概要
- 出現エリア:C1 内回り
- チーム台数:6台
- 代表車種:スバル BRZ (ZD8), トヨタ GR86 (ZN8)
チーム紹介
巨大シティサーキットを運営する会社の女社長「リターン・オブ・ゾロ」こと堤越珠軌が、プロレーサーやチューニングショップと共に結成したレーシングチーム。その名の通り、所属メンバーはプロレーサーや、エンジンメーカーからの転職組など、クルマのスペシャリストで構成されている。愛車は最新のGR86/BRZで統一されており、FRスポーツの限界に挑む、極めてレベルの高い走りを見せる。
メンバー一覧

● リターン・オブ・ゾロ(堤越 珠軌)チームリーダー
- 車種:RETURN OF ZORO (CUSTOMIZED CAR) (駆動方式:FR / エンジン:F4)
- スペック:2,525cc / 406ps (7,200rpm) / 47kgm (4,800rpm)
- 職業:会社役員
- プロフィール: 都内最大級のシティサーキットを運営する会社の女社長。その経営手腕だけでなく、若々しく整った孤高で女性人気が高い。自らもハンドルを握るドライバーであり、プロレーサーと社で編成した<GNK Racing>のリーダーも兼ねる。

● ぐちけん(野口 健太郎)
- 車種:GR86 RZ (ZN8) '21 (駆動方式:FR / エンジン:F4)
- スペック:2,625cc / 429ps (7,200rpm) / 50kgm (4,800rpm)
- 職業:プロレーサー
- プロフィール: <GNK Racing>に所属するプロレーサー。「リターン・オブ・ゾロ」とは旧知の仲で、チーム立ち上げに尽力した。家庭が裕福だったこともあり、幼少の頃からカートレースに参戦して20歳でプロレーサーの道に進むと、若くして数々のタイトルを獲得した。

● 坂上の新星(大塚 俊哉)
- 車種:BRZ S (ZD8) '21 (駆動方式:FR / エンジン:F4)
- スペック:2,525cc / 341ps (7,200rpm) / 39kgm (3,600rpm)
- 職業:プロレーサー
- プロフィール: プロレーサー2年目にして、その才能を開花させた新進気鋭のドライバー。レーシングスクールで優秀な成績を収めたことでチームに勧誘された。マシン特性を把握する能力に優れ、仲間のマシンに乗っては的確な感想を伝えている。愛車のZD8は硬めのサスペンションとピローボール支持により、クイックでダイレクトなステアリングを表現。

● ワイルドシリンダー(小川 秀光)
- 車種:BRZ S (ZD8) '21 (駆動方式:FR / エンジン:F4)
- スペック:2,625cc / 335ps (7,200rpm) / 39kgm (3,600rpm)
- 職業:会社員
- プロフィール: エンジンメーカーからGNKに転職した社員ドライバー。愛車のエンジンは、吸排気系、点火系を向上させた上に、過給機まで装着し、更にボアアップまで施した無茶ぶりのパワーを引き出した。現状は少々パワーフーラー気味で、急激なアクセルオン時にタイヤが空転してしまうので、まだ調整の余地あり。

● パウンドドッグ(原田 瑛作)
- 車種:GR86 RZ (ZN8) '21 (駆動方式:FR / エンジン:F4)
- スペック:2,625cc / 429ps (7,200rpm) / 50kgm (4,800rpm)
- 職業:会社員
- プロフィール: 社員ドライバーの1人。自動車専門学校では在学中にサーキットライセンスを取得して両親を驚かせた。口数は少ないが先輩の言葉をよく聞き、チューンの技術やドライビングテクニックを着実に自分のものにしている。

