特にモータースポーツとの結びつきが強い一台として記憶されている。
- 国外での評判:『アメリカに上陸した、青い稲妻』 この「涙目」モデルは、初めてアメリカ市場に正式導入された「WRX STI」として、歴史的な意味を持つ。それまでゲームの中でしか知らなかったアメリカの若者たちは、ついに本物の「青い稲妻」を手にすることができるようになり、熱狂的に迎えられた。
- ゲーム内での評価:『栄光を背負う者』 基本性能は丸目GDBの進化版であり、鷹目GDBへの過渡期にあるモデル。しかし、「チャンピオン記念モデル」という背景は、プレイヤーのモチベーションを最高に高めてくれる。ライバルであるランエボVIIIと、WRCの覇権を賭けた激しいバトルを、首都高のステージで追体験することができる。
■ 辛口コラム:“ハリウッド”がくれた、新しい顔
初代GC8という伝説の後を継いだGDBは、その「丸い瞳」のせいで、少しだけ自信なさげに見えた。 だが、スバルは諦めなかった。マイナーチェンジという名の、いわば“整形手術”を施し、GDBに新しい顔を与えた。それは、より精悍で、自信に満ち溢れた、チャンピオンにふさわしい顔つきだった。 そして、その新しい顔を手に入れたインプレッサは、本当に世界の頂点に立ってしまったのだ。 人は見かけによらない、と言う。だが、時には、その「顔つき」一つが、乗り手の、そしてクルマ自身の運命さえも変えてしまうことがある。涙目インプレッサの物語は、我々にそんなドラマを教えてくれる。