
GC8のタイプR STiバージョンVIは、2ドアボディにEJ20ターボと4WDを組み合わせたインプレッサです。セダンとは違う横からの姿に惹かれる人には、同じGC8のなかでも気になる仕様でしょう。
基本スペック(ノーマル時)
| 項目 | スペック |
| メーカー | スバル |
| 駆動方式 | 4WD (DCCD付き) |
| エンジン | EJ207 水平対向4気筒 ターボ |
| 総排気量 | 1,994cc |
| 最高出力 | 280ps / 6,500rpm |
| 最大トルク | 36.0kgf・m / 4,000rpm |
| 全長×全幅×全高 | 4,350×1,690×1,405mm |
| 車両重量 | 1,260kg |
| トランスミッション | 5速MT |
1999年の改良で加わった変更
バージョンVIは1999年9月に登場。WRX系にフロントアンダースポイラーを加え、リアスポイラーの翼断面も変更して浮力の低減を狙いました。タイプRではリアクォーターガラスを薄くし、軽量化も進めています。
STiバージョンは、STIが市販WRXに専用の装備や仕様を与えたモデルです。見た目のラリーらしさだけでなく、空力や軽量化の変更に注目すると、GC8終盤の改良が分かります。
WRCの時代を感じる2ドア
スバルは1995~1997年にWRCのマニュファクチャラーズタイトルを3連覇しました。バージョンVIはその後の世代ですが、WRC用の専用競技車と市販タイプRは同一仕様ではありません。
今から選ぶなら、タイプRのボディや専用装備がどう残っているかを確かめたいですね。ワイドボディ化やエンジン変更などの内容も見て、どんなGC8と付き合いたいかを考えて探したい車です。
実車のType Rは2ドアクーペ。セダンのRAとは別仕様
ここからはゲーム内の表示と分けて、1999年9月発売時の実車カタログを見ます。WRX Type R STi Version VIはGF-GC8型の2ドアクーペで、5速MTとフルタイム4WDの組み合わせ。全長4,350mm、全幅1,690mm、ホイールベース2,520mm、車重1,260kgです。セダンのType RA STi Version VIは別グレードで、Type Rと同じ仕様として扱うことはできません。
発売時のメーカー希望小売価格は300万9,000円(消費税別)。1999年のメーカー発表では「ピュアスポーツクーペ」としてType R STi Version VIを掲載し、セダンのWRX Type RA STi Version VIとは別の欄に置いています。名前が似たType R、Type RA、セダンのSTi Version VIは、車検証の型式・車台番号とボディ形状を合わせて確認したいところです。
EJ20は92×75mm、280PSを6,500rpmで発生
実車カタログ上のエンジン表記はEJ20。排気量1,994cc、水平対向4気筒DOHC16バルブのインタークーラー付きターボで、ボア92.0mm、ストローク75.0mm、圧縮比8.0です。最高出力は280PS/6,500rpm、最大トルクは36.0kgf・m/4,000rpm。燃料は無鉛プレミアム、タンク容量は60Lと記載されています。
5MTのギヤ比は1速3.083、2速2.062、3速1.545、4速1.151、5速0.825。後退は3.333、最終減速比は4.444で、カタログ上LSDは標準です。クロスした5速と4WDの組み合わせを、カタログ値から読み取れる範囲で押さえておくと、Type Rが単なる外観違いのクーペではないことが分かります。
Version VIでは空力と軽量化にも手が入った
1999年9月のメーカー発表によると、WRX系にはフロントアンダースポイラーを追加し、STi系クーペとセダンはリアスポイラーの翼断面形状を変更。Type R STi Version VIではリアクォーターガラスを薄板化して軽量化しています。どれもメーカーが発表した変更点で、競技車の仕様や後年の社外パーツとは別の話です。
足まわりは前後ともストラット式独立懸架。標準タイヤは205/50R16、ブレーキは前後ともベンチレーテッドディスクです。数値や構成は発売時カタログのものなので、現存車ではホイール径、ブレーキ、サスペンションが交換されている可能性があります。純正のVersion VIらしさを見たいなら、部品の刻印や整備記録まで追いたいですね。
古いGC8は、仕様名より車体と整備履歴
Type Rを探すときは、まず2ドアのGF-GC8であることを確認し、そのうえでエンジン・変速機・デフ・足まわりがどこまで純正かを整理します。ボディの修復、下回りの錆、サスペンション取付部、冷却系、ターボ周辺の整備記録も確認項目です。特定の不具合が必ず出るという意味ではなく、年式の古い高性能車を選ぶ際に現車で確かめたい基本事項です。
実車仕様を確認した資料
装備変更と発売価格は1999年9月のスバル発表、基本諸元はスバル公式WEBカタログを参照しています。グレード別装備や現車の状態は個体ごとに照合してください。
SUBARU:インプレッサシリーズ一部改良・WRX STi Version VI発売(1999年9月)
SUBARU公式WEBカタログ:WRX Type R STi Version VI(1999年9月)
中古で買うなら、いくら?(2026年10月調査)
国内の中古車情報を2026年10月24~25日に調べました。ここからは、実車を買う場合の価格の話です。金額は販売店の掲載価格で、売却時の買取額とは異なります。
GC8インプレッサ・タイプR STiバージョンVIの掲載されていた車は、支払総額900万円でした。
1999年式のクーペで、22Bワイドボディなどの改造が施されています。紹介している価格は、この車だけのものです。タイプRAのセダンや純正の22Bとは別車種で、ノーマルのタイプR全体の相場ではありません。
ここで挙げたのは、調査時に見つかった車の価格です。市場全体の平均や底値を示すものではありません。気になる車があれば、今も販売中か、整備内容と諸費用はどうなっているかも確認してみてください。
価格を調べたページ:カーセンサー:調査対象の掲載情報
