マツダ

【車両紹介】マツダ ロードスター RS (NB8C) '03

■ 基本スペック (ノーマル時)

項目スペック
メーカーマツダ
駆動方式FR
エンジンBP-VE 直列4気筒 NA
総排気量1,839cc
最高出力160ps / 7,000rpm
最大トルク17.3kgf・m / 5,500rpm
全長×全幅×全高3,955×1,680×1,235mm
車両重量1,060kg
トランスミッション6速MT

■ ゲーム内での特性・オススメセッティング

特性: 初代NA型の基本骨格を熟成させ、ボディ剛性とパワーを向上させた2代目ロードスター。リトラクタブルヘッドライトこそ廃止されたが、その走りはまさしく正統進化。特にこの後期型RSは、可変バルブタイミング機構付きの1.8Lエンジンと6速MT、ビルシュタイン製ダンパーを装備した最もスポーティなモデル。 ND型(1.5L)より30ps近くパワフルでありながら、車重はわずか40kg増に留まっているため、より幅広いステージで戦える。軽快なハンドリングはそのままに、トルクフルなエンジンによる立ち上がりの鋭さを手に入れた、バランスの取れたライトウェイトスポーツ。

オススメセッティング(B案):

  • ライトチューン向け (Lv.3程度)
    • 方向性: バランスの良さを活かし、よりシャープな切れ味を与える。
    • 吸排気系: BPエンジンは吸排気チューンの効果が大きい。エキマニを交換すると、高回転域の伸びが明らかに変わる。
    • ブレーキ: ブレーキパッドとローターを交換し、制動力を強化。安心してコーナーに飛び込めるようにする。
    • ボディ剛性: メンバーブレースなどを追加し、シャシー下回りの剛性を上げることで、ハンドリングの正確性が増す。
  • フルチューン向け (Lv.MAX)
    • 方向性: 往年のライトウェイトFRチューンドのように、パワーとハンドリングを極める。
    • パワーユニット: BPエンジンは非常に頑丈で、ターボ化のベースとして最適。パワーユニットを最大まで強化し、350ps級のターボ仕様にすれば、格上のマシンを追い回せる存在になる。
    • サスペンション: フルタップ式の車高調を導入し、ミリ単位でのセッティングを突き詰める。
    • 軽量化: 徹底的な軽量化で1トン切りを目指す。軽さが最大の武器であることは、どの世代のロードスターにも共通する。

<h4>■【評価と立ち位置】</h4>

  • 国内での評判:『玄人が愛する、最強のNB』 NAの持つアイドル性や、NDの持つ先進性はないが、純粋なドライビングツールとしての資質は歴代屈指と評価されている。特に後期型NB8CのRSは、シリーズで唯一1.8L+6速MT+ビルシュタインを組み合わせたモデルとして、今なおサーキットやジムカーナで高い人気を誇る。「分かっている人」に選ばれる、玄人好みのロードスター。
  • 国外での評判:『最高のパフォーマンス・バーゲン』 「NB Miata」として、海外でも絶大な人気を誇る。初代NAの人気に隠れがちだったが、近年ではそのピュアな操縦性と、チューニングベースとしてのポテンシャルの高さが再評価されている。中古車市場では手頃な価格で手に入るため、「最高のパフォーマンス・バーゲン(お買い得品)」として、若い走り屋からベテランまで幅広く愛されている。
  • ゲーム内での評価:『万能型ライトウェイト』 ND(1.5L)の弱点であったパワー不足を克服し、C1から新環状まで、どんなテクニカルコースでも高い戦闘力を発揮する万能選手。突出した武器はないが、軽さ、パワー、ハンドリングのバランスが非常に高次元でまとまっているため、どんなライバルが相手でも安定した戦いができる。プレイヤーの腕次第で、どこまでも速くなれる一台。

■ 辛口コラム:リトラの呪縛から解き放たれた、真の実力

ロードスター乗りは、挨拶代わりにこう聞いてくる。「何世代目が好き?」と。そして多くの人が、初代NAの、あのパッチリしたリトラクタブルヘッドライトの笑顔を思い浮かべる。 NBは、その「笑顔」を失った。時代の要請とはいえ、最大のアイコンを失ったNBは、長い間「じゃない方」のロードスターとして、過小評価されてきた感がある。 だが、それはなんと幸せなことだろうか。見た目のアイドル性に頼れなくなったからこそ、NBは己の「走り」だけで評価されることになったのだ。より強く、より硬派に、より速く。NAの幻影を振り払うように、NBはひたすらに己を磨き続けた。その結果が、この後期型RSだ。これは、見た目ではなく、走りで選ばれる者のためのロードスター。真のドライバーズカーなのである。

-マツダ