
「CRIMSON DEVIL」は、金色のボディに鋭いエアロとワイドフェンダーを組み合わせた“装甲車”系カスタムカーです。ルーフ上の追加パーツや、差し色の入ったフロント周りも相まって、見た目はどこか『機動戦士Zガンダム』の百式を思わせる雰囲気。ゲーム内の全長4,595mm・全幅1,795mm・全高1,475mmはVA系WRXの公式寸法と一致しますが、この寸法はWRX S4(VAG)とWRX STI(VAB)で共通です。さらに2,193cc・611PSというパワートレーンは両車の純正仕様に存在しないため、正式なベース型式をVAG/VABのどちらかへ断定せず、「VA系WRXボディを使った大幅改造車」と整理するのが最も安全です。
① CRIMSON DEVILってどんな車?(概要)
性格は「パワーとトルクで押し切る、金色の4WDモンスター」。見た目はショーカー寄りなのに、中身は611ps・85kgmという暴力的スペックで、直線も加速も“ねじ伏せる”タイプです。車格はWRX系らしい全長・全幅感で、全高も高すぎないスポーツセダンのプロポーション。派手な外装パーツを纏ったまま、本気で速いのがこの車のキャラです。
ボディはVA系WRXと一致。ただしVAG/VABの判別は寸法だけではできない
2014年に登場したWRX S4(VAG)とWRX STI(VAB)は、ともに全長4,595mm、全幅1,795mm、全高1,475mmという基本寸法を共有する。ゲーム内CRIMSON DEVILもこの3値と一致するため、VA系WRXを土台にしている可能性は高い。
一方、両車の中身はかなり違う。日本仕様WRX S4はFA20 DIT 1,998cc・300PSとSport Lineartronic、WRX STIはEJ20 1,994cc・308PSと6速MT+マルチモードDCCDという構成だ。外寸だけを根拠に「VAG」「VAB」のどちらかを断定することはできない。
2,193cc・611PS・85kgmは、FA20にもEJ20にも存在しないゲーム独自仕様
CRIMSON DEVILのエンジン表示はF4ターボ、2,193cc、611PS/6,400rpm、85kgm/4,400rpm。排気量はS4のFA20 1,998ccにもSTIのEJ20 1,994ccにも一致せず、出力とトルクも純正から大きく離れている。
VAB系のメーカー純正高出力モデルでも、S207は328PS、S208やTYPE RA-Rは329PS級だった。611PSというゲーム数値は、これらを約280PS上回る領域だ。したがってCRIMSON DEVILは「純正WRXのブーストアップ」ではなく、エンジン内部、過給、燃料、冷却、駆動系まで別物級に作り込んだ架空カスタムとして見るべきだ。
ただし2,193cc化の方法はゲーム公式資料で確認できない。EJ20/FA20のボア・ストローク変更なのか、2.2L級BOXERへの換装なのか、具体的なエンジン型式や部品構成を決め打ちするのは避ける必要がある。
車重1,271kgも極端。軽量仕様のTYPE RA-Rより約209kg軽い
ゲーム内CRIMSON DEVILの車重は1,271kg。SUBARUが2018年に発売したVAB系の軽量・高性能仕様TYPE RA-Rでも車両重量は1,480kgなので、ゲーム車はそこから約209kg軽い。
611PS化と同時にこの重量まで落とすなら、現実では内装、遮音材、シート、バッテリー、ガラス、外板、補機類まで広範囲に手を入れる必要がある。しかしゲーム内でどの部品を削ったのかは確認できないため、1,271kgは確定値として扱い、具体的な軽量化メニューは推測と分ける。
2015・2016年ニュル24時間SP3T連覇はWRX STI競技車の実績
VA系WRXの競技史としては、WRX STIをベースにSTIが開発したNBR Challenge車が2015年ニュルブルクリンク24時間のSP3Tクラスを制し、翌2016年も同クラス優勝を達成している。
2015年は143周・約3,629kmを走破して総合18位、2016年は悪天候による長時間中断を挟みながら121周・約3,070kmを走り切り、SP3Tクラス連覇となった。これは市販WRX STIをベースにした競技専用車の戦績であり、CRIMSON DEVIL自身の戦績ではない。