● 華麗なるイマジン(城間 大祐)
- 車種:BRZ S (ZD8) '21 (駆動方式:FR / エンジン:F4)
- スペック:2,526cc / 310ps (7,200rpm) / 36kgm (3,600rpm)
- 職業:会社員
- プロフィール: GNK社員の1人。大学では都市工学を学び、シティサーキット運営に興味を持ってGNKに入社した。驚異的な記憶力の持ち主で、首都高環状の構造は全て完璧に把握している。それを頭の中で再生し、ここはインドアグリップ走行、ここはアウトドアグリップ走行、とシミュレートに入り……。
①チームの特徴
GNK Racingは、C1内回りに現れる6台編成。車種はGR86とBRZに統一されている。どちらもFA24型2.4L水平対向エンジンを積むFRの姉妹車で、基本性能の差が小さい。実際、現実のGR86/BRZ CupもZN8とZD8によるワンメイク競技として成立しており、車両差よりドライバーとセットアップの差が表に出やすいパッケージだ。
この選択はかなり筋がいい。
R35やスープラの馬力で押すのではなく、同じ基本設計のFRを並べ、ライン取り、荷重移動、立ち上がりの巧拙で勝負する。C1という舞台にも合っている。もっとも、ゲーム内のGNK Racingは400PS級まで手を入れた車両を持ち込み、純粋なライトウェイトスポーツの顔をしながら、中身は相当に物騒だ。爽やかな若手社員の集合写真を開いたら、全員が競技用の工具を握っていたようなものである。
さらに、チームを率いるのは都内最大級のシティサーキットを運営する会社の社長「リターン・オブ・ゾロ」。メンバーにはプロレーサー、社員ドライバー、エンジン関連企業からの転職者が揃い、全員が競技ライセンスを持つとされる。公式プロフィールは“プライベーターチーム”と呼んでいるが、サーキット運営会社、プロ、人材、資金まで揃っていて何がプライベートなのか。町工場の挑戦者というより、社内稟議が通ったワークス活動である。
②過去作での活躍
GNK Racingは、過去作から復活した古参チームではない。公開されているシリーズ横断のチーム一覧では、GNK Racingの掲載は2025年版のみ。各ライバルにも“今回限りの登場”を示す記録があり、少なくとも確認できる資料上では今作が初登場となる。
その代わり、初登場から扱いは大きい。ストーリーでは「新世代」側のステージ4に置かれ、CLUB GARUDAへつながる要所を任されている。序盤の新人サークルとは違い、初陣からC1の上位争いに放り込まれた格好だ。古参が何作もかけて築いた場所へ、会社とプロを連れて一気に乗り込む。新入社員が初日から役員フロアに座っているような話で、反感を買わないほうがおかしい。
チーム立ち上げに関わった「ぐちけん」は幼少期からカートに乗り、20歳でプロ入りして複数のタイトルを獲得。武者修行による離脱を経て復帰した経歴を持つ。つまりGNK Racingにはゲーム外の過去作こそないが、メンバー個人には競技歴を持たせ、最初から“完成済みの新チーム”として投入されている。育成の物語を飛ばして、いきなり完成車を納車してきたわけだ。
③現実世界に存在していそうか?
かなり現実味がある。
サーキット運営会社がプロドライバーや社員を集め、GR86とBRZを使ったチームを立ち上げる。この部分だけなら、むしろ現実のモータースポーツ活動そのものだ。実際にGR86/BRZ Cupというワンメイクシリーズがあり、プロとクラブマンが同じ車種を使って競っている。GNK Racingの設定は、そこをほぼそのまま首都高バトルへ移植した形に近い。
社員ドライバーの設定も悪くない。自動車専門学校在学中にサーキットライセンスを取得した者、都市工学を学びコース構造を頭に叩き込んだ者など、サーキット運営会社らしい人材が揃っている。頭で理解した操作と、実際にできる操作は別物だと悩むメンバーまでいるあたり、妙に現場臭い。資料だけ完璧な社員が実技で縁石に乗る。会社ではよくある話である。
現実なら、このままサーキットで活動していれば立派な企業チームだ。
ところが首都高へ出た瞬間、話は急におかしくなる。社長、プロレーサー、社員が会社ぐるみでC1へ集合。広報部が知ったら、レース結果より先に説明資料を作る羽目になる。それでも“存在しそうな車好き企業”としては、今回のチーム群でもかなり上位の現実感がある。
④総評
GNK Racingの強みは、車と人材の組み合わせに隙がないことだ。GR86とBRZによるワンメイク、FRの操作性、プロレーサー、ライセンスを持つ社員、そしてサーキット運営会社の支援。走りの理屈は通っている。新チームなのに、最初から完成度が高いのも納得できる。
反面、あまりにも恵まれすぎている。
若手が中古部品を集める苦労もなければ、旧車を維持する執念もない。設備、人材、予算、車両が揃った状態で“限界に挑む”と言われても、そりゃ挑めるだろうという話である。プライベーターを名乗るには、会社の財布が少し厚すぎる。
GNK Racingは、新世代の草莽チームではない。企業、プロ、設備、FA24を揃え、C1へ社内ワークスごと乗り込んだ優等生集団である。速いのは立派だが、この条件で遅かったら始末書ものだ。