
■ 基本スペック (ノーマル時)
項目 | スペック |
メーカー | マツダ |
駆動方式 | FR |
エンジン | BP-ZE 直列4気筒 NA |
総排気量 | 1,839cc |
最高出力 | 130ps / 6,500rpm |
最大トルク | 16.0kgf・m / 4,500rpm |
全長×全幅×全高 | 3,955×1,675×1,235mm |
車両重量 | 1,000kg |
トランスミッション | 5速MT |
■ ゲーム内での特性・オススメセッティング
特性: 90年代に絶滅しかけていたライトウェイトスポーツカー市場を、たった一台で復活させた生ける伝説。その魅力は、スペック表の数字には決して現れない、純粋な「運転の楽しさ」にある。 わずか1,000kgの車体に、FRレイアウトと4輪ダブルウィッシュボーンサスペンション。その組み合わせが生み出す素直で軽快なハンドリングは、「人馬一体」というマツダの哲学そのもの。パワーは無いが、クルマとの濃密な対話を楽しみながら、コーナーを一つ一つクリアしていく喜びは、他のどんな高性能車でも味わえない。
オススメセッティング:
- ライトチューン向け (Lv.3程度)
- 方向性: 古いシャシーを現代のレベルに引き上げ、素性の良さを活かす。
- ボディ剛性: 90年代のオープンカーであるため、ボディ剛性の強化が最優先。タワーバーやメンバーブレースでシャシーを固める。
- 足回り: 「S-Special」はビルシュタイン製ダンパーを装備するが、最新の車高調に交換し、現代のハイグリップタイヤに合わせたセッティングを施したい。
- 吸排気系: エキマニを交換すると、BPエンジンの乾いた快音が楽しめる。
- フルチューン向け (Lv.MAX)
- 方向性: 往年のチューニングカーのように、パワーとシャシーを仕上げる。
- ボディ剛性: ロールケージの装着は必須。安全性と剛性を確保し、ハイパワーを受け止める土台を作る。
- パワーユニット: パワーユニットを最大まで強化し、ターボを装着するのが王道。300psを超えたあたりから、軽量ボディと相まってスリリングな走りが楽しめる。
- 軽量化: さらなる軽量化で、車重を900kg台まで落とす。軽さがこのクルマ最大の武器。
■【評価と立ち位置】
- 国内での評判:『全ての始まりにして、不滅の金字塔』 日本の自動車史、いや世界のスポーツカー史において、不滅の金字塔として語り継がれる一台。その功績は、単に一台のヒット作に留まらず、「運転する楽しさ」という文化そのものを創造し、育て上げたことにある。今なお、日本中のサーキットや峠で、元気に走るNAロードスターの姿を見ることができる。
- 国外での評判:『世界で最も愛されたスポーツカー』 「MX-5 Miata」の名で販売され、世界で最も売れた2シーター小型オープンスポーツカーとしてギネス記録にも認定されている。そのコンセプトは「英国製ライトウェイトスポーツの楽しさ」と「日本車ならではの信頼性」の融合。世界中のファンから熱狂的に愛され、巨大なコミュニティとアフターパーツ市場を形成している。
- ゲーム内での評価:『走る“楽しさ”の原点』 速さだけを求めるなら、このクルマは選ぶべきではない。だが、「運転の楽しさ」を求めるなら、これ以上のクルマはない。パワーがないからこそ、ドライバーは操作の一つ一つに集中し、クルマと対話しなければならない。その過程で得られる喜びは、何物にも代えがたい。全てのプレイヤーに、一度は乗ってみて欲しい「走る楽しさの原点」。
■ 辛口コラム:世界を変えた「笑顔」
90年代、スポーツカーは皆、いかに速く、いかにアグレッシブに見えるかを競っていた。そんな時代に、ロードスターは現れた。リトラクタブルヘッドライトが開いたその顔は、まるでニッコリと笑っているかのようだった。 その「笑顔」に、世界は恋に落ちた。 ロードスターは、速さやスペックでライバルを威嚇するのではなく、「一緒に走ると、きっと楽しいよ」と、ただ優しく微笑みかけたのだ。その笑顔の裏に、完璧にバランス取りされたシャシーと、どこまでもピュアな操縦性が隠されていることを、人々はすぐに知ることになる。 このクルマが伝説になったのは、サーキットのラップタイムを更新したからではない。世界中のドライバーの顔に、満面の「笑顔」を咲かせたからだ。