概要
- 出現エリア:横羽線 上り
- チーム台数:6台
- 代表車種:ホンダ NSX (NC1), 日産 フェアレディZ (Z33), ホンダ インテグラ TYPE R (DC2), ホンダ シビック TYPE R (EK9)
チーム紹介
世界的コンダクター(指揮者)である「星雲の協奏曲」こと都築弘通が、才能ある者だけを集めて結成した芸術家集団。メンバーはチェリスト、ピアニスト、パーカッショニストなど、音楽の世界で活躍する者たちで構成されている。彼らにとって走りは音楽表現の一つであり、首都高は壮大な演奏会場。それぞれが奏でるマシンサウンドが、夜のハイウェイで一つの協奏曲(コンチェルト)を織りなす。
メンバー一覧

● 星雲の協奏曲(都築 弘通)チームリーダー
- 車種:NSX (NC1) '17 (駆動方式:4WD / エンジン:V6)
- スペック:3,666cc / 569ps (7,200rpm) / 63kgm (5,600rpm)
- 職業:コンダクター
- プロフィール: 才能がありながらも運に恵まれず燻っていたが、何かを変えるために首都高を走り始めた。他人の意見を寄せ付けない性格だったが、世間に認められたことで心境が変化。自身の可能性を感じた者を強引にチームへスカウトした。理想の走りを実現するため、注文はかなり細かい。

● 悔恨の円舞曲(九坊 充)
- 車種:NSX (NC1) '17 (駆動方式:4WD / エンジン:V6)
- スペック:3,492cc / 507ps (7,500rpm) / 56kgm (6,000rpm)
- 職業:チェリスト
- プロフィール: チェリストとして世界的に名高く、走り屋としても唯一無二の人物として知られている。何度もマシンを乗り換えても、まずパワーを上げてから足回りを合わせていくというチューンの基本方針は変わらない。「いつも同じ段取りを嗜む」のが彼のスタイル。

● 怒りの変奏曲(元辻 碧)
- 車種:FAIRLADY Z Version ST (Z33) '05 (駆動方式:FR / エンジン:V6)
- スペック:3,847cc / 399ps (6,000rpm) / 53kgm (4,000rpm)
- 職業:ピアニスト
- プロフィール: 幼少より英才教育を施され、ピアニストとして成功したお嬢様。その甲斐あって音楽の才能が開花。一方で、初めて300km/hの世界を体験した際、脳から何かが染み出すような強烈な快感を覚え、常人には忘れられない恐怖心がマヒしてしまった。

● 挑発の行進曲(折本 裕志)
- 車種:FAIRLADY Z Version ST (Z33) '05 (駆動方式:FR / エンジン:V6)
- スペック:3,847cc / 399ps (6,000rpm) / 53kgm (4,000rpm)
- 職業:パーカッショニスト
- プロフィール: チームのムードメーカーでもある陽気な男。以前からホーンの音には異常なこだわりがあり、頻繁に買い替えている。「怒りの変奏曲」のことを意識していたが、スピードに魅入られ日増しに先鋭化していく姿と、演奏時の穏やかな表情のギャップに、すっかり惚れ込んでしまった。

● 銀河の交響曲(広川 晴樹)
- 車種:CIVIC TYPE R (EK9) '99 (駆動方式:FF / エンジン:I4)
- スペック:1,754cc / 244ps (8,000rpm) / 22kgm (7,600rpm)
- 職業:芸大生
- プロフィール: 高揚の幻想曲と同じ音楽大学に通う、指揮者専攻の芸大生。有名な音楽家の一族に生まれ、幼少期から研鑽を重ねてきた努力家タイプ。大学のOBである「高揚の協奏曲」から突然スカウトされ、左右もわからない状態から首都高デビュー。

