ライバルチーム

SPEED MASTER考察|名門復活は本物か。横羽線に戻った“速さの老舗”

概要

  • 出現エリア:横羽線 上り
  • チーム台数:10台
  • 代表車種:日産 GT-R (R35), 日産 スカイラインGT-R (BNR34, BNR33, BNR32), トヨタ GR86/スバル BRZ

チーム紹介

伝説的なチームのリーダーを任された「満月の狂気」こと大塚大輔が、強者たちを束ねて築き上げた大所帯チーム。その名の通り、純粋な「速さ」を追求するマスター達が集う。歴代GT-Rのヘビーチューン仕様から、最新のGR86/BRZ、S15シルビアまで、車種は様々。それぞれが己の信じるマシンと走りで、スピードの頂点を目指す。


メンバー一覧

満月の狂気(大塚 大輔)チームリーダー

  • 車種:NISSAN GT-R Premium edition (R35) '17 (駆動方式:4WD / エンジン:V6)
  • スペック:3,799cc / 590ps (6,800rpm) / 67kgm (5,800rpm)
  • 職業:賞品会社勤務
  • プロフィール: 伝説あるチームのリーダーを受け継いだ際、メンバーの離脱など逆風もあったが、軽く収集し、今や再び一枚岩の強力なチームを築き上げた。自身も更なるレベルアップを目指してマシンを乗り換え、空気抵抗を極限まで抑えるため、アンダーパネル、サイドスカートなどを換装。

無名のヒーロー(亀山 敦也)

  • 車種:SKYLINE GT-R V-spec II (BNR34) '00 (駆動方式:4WD / エンジン:I6)
  • スペック:2,894cc / 426ps (6,800rpm) / 62kgm (4,000rpm)
  • 職業:自称・格闘家
  • プロフィール: 高い運動神経を買われて、各地のヒーローショーで引っ張りだこの自称・格闘家。スポーツカーのカッコよさにしびれて走り屋になった。走りの信条はとにかく"カッコよさ"で、カッコいい走りを決める自分が最高に"カッコいい"と自負している。

パールホワイトキス(小山 雛奈)

  • 車種:SKYLINE GT-R V-spec (BCNR33) '97 (駆動方式:4WD / エンジン:I6)
  • スペック:2,894cc / 524ps (5,600rpm) / 73kgm (4,400rpm)
  • 職業:モデル
  • プロフィール: 数年前、親友はチームを脱退してしまったが満月の狂気への想いを胸に残留した。セッティングの勘所が非常に鋭く、メンバーの相談に乗ったり、自ら手伝うこともある。走行性能よりも思いやりやすさに重点を置いており、タイヤが跳ねても一発で収まるサスペンションとダンパーの設定は見事。

アングリープリンセス(山口 京子)

  • 車種:SKYLINE GT-R V-spec II (BNR32) '94 (駆動方式:4WD / エンジン:I6)
  • スペック:2,894cc / 474ps (6,800rpm) / 64kgm (4,000rpm)
  • 職業:OL
  • プロフィール: 職場のストレス発散のために走り続けている。仕事の経験を積むことでストレスは軽減すると思っていたが、一向に減らない現実に幻滅した。そのため最近では、一時期影を潜めていた荒っぽい走りが、更に荒っぽく陰気になっている。

イロモノ横丁(宮部 昭憲)

  • 車種:SKYLINE GT-R V-spec (BCNR33) '97 (駆動方式:4WD / エンジン:I6)
  • スペック:2,894cc / 473ps (5,600rpm) / 66kgm (4,400rpm)
  • 職業:模型店店員
  • プロフィール: メンバーの中では加入時期も遅く、当時は実力も乏しかった。しかし本を読みあさり、多くの走り屋の話に耳を傾けるなど、持ち前の勉強熱心さで色々な知識を吸収、確実にステップアップしている。

ファーストビート(秋山 哲郎)

  • 車種:GR86 RZ (ZNB) '21 (駆動方式:FR / エンジン:F4)
  • スペック:2,625cc / 496ps (7,200rpm) / 57kgm (4,800rpm)
  • 職業:ルポライター
  • プロフィール: 走り屋の実態を取り上げたルポタージュを書くうちに、首都高の魅力に取りつかれた男。長年、恐怖の手がかりを追っていたが、突然「逃亡」について記事にするのはやめる」と宣言し、彼を慕う若い人物について、何か有力な情報を掴んだらしいと噂されている。

ブラックエンジェル(岩崎 莉子)

  • 車種:GR86 RZ (ZNB) '21 (駆動方式:FR / エンジン:F4)
  • スペック:2,625cc / 496ps (7,200rpm) / 57kgm (4,800rpm)
  • 職業:化粧品会社勤務
  • プロフィール: 首都高に走りに行ったまま行方不明になった兄を探しに来たのがキッカケで、今では自分自身が走りをしむようになった。兄の手がかりを求めて「ファーストビート」に接近したが、次第に恋愛感情を抱くようになり、最近ではチームとは別に2人で走っていることも多い。

ミッドナイトホークス(高山 眞一郎)

