ライバルチーム

Roadnauts(ロードノーツ)

概要

地方の若手ドライバーが集う自動車部上がりのチーム。部活仲間やOBが顔を揃え、首都高遠征を主な目的に活動している。走りは比較的実直で、部活動で培った連携力や地道なチューニングによる“丁寧な仕事”が武器。若手中心ながら世代を越えたOBや顧問も絡み、安定感のあるチーム運営をしている印象。

  • 出現エリア:新環状 左回り
  • チーム台数:7台
  • 代表車種例:SUZUKI SWIFT Sport(ZC33S)/TOYOTA bB(NCP31)/SUZUKI ALTO WORKS(HA36S)/EUNOS ROADSTER(NA8C)など

メンバー一覧

キャプテン・インダストリアル(リーダー)

Roadnauts
  • 車種:SUZUKI SWIFT Sport (ZC33S) '22
  • プロフィール:
    工業高校出身で自動車部の部長格。自作エコカーで大会に出ていた経歴があり、現在は若手をまとめるリーダー役。チーム内では「キャプテン」と呼ばれ親しまれている。運転技術・セッティングともに信頼され、メンバーからの人望が厚い。

来なくていいOB

  • 車種:SUZUKI SWIFT Sport (ZC33S) '22
  • プロフィール:
    自動車部OBで大学生。かつて部に顔を出していた関係で顔見知りが多く、やや軽口な性格だがチームとの関係は良好。ZC33Sを整備してチームに参加しており、気さくなキャラクターで場を和ませる存在。

COME ON顧問

  • 車種:TOYOTA bB Z X Version (NCP31) '03
  • プロフィール:
    工業高校の教員(自動車系)。部活動の顧問的立場で、走り屋に対しても安全指導や生徒の管理を優先するタイプ。走りは穏やかだが、かつての経験から生徒の安全を最重視している。

デスゲームの生き残り

  • 車種:SUZUKI ALTO WORKS (HA36S) '15
  • プロフィール:
    工業高校の転校生。無口で控えめだがドライビングは上手く、同世代の中では技術が高い。見た目や雰囲気から妙なニックネームがつくこともあるが、バトルでは堅実に走るタイプ。

異国のブックキーパー

  • 車種:EUNOS ROADSTER S SPECIAL Type II (NA8C) '96
  • プロフィール:
    海外からの留学生(工業高校生)。日本語はまだ学習中だが、非常に几帳面でコーナリングの正確さが光る。真面目な性格で、ライン取りやミスの少なさが強み。

藍色のヘルムスウーマン

  • 車種:EUNOS ROADSTER S SPECIAL Type II (NA8C) '96
  • プロフィール:
    工業高校の女子生徒。小柄ながら丁寧にマシンを作り込むタイプで、ドライビングテクニックの習得にも熱心。自分のマシンを大切にし、メカニック的知識も学んでいる。

よろしくメカニック

  • 車種:TOYOTA bB Z X Version (NCP31) '03
  • プロフィール:
    工業高校自動車部の生徒で、メカニック志向が強い。不器用だが真面目に整備・セッティングを行うのでメンバーからの信頼は厚い。車のチューニングやレストア作業に積極的に参加している。

速さより“理解”で走る、首都高に迷い込んだ工業高校自動車部

最新作の『首都高バトル』に登場するRoadnauts(ロードノーツ)は、いかにも過去作にいそうな凶悪ハイパワー軍団ではない。
工業高校自動車部の3年生を中心に、OBや顧問まで巻き込み、状態の悪い中古車を直しながら首都高へ挑む――そんな、妙に生活感のあるチームとして描かれている。しかもゲーム内プロフィールでは、彼らのマシンが「荷重移動やクルマの挙動を体で覚えるのにふさわしい1台」と明言されている。要するにRoadnautsは、速さの前にまず“車を知れ”という思想で固められた集団だ。

過去作との比較

速さで押すチームではなく、“昔の首都高バトル”を別角度で再解釈した存在

過去作の『首都高バトル』といえば、もっと刺々しくて、もっと得体が知れず、もっと“夜の首都高で会いたくない連中”が多かった。開発側も、新作で大切にしているのは90年代から2000年代当時の走り屋文化や、車好きの文化、その世界観だと語っている。Roadnautsはその文脈の中で、昔ながらの「怖い速さ」を担当するチームではなく、若い車好きが自分たちで車を作り、知識を蓄え、首都高という舞台に背伸びして乗り込んでくるという、別方向の青春臭を担当している。

そして速さの面で見ると、Roadnautsは明らかに“絶対的パワー組”ではない。
メンバー車種はスイフトスポーツ(ZC33S)、bB(NCP31)、アルトワークス(HA36S)、ユーノス・ロードスター(NA8C)といった構成で、GT-Rや大排気量スポーツをずらりと並べるチームとは思想からして違う。スイフトスポーツは1.4Lターボで230N・mを発生し、しかも車重は970kgと軽い。アルト系もスズキ自身が“スポーティでキビキビした走り”を前面に出して売っていた系譜だ。一方でbBは1.5L・約1040kgの箱型コンパクトで、速さを誇る車というより、部車・足車・実用車の延長に近い。つまりRoadnautsは、最高速勝負のロマンより、軽さ・応答性・挙動の分かりやすさを優先したラインナップなのである。

だから過去作比較で言えば、Roadnautsは“強敵感”より“納得感”のチームだ。
昔の首都高バトルなら、速さの格や不気味さで印象を残すチームが多かった。だがRoadnautsはそうではない。速いというより、ちゃんと考えて車を選んでいる。そこが渋いし、同時にちょっと地味でもある。派手な必殺技はないが、思想はかなり通っている。