● 高揚の幻想曲(須田 千恵美)
- 車種:INTEGRA TYPE R (DC2) '99 (駆動方式:FF / エンジン:I4)
- スペック:1,886cc / 235ps (8,000rpm) / 22kgm (6,400rpm)
- 職業:音大生
- プロフィール: ピアノ専攻の音大生。天真爛漫な性格で、どこか浮世離れした雰囲気がある。天性のドライビングセンスを持ち、ひとたびハンドルを握れば、ベテランドライバーも目を見張るほどのテクニックで軽々とコーナーを走り抜けていく。
①チームの特徴
ROAD CONCERTOの面白さは、まずテーマが徹底していることです。
指揮者、チェリスト、ピアニスト、パーカッショニストといった音楽関係者で固め、走りを「表現」と言い切る。この時点でかなり鼻につくのですが、困ったことに設定だけで終わっていません。代表車種はNSX(NC1)、フェアレディZ(Z33)、インテグラ TYPE R(DC2)、シビック TYPE R(EK9)。上品な顔をしながら、実際はきっちり速そうな顔ぶれです。
とくにこのチームは、ただ高級車を並べて気取っているわけではないのがいい。
現代的なNSXを頂点に置きつつ、DC2やEK9のような軽快で鋭いホンダ勢、そこにZ33を混ぜる構成は、音楽で言えばソロもアンサンブルもこなせる編成です。雑に言えば“芸術家気取りのくせに、車選びは妙に本気”ということです。そこがROAD CONCERTOの嫌味であり、魅力でもあります。
②過去作での活躍
ROAD CONCERTOは今回いきなり湧いて出たチームではありません。
非公式データベースでは、『首都高バトルX』の時点ですでに登場しており、当時から「指揮者やチェリストなど、クラシック音楽の関係者が集まってできたチーム」と説明されています。少人数ながら実力は低くなく、走りは優雅で、互いに干渉しない暗黙のルールがある一方、仲間が負けると他メンバーが必ずリベンジに出る、という性格づけもこの頃から共通です。
さらに英語圏の非公式データベースでは、『Import Tuner Challenge』にも Road Concerto の名が確認できます。こちらでも「クラシック音楽家で構成されたチーム」「よそよそしいが身内への忠誠心は強い」という説明が記載されており、キャラクターの芯は昔からかなり一貫しています。
つまりこのチーム、見た目は優雅でも、実際にはシリーズをまたいで生き残ってきた古株です。
“芸術家集団”というとネタ枠に見えますが、設定の継続性を見る限り、制作側は最初からちゃんと気に入っていたのでしょう。気取っている連中ほど長生きする。なんとも首都高バトルらしい話です。
③現実世界に存在していそうか?
結論から言えば、十分ありえます。
実際の走り屋チームがここまで露骨に「音楽関係者限定」で揃うかは別ですが、趣味や職業で緩くつながったクルマ仲間は珍しくありません。しかも音楽関係者は、道具へのこだわり、感性への自負、そして妙に面倒くさい美学を持ちやすい。そういう人種がクルマにハマると、車種選びも走り方も確実に“らしさ”が出ます。
むしろ現実っぽいのは、彼らの距離感です。
ベタベタ仲良しではなく、互いに深く干渉しない。それでいて外敵にはきっちり連帯する。この関係性は、学生サークルより大人の趣味集団に近い。要するに、演奏会の打ち上げでは面倒くさいが、首都高では妙に結束するタイプです。現実にいたら少し近寄りづらいですが、存在自体はまったく不自然ではありません。
④総評
ROAD CONCERTOは、かなり出来のいいチームです。
芸術家、協奏曲、首都高を演奏会場に見立てる発想。言葉にするとキザで、下手をすると寒い。しかしこのチームは、車種構成と過去作からの設定の積み重ねによって、その危うさをきっちり実力派の雰囲気へ変換できています。口先だけのアート系ではなく、走りでも筋を通しているのが強い。
辛口に言えば、少し気取りすぎです。
首都高を“壮大な演奏会場”と呼ぶあたり、普通の感覚なら一歩引きたくなる。ですが、凡庸なチームよりよほど記憶に残るのも事実です。
ROAD CONCERTOは、芸術家ぶった走り屋集団ではない。走りを本気で様式美にまで持ち込もうとしている、面倒だが妙に完成度の高いチームである。