概要
- 出現エリア:横羽線 上り
- チーム台数:7台
- 代表車種:日産 フェアレディZ (Z34), トヨタ 86/GR86, トヨタ セルシオ
チーム紹介
レストラン「ラ・リベルデ」のオーナー、「無敗のフルコース」こと三浦雅之が率いるチーム。メンバーは同レストランのシェフ、ソムリエ、パティシエ、給仕長といった食のプロフェッショナルたちで構成されている。その名の通り、洗練された紳士的な振る舞いと、料理のように緻密に計算された走りが特徴。高級セダンから最新のFRスポーツまで、それぞれの美学を反映したマシンで首都高を駆け抜ける。
メンバー一覧

● 無敗のフルコース(三浦 雅之)チームリーダー
- 車種:FAIRLADY Z Version ST (Z34) '14 (駆動方式:FR / エンジン:V6)
- スペック:3,880cc / 441ps (6,800rpm) / 50kgm (5,200rpm)
- 職業:レストランオーナー
- プロフィール: レストラン「ラ・リベルデ」を経営し、3店舗を構える敏腕オーナー。最近チームの勝率が低迷していたため、内部改革を行った。愛車のZ34はエンジン、ボディ共に順調にチューンを進めており、料理だけでなくマシンも「フルコース」だ。

● 横浜のロマネコンティ(大橋 修平)
- 車種:CELSIOR C specification F package interior selection (UCF31) '04 (駆動方式:FR / エンジン:V8)
- スペック:4,721cc / 469ps (5,600rpm) / 75kgm (3,200rpm)
- 職業:シニアソムリエ
- プロフィール: 「ラ・リベルデ」で働く腕利きのソムリエ。ワインだけでなくクルマの知識も豊富で、レベルの高い走りを一夜で見抜き、戦略的にバトルを仕掛ける。スポーツマンシップに溢れるチーム内でセダン系は異端だが、無謀な走りは決してしない。

● テーブルマナー(香川 勉)
- 車種:FAIRLADY Z Version ST (Z34) '14 (駆動方式:FR / エンジン:V6)
- スペック:3,880cc / 441ps (6,800rpm) / 50kgm (5,200rpm)
- 職業:給仕長
- プロフィール: 給仕長としてホールを預かるギャルソン。料理の味をクルマに例える説明が好評。オーナーをフォローするだけでなく、自らも勝ちに来るよう意識改革を行っている。バトルでは常に紳士的な走りを心がけ、オーナーに合わせて乗り換えたZ34を気に入っている。

● 黄金のクリームソース(西谷 雄二)
- 車種:TOYOTA 86 GT (ZN6) '12 (駆動方式:FR / エンジン:F4)
- スペック:2,197cc / 338ps (7,200rpm) / 38kgm (5,600rpm)
- 職業:シェフ
- プロフィール: 「ラ・リベルデ」本店の厨房を仕切る一流シェフ。バトルで「無敗のフルコース」に敗れ、性格がスパイシーになることを指摘され、今は細心の注意を払っている。マシンは旋回性を重視したセッティングを好み、コーナーをグリップでタイトに回る。

● 深夜のア・ラ・モード(佐合 裕之)
- 車種:TOYOTA 86 GT (ZN6) '12 (駆動方式:FR / エンジン:F4)
- スペック:2,197cc / 338ps (7,200rpm) / 38kgm (5,600rpm)
- 職業:パティシエ
- プロフィール: 芸術とも言えるデザートを生み出すパティシエ。その芸術的センスは走りにも発揮され、相手のリズムを見抜いて惑わす巧みなハンドルさばきが特徴。仕事の合間を縫って徹底的な走り込みを行い、技術を磨いている。