  • 車種:BRZ S (ZDB) '21 (駆動方式:FR / エンジン:F4)
  • スペック:2,625cc / 496ps (7,200rpm) / 57kgm (4,800rpm)
  • 職業:コピーライター
  • プロフィール: 新しいトラクションができると、どこにでも駆け付けるマシンマニア。スピードに対する恐怖心がマヒしており、コーナー突入速度は驚異的。それでもタイヤを滑らせてコーナーをパスしており、操舵技術は相当なもの。

怒号請負人(柳下 進)

  • 車種:SILVIA spec-R AERO (S15) '99 (駆動方式:FR / エンジン:I4)
  • スペック:2,197cc / 492ps (6,000rpm) / 61kgm (4,800rpm)
  • 職業:調教師
  • プロフィール: かつてはアルバイトで生活費やチューン費用を稼いでいたが、このままではもたないと一念発起して調理師免許を取得。現在は病院で働いており、交代勤務のために首都高環状に来られ8時間毎は日によってまちまち。

レディ ホワイト(本間 涼子)

  • 車種:BRZ GT (ZC6) '16 (駆動方式:FR / エンジン:I6)
  • スペック:2,197cc / 459ps (7,200rpm) / 48kgm (6,800rpm)
  • 職業:通訳
  • プロフィール: リーダーのケンカ友達。"ケンカするほど仲が良い"という言葉通りの関係性だが、お互いに恋愛感情はない。「パールホワイトキス」が「満月の狂気」へ想いを寄せていることに気づいており、真昼のなぎさにヤキモキしている。

①チームの特徴

SPEED MASTERは、横羽線上りに現れる10台の大所帯だ。R35、R34、R33、R32という歴代GT-Rを中心に、GR86/BRZやS15まで抱える。看板は“純粋な速さ”。ずいぶん潔い。燃費も快適性も、SNS映えも後回し。速ければ正義という、今どき珍しいほど昭和的な価値観である。

ただ、車種構成は意外に柔軟だ。GT-Rだけで固めず、軽量FRのGR86/BRZやS15も受け入れている。つまり4WDと大出力だけを信奉する脳筋軍団ではない。それぞれが信じる車で速さを突き詰める。名門らしい懐の深さはある。

リーダーは「満月の狂気」こと大河原大輔。前リーダーから看板を継いだ後、離脱者を出しながらもチームを再建し、今作ではR35へ乗り換えて空力まで詰めている。本人もチームも、昔の名前だけで食う気はない。とはいえ、満月の狂気という通り名で冷静な再建を語られても、こちらは少し身構える。名前が先に暴走している。

②過去作での活躍

SPEED MASTERはシリーズ屈指の古参だ。初代では9人編成の大型チームとして登場し、一般メンバーですら高い技術を持つとされた。『首都高バトル2』『0』では、走り屋たちの憧れであり、“首都高最強”と噂されるほどの強豪集団へ格上げされている。名前だけ立派な後付け名門ではない。昔から本当に上のほうにいた。

ところが『01』では、結成以来チームを率いた前リーダーの引退でメンバーが離脱。かつてのライバルまで勧誘して穴を埋める状態となり、以前ほどの力はないと評された。それでも首都高トップ級の看板は維持していた。名門企業が人材流出を中途採用で埋める姿に近い。走り屋の世界も、結局は組織運営である。

PSP版では混乱を乗り越え、マシンとドライバーの完成度で栄光を取り戻しつつあった。ところが2025年版では、再びリーダー交代の混乱から弱体化し、勢力争いに敗れて数年間姿を消していたとされる。迅帝復活の噂をきっかけに再結成し、現在は再び過去の地位へ戻ろうとしている。何度倒れても復活するのは立派だが、名門のわりに経営危機が多い。

③現実世界に存在していそうか?

かなり存在しそうだ。

昔から続く有名チームが、カリスマリーダーの引退で弱体化する。古参が抜け、新しい人間を入れ、しばらく名前だけが残る。その後、過去を知るメンバーが中心となって再建する。この流れは、走り屋チームに限らず、バイククラブや競技チームでも普通に起こる。

車種の変化も現実的だ。昔からのR32やR34を残しつつ、資金のある者はR35へ移行し、若い層はGR86やBRZ、S15を選ぶ。全員を最新型で揃えず、世代ごとの“速さの答え”が同居している。長く続いたチームなら、むしろこの雑多さが自然だ。

現実にいたら、少し入りづらいだろう。古参の武勇伝、歴代リーダーの話、GT-Rの世代論争が一晩中続きそうである。新人がGR86で顔を出したら、まず「昔の首都高はな」と始まる。それでも本当に速いなら、聞く価値はある。

④総評

SPEED MASTERの強みは、歴史と実力が結び付いていることだ。初期から強豪として扱われ、リーダー交代で崩れ、立て直し、また消え、再び戻ってきた。順風満帆な名門ではない。何度も看板を落としかけながら、そのたび拾い直してきたチームだ。

弱点は、その看板が重すぎることにある。
“スピード・マスター”を名乗れば、速くて当然。10台も集めれば、弱いメンバーは許されない。昔の栄光を知る人間ほど評価も厳しくなる。普通の強豪では足りない。常に最強候補でなければ、すぐに「昔のほうが良かった」と言われる。

SPEED MASTERは、過去の威光だけで走る老舗ではない。だが、名門という巨大な看板を背負い、速さを証明し続けなければ存在できない、首都高で最も疲れる立場のチームである。

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