
■ 基本スペック (ノーマル時)
項目 | スペック |
メーカー | 三菱 |
駆動方式 | 4WD |
エンジン | 4B11 MIVEC 直列4気筒 ターボ |
総排気量 | 1,998cc |
最高出力 | 313ps / 6,500rpm |
最大トルク | 43.7kgf・m / 3,500rpm |
全長×全幅×全高 | 4,495×1,810×1,480mm |
車両重量 | 1,530kg |
トランスミッション | 5速MT |
■ ゲーム内での特性・オススメセッティング
特性: 10世代に渡るランエボの歴史の集大成。伝統の鉄製4G63エンジンに代わり、新開発のアルミ製4B11エンジンを搭載。AYCやACDといった電子デバイスを統合制御する「S-AWC」は、もはや魔術の領域。どんな操作をしても、クルマ側が最適な挙動を計算し、驚異的な安定性と旋回性能を発揮する。 これまでのエボが持っていた「荒々しさ」は薄れ、より洗練された乗り味になったが、その速さは歴代最強。初心者でも安心して踏める懐の深さと、限界領域での圧倒的なパフォーマンスを両立した、究極のオールラウンダー。
オススメセッティング:
- ライトチューン向け (Lv.3程度)
- 方向性: 完成された電子制御を活かし、ポテンシャルを底上げする。
- パワーユニット: 4B11エンジンはレスポンスが良く、ECUチューンと吸排気系の見直しで、400ps近くまで簡単に出力向上できる。
- 駆動系: S-AWCのモード(TARMAC/GRAVEL/SNOW)をコース特性に合わせて切り替えることが、最も簡単で効果的なセッティングだ。
- サスペンション: ノーマルでも優秀だが、車高調を入れ、少し前下がりの姿勢にすると、より回頭性が増す。
- フルチューン向け (Lv.MAX)
- 方向性: 最後のランエボを、首都高の歴史に名を刻む最速マシンへ。
- パワーユニット: パワーユニットを最大まで強化。4B11は2.2L化などのチューニングにも対応し、600psを超えるパワーを安定して発生させる。
- 軽量化: 1.5トンを超える車重は最大の弱点。徹底的な軽量化で、エボ本来の軽快な動きを取り戻す。
- 駆動系: S-AWCのパラメータを細かく調整し、よりアグレッシブな挙動(例えばリアを滑らせるなど)を引き出すことも可能。
■【評価と立ち位置】
- 国内での評判:『伝説の終焉、そして集大成』 ランサーエボリューションという偉大な名前の最後を飾るモデルとして、多くのファンに惜しまれながらも、その集大成としての完成度の高さを称賛された。特に、往年のファンに向けた5速MTの採用や、歴代最高のパワーは、三菱からファンへの最後の贈り物として受け止められた。限定1,000台は即完売し、現在はコレクターズアイテムとなっている。
- 国外での評判:『世界が愛したラリーキングへの感謝』 ランエボXは、初めて北米市場に本格導入され、世界中でファンを増やしたモデル。その最終章であるファイナルエディションの登場は、世界中のファンにとって大きなニュースとなった。「日本のラリーカーが、世界のスポーツセダンになった」とその進化を称える声と共に、一つの時代の終わりを惜しむ声が聞かれた。
- ゲーム内での評価:『ハイテク武装の“曲がる”重戦車』 GTOが「直線の重戦車」なら、ランエボXは「曲がる重戦車」。その洗練されたS-AWCシステムは、重さを感じさせない異次元のコーナリングを可能にする。エボVのような荒々しさはないが、安定感と絶対的な速さではこちらが上。特に雨の首都高など、滑りやすい路面では無類の強さを誇る、全天候型最強マシンの一角。
■ 辛口コラム:優等生になった君は、少しだけ寂しい
かつてのランエボは、牙を剥き出しにした野生の獣だった。乗り手を選ぶピーキーな操縦性、快適性など微塵も感じさせないスパルタンな内装。全てはラリーで勝つため。その分かりやすさが、我々を熱狂させた。 だが、最後のランエボXは、まるで英国紳士のようにスーツを着こなしている。洗練された内外装、誰が乗っても速く走れてしまう賢すぎる電子制御。荒々しさは消え、完璧な優等生になった。 それは、素晴らしい進化だ。だが、我々は知っている。かつて泥の中で牙を剥いていた、あの野生の獣の美しさを。優等生になった君の姿に、一抹の寂しさを感じてしまうのは、我々がもう戻れない、あの荒々しい時代を愛しているからなのかもしれない。