車種の特徴

“教材として優秀な車”ばかり並んでいるのがこのチームの面白さ

リーダー格とOBが乗るZC33S型スイフトスポーツは、このチームの方向性を最も分かりやすく示している。軽量ボディに低回転から太いトルクを出すターボ、しかもマニュアルとの相性も良い。いかにも“運転を覚えるにはちょうどいい速さ”の車で、初心者向けのおもちゃではなく、ちゃんと速さもあるのがポイントだ。Roadnautsの中心車種がこれなのは、かなり筋がいい。

一方でbBは露骨に異色だ。
NCP31のbBは全高1640mmの箱型コンパクトで、重心が低い本格スポーツとは真逆にいる。普通に考えれば首都高バトル向きとは言いづらい。だが、この“向いてなさ”が逆にRoadnautsらしい。速さのためだけに車を揃えたのではなく、身近な中古車を直して乗っている感があるからだ。ここに顧問やメカニック担当を置いているのも、設定としていやに生々しい。正直、速さだけ見れば足を引っ張るが、チームの物語性には大きく貢献している。

アルトワークスは逆に、Roadnautsの“軽さは武器”という思想をむき出しにした1台だ。
スズキは同系統のスポーティ軽で、強い加速感や軽快な操縦性を前面に打ち出していた。パワーは控えめでも、軽さとレスポンスで走る典型であり、首都高のような連続コーナーでは理屈に合っている。見た目の小ささに反して、乗り手が分かっていれば嫌らしい。まさに“工業高校の優等生が選びそうな速さ”だ。

そしてNA8Cのユーノス・ロードスター。
これはもう説明不要の教科書で、マツダ自身が“人馬一体”を象徴する存在として扱ってきた。軽量オープンFRで、車の姿勢変化や荷重移動を覚えるにはこれ以上ない題材だ。ゲーム内プロフィールでRoadnautsの車が「挙動を体で覚えるのにふさわしい」とされているが、その言葉を最も体現しているのがこのロードスターだろう。速さの絶対値ではなく、乗り手の入力を学ばせる車。Roadnautsがこれを採用している時点で、このチームは“速い車好き”ではなく“車そのものが好きな連中”だと分かる。

辛口評価

良い意味で青春、悪い意味で地味

Roadnautsを辛口で言うなら、真面目すぎる
設定も車種も筋は通っているし、チームとしての統一感もある。だが、その代わりに毒が薄い。過去作のチームには「なんだこいつら」という異様さや、会った瞬間に記憶に焼き付くヤバさがあった。Roadnautsはそこが弱い。工業高校、自動車部、OB、顧問、留学生、女子部員、メカニック志向――全部きれいにまとまりすぎていて、少し出来すぎている。青春ドラマとしては良いが、首都高バトルの夜に必要な“嫌な濃さ”は薄めだ。

さらに言えば、bBを混ぜた構成はリアルだが、絵面としてはどうしても地味だ。
スイフト、アルト、ロードスターまでは分かる。だがbBが2台入ると、一気に“学校帰りの駐車場”感が強くなる。もちろんそれがRoadnautsの持ち味でもあるのだが、首都高のライバルチームとして見たとき、華があるかと言われると厳しい。要するにこのチームは、味はあるが見栄えは地味。車好きには刺さるが、派手さを求める層には弱い。

ただし、その地味さは欠点であると同時に、このチームの価値でもある。
誰もが高額スポーツカーを持てるわけではないし、首都高の文化だって本来はそういう身近な車好きの積み重ねでできていた。開発側が重視しているのも、まさにそうした車好き文化の再現だ。Roadnautsは派手な夢ではなく、安い中古車を直して、それでも走りたくて首都高に来てしまった連中の匂いがする。そこはかなり良い。

現実世界に存在した?

一番リアルなのは“違法さ”以外の部分

Roadnautsの設定は、シリーズの中でもかなり現実寄りだ。
ゲーム内では、工業高校自動車部の3年生を中心に結成されたチームで、学校の支援を受けつつ中古車を直して走っているとされる。また、作中会話ではRoadnautsがここ1〜2年で結成された“フレッシュなチーム”として扱われている。つまり、長年の伝説的走り屋集団ではなく、最近できた若い集まりという位置づけだ。これは実に今っぽい。

現実に「工業高校の自動車部」「OBが顔を出す」「顧問が機械や安全面で口を出す」「中古のスイフトや軽、古いロードスターをいじる」――このへんまでは十分ありそうだ。むしろかなり自然だ。
ただし、その延長で首都高に乗り込んでSPバトルしている時点で、そこは当然ゲームのロマンである。現実にいたとしたら、車の選び方や人間関係は妙に本物っぽいのに、活動内容だけが一線を越えている。だからRoadnautsは、“完全なフィクション”というより、現実の車好きコミュニティに首都高バトル的な脚色を盛ったチームと見るのがちょうどいい。

総評

Roadnautsは、最新作の中でもかなり面白い立ち位置のチームだ。
速さだけなら上はいくらでもいる。見た目の派手さでも勝負していない。けれど、車種構成・設定・チームの空気感がきれいにつながっていて、**“車を知っている人間が作った青春系チーム”**という説得力がある。

辛口で締めるなら、
Roadnautsは強烈ではない。だが、雑ではない。
そして首都高バトルという作品において、この“雑じゃなさ”はかなり大きい。
暴力的な速さのチームではないぶん、車選びや設定の丁寧さがそのまま魅力になる。逆に言えば、そこが分からない人にはただの地味集団で終わる。だが分かる人には、かなり渋い。そういうチームだ。

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