CRIMSON DEVILへ実車史を重ねるなら、「WRX STIには耐久レースで鍛えられたAWDスポーツの背景がある。ただしゲーム車は2.193L・611PS・1,271kgまで誇張された別物」と整理するのが正確だ。
② スクショからスペック文字起こし(公式表示)
車両名
CRIMSON DEVIL
基本情報(メーカー/駆動方式/価格CP)
- メーカー:CUSTOMIZED CAR
- 駆動方式:4WD
- 価格:21,420,000 CP
エンジン(型式/吸気方式/総排気量)
- エンジン型式:F4
- 吸気方式:ターボ
- 総排気量:2,193 cc
エンジンスペック(最高出力/最大トルク)
- 最高出力:611 ps / 6,400 rpm
- 最大トルク:85 kgm / 4,400 rpm
車体情報(スピード指数/全高/全幅/全長/重量)
- スピード指数:492.39
- 全高:1,475 mm
- 全幅:1,795 mm
- 全長:4,595 mm
- 重量:1,271 kg
③ ゲーム内での性能
結論:高トルク4WDで加速区間を支配し、首都高の“踏める場面”が増えるほど強い一台です。
- 強み:611ps/85kgmの数値どおり、加速の押し出しが強い(特に中速域以降)
- 強み:4WDなので立ち上がりでトラクションを掛けやすく、踏める時間を作りやすい
- 強み:スピード指数492.39で、高速域の伸びも期待できる
- 弱み(出やすいクセ):パワーが強すぎて、雑に舵を入れたまま踏むと前が逃げやすい(曲げにくさを感じやすい)
- 弱み(出やすいクセ):車幅1,795mmでワイド寄り。壁・縁石の近い区間は当てやすい
- おすすめの乗り方:コーナー進入でしっかり減速し、立ち上がりは“姿勢が整ってから全開”を徹底
- おすすめの乗り方:直線は早めに踏み切り、追い越しとブロックは加速差で解決する
④ 実車で可能なカスタムか?
結論:外観や高出力4WD化は可能ですが、ゲーム内2,193cc・611PS・85kgm・1,271kgの完全再現は極端な競技車級の作り込みになります。しかもベース型式がVAG/VABのどちらか確定していないため、実車再現では先に土台とパワートレーンを決める必要があります。
- 過給・吸排気:611PS級では大型ターボ、吸排気、インタークーラー、冷却の全面見直しが必要。ただしゲーム内ターボ型式や2,193cc化の方法は公式未確認のため、特定部品をCRIMSON DEVILの正解として断定しない
- ECU:ブースト制御込みの現車セッティング、燃調・点火最適化、ノック対策の詰め
- エンジン内部:611PS級では鍛造内部部品、ヘッド、燃焼・潤滑・冷却系まで含む強化が現実的。ただしEJ20/FA20のどちらを基礎に2,193cc化した設定なのかは未確認
- 燃料系:大容量インジェクター、燃料ポンプ、燃圧系の強化(高出力前提)
- 駆動系:VABなら6MT+DCCD系、VAGならSport Lineartronic系で対策内容が大きく異なる。85kgm級では純正のまま扱う前提にせず、選んだベースに合わせてトランスミッション、デフ、ドライブシャフト等の耐久性を検討する
- 足回り:車高調、アライメント最適化、ブッシュ/スタビ強化で曲げやすさを補う
- ブレーキ:ビッグキャリパー、ローター大径化、パッド/フルード/導風で耐熱を確保
- 空力・外装:ワイドボディ、フロントリップ、カナード、リアウイング等は現実的(ただしルーフ上の装飾パーツは再現が難しい)
⑤ まとめ
- 「CRIMSON DEVIL」は金色の外装と過激な追加パーツが目を引く4WDカスタムカー
- 公式表示で611ps/6,400rpm・85kgm/4,400rpmという超高出力ターボ
- スピード指数492.39で、高速域の伸びも狙える
- 4WDの強みで“踏める時間”を増やしやすい一方、曲げ方は丁寧さが必要
- 実車でも高出力WRX系チューンやワイドボディ化は可能だが、同等スペックの再現は高コストかつ作り込み前提