● 四つ星ドライバー(ピエール 田中)
- 車種:FAIRLADY Z Version ST (Z34) '14 (駆動方式:FR / エンジン:V6)
- スペック:3,696cc / 351ps (6,800rpm) / 39kgm (5,200rpm)
- 職業:オーナーシェフ
- プロフィール: 以前は「ラ・リベルデ」で活躍していたシェフ。現在は夫婦でささやかなフレンチレストランを営んでいる。どちらかというと庶民派の店で、安定性を重視するタイプ。フロント、リア共に車高を落とし、パネレートもガチガチに固めているためアンダーが出やすくなっている。

● 過半のマリアージュ(山崎 創)
- 車種:GR86 RZ (ZNB) '21 (駆動方式:FR / エンジン:F4)
- スペック:2,387cc / 255ps (7,200rpm) / 27kgm (3,600rpm)
- 職業:ギャルソン
- プロフィール: 実家は老舗の割烹料理店だが、学生時代にフレンチへの憧れを捨てきれず、ソムリエを目指すことに。専門学校を卒業後すぐに上京し、現在はほとんど金銭的余裕がない状態。「横浜のロマネコンティ」に感化され、走りの世界に足を踏み入れた。
①チームの特徴
横羽線上りに現れる7台編成。中心にいるのは、レストラン「ラ・リベルデ」のオーナーと、その店を支えるシェフ、ソムリエ、給仕長、パティシエたちだ。看板車種はZ34と86/GR86、そこへセルシオまで混ざる。普通なら散りそうな並びだが、このチームは妙に整って見える。理由は簡単で、全員が“速さを見せびらかす”より“きれいに勝つ”ほうを好むからだ。紳士的で、冷静で、少し嫌味なくらい隙がない。
特に面白いのは、車選びに料理人らしい美学がにじむことだ。リーダーの三浦雅之と給仕長の香川勉は、同じZ34 Version STを選び、どちらも高出力仕様まで煮詰めている。一方でシェフとパティシエは86で旋回性やリズムを重視し、ソムリエだけが469ps・75kgmのセルシオを持ち込む。派手さのためではない。役割に応じた皿を出しているだけだ。だからこのチームは見た目以上に強かである。
②過去作での活躍
KNIFE AND FORKSは新顔ではない。公開データベースでは、SB0、SB2、SB01、SBX、SB25に痕跡があり、少なくとも複数世代をまたいで首都高に残ってきたチームとして確認できる。とくに『首都高バトル01』では横浜CCLに7人編成で登場し、無敗のフルコース、テーブルマナー、横浜のロマネコンティ、黄金のクリームソースといった現在につながる通り名も並んでいる。要するにこのチームは、思いつきのネタ枠ではなく、昔から首都高の片隅にいた老舗の一団だ。
ただし、古豪らしい武闘派ではない。長く残ってきた理由は、威圧感ではなく作法にある。今作の説明でも、最近は勝率低迷を受けて内部改革を進めているとされ、リーダーも給仕長も“勝ちに来る意識”へ舵を切っている。昔から品があり、今はそこに勝負勘まで足し始めた。ここがいやらしい。
③現実世界に存在していそうか?
かなり、いる側だ。
まず人間関係が自然である。オーナー、シェフ、ソムリエ、パティシエ、給仕長。ひとつの店を中心に、夜型で、腕に自負のある人間が集まる。しかも仕事柄、段取り、温度感、間合いにうるさい。そういう人間がクルマに手を出すと、雑な走りより“きれいに決める”ほうへ寄るのはむしろ当然だ。
車種構成も妙に本物っぽい。全員が同じ車ではないが、全員が“自分の美学に合う皿”を選んでいる。Z34で王道を押さえる者、86で身軽さを取る者、セルシオで余裕を見せる者。現実の趣味集団は、こういうズレ方をする。だからKNIFE AND FORKSは設定こそ少し洒落て見えるが、集団の手触りはかなりリアルだ。
④総評
KNIFE AND FORKSの長所は、テーマが一発で分かるのに、テーマ負けしていないことだ。食のプロ集団という設定は下手をすると悪ふざけに見える。だがこのチームは違う。車種にも走りにも、ちゃんと“段取り”と“味付け”がある。そこが強い。
