概要
小柄なスポーツカーや軽スポーツを中心に集まった「CLAN MAKITA」。
ショップ経営や家業を背景に持つメンバーが多く、マシンの外観や細部のカスタムに非常にこだわる。走りは実戦寄りに仕上げられており、見た目以上に速く、個々のセッティングで勝負をしかけてくる。チーム名を冠した派手なデカールと、実験的なチューニングが特徴。
- 出現エリア:新環状(右回り)/芝浦PA など
- チーム台数:6台
- 代表車種:EUNOS/MAZDA ROADSTER(NA/ND系)、SUZUKI Cappuccino(EA21R)、DAIHATSU COPEN(LA400K)など
メンバー一覧
フリー・バード(リーダー)

- 車種:EUNOS ROADSTER S SPECIAL Type II (NA8C) '96
- プロフィール:
資産家の家に育ち、自由奔放に遊ぶ次男坊。チューニングショップを拠点に、実験的かつ大胆なセッティングを好むリーダー。礼節を気にしない奔放さがある一方、マシン作りの目利きは確かで、チームの核となっている。
鬼盛れネイルのAki(チームメンバー)

- 車種:ROADSTER RS (ND5RC) '15
- プロフィール:
リーダーの妹。ネイリストを目指す専門学生で、外見や細部のこだわりが強い。走りも繊細で几帳面、兄のマシンセッティングをしっかり理解している。屋根を開けて街を流す姿は目を引く。
ラピッド・ガール(チームメンバー)

- 車種:CAPPUCCINO (EA21R) '95
- プロフィール:
元レーサーの父を持つ若手。速さへの憧れから早くに走りを始め、軽スポーツを巧みに使いこなす。見た目は可憐だが走りは豪快で、短いストレートや切り返しで一気に差をつけにくることがある。
無責任大将(チームメンバー)

- 車種:CAPPUCCINO (EA21R) '95(別仕様)
- プロフィール:
高校生ながら同世代を集めてクリエイティブな活動を行うムードメーカー。本人は「無責任大将」を自称するが、実際は仲間思いでチームの潤滑油的存在。マシンへの愛情は深く、手間を惜しまない。
無限ロータリー樫山(チームメンバー)

- 車種:COPEN Cero (LA400K) '15(ロータリー風味のネタを好むキャラ)
- プロフィール:
かつてお笑いをやっていた経歴を持つ異色のメンバー。お笑い魂と車趣味が結びつき、個性的なマシンと演出で注目を集める。走りはローテクながら味があり、時に驚きのラインを見せる。
ハコ入り娘(チームメンバー)

- 車種:COPEN Cero (LA400K) '15(落ち着いたグレイ系)
- プロフィール:
ネットの縁でチームに誘われた若い女性。内向的だった過去を持つが、走りでは大胆さを見せることもある。まだ発展途上だが、素直で伸びしろのあるドライバー。
オープンカーで青春を気取る、だが中身は意外とガチ
CLAN MAKITAは、10代中心で構成されたオープンカー乗りのチームだ。しかもチーム最年少は14歳。首都環状の外ではルーフを開けて走るのを好み、バトルではルーフを閉じて小型車らしい加速で勝負するという、かなり分かりやすい“映え”と“実利”の両立をやっている。要するに彼らは、ただの軽薄な若者集団ではない。ちゃんと自分たちの見せ方を分かっている。
過去作との比較
昔の“軽量・個性派”枠を、いま風に作り直したチーム
過去作との比較でいえば、CLAN MAKITAは旧作の重量級・威圧系チームの流れではなく、個性派・軽量級チームの系譜にいる。分かりやすい比較対象は『首都高バトルX』から続投しているROLLING GALSで、あちらは女性オンリーかつAE86系で統一されたチームだった。対してCLAN MAKITAは、女性限定でも旧車縛りでもなく、ロードスター、カプチーノ、コペンといったオープンカーで揃え、“若さ”そのものをチームカラーにしている。つまり、過去作の個性派枠を令和風に再調理した存在と言える。
速さだけを見れば、過去作の“怖いチーム”ほどの圧はない。ゲーム内データでは、チーム最速は鬼盛れネイルのAkiのNDロードスターで最高速290.97km/h。リーダーのNAロードスターは277.19km/h、ラピッド・ガールのカプチーノは266.26km/h、残るカプチーノとコペン勢は233.74km/hと227.90km/hに留まる。数字だけ見れば、首都高の化け物軍団というより、軽さと反応の良さで勝負する“速い遊び車”の集まりだ。忖度なしに言えば、絶対速度の迫力はそこまでない。
車種の特徴
“速い車”ではなく“気持ちいい車”を選んでいる
このチームの車種選びは実に分かりやすい。ロードスターはマツダ自身が“走る歓び”やモータースポーツベース車NR-Aを前面に出しているモデルで、シリーズとして“運転の楽しさ”を背負っている。コペンもダイハツ公式が高剛性D-Frameと複数の走り・デザインを訴求しており、単なる軽オープンではなく“遊ぶための車”として作られている。カプチーノもスズキの歴史ページで「mini two-seater convertible」として記録されている通り、昔から小さなスポーツオープンの象徴だった。つまりCLAN MAKITAの面白さは、パワーの大きい車を並べたことではなく、“開放感と軽快感がある車”だけで統一したことにある。
しかも内訳を見ると、そこに性格が出ている。リーダーはNA8Cロードスター、妹はND5RCロードスターで、兄妹そろって“オープンの王道”を選択。ラピッド・ガールは見た目重視でカプチーノを選び、無責任大将も同じくカプチーノ。無限ロータリー樫山とハコ入り娘はコペンだ。ロードスター兄妹が“ちゃんと走る組”、カプチーノ勢が“尖った軽快感組”、コペン勢が“洒落感と扱いやすさ組”という構図で、車選びに雑さがない。
辛口評価
首都高チームというより、“金と若さで作ったオープンカー文化祭”である
正直に言うと、CLAN MAKITAはかなり鼻につく。
チーム名は家名を勝手に使い、リーダーは資産家の次男坊で浪人中。妹は美容専門学生で、14歳の天才少女までいる。しかも全員オープンカーで“ちょっと人と違う自分”が好き。設定だけ抜き出すと、首都高の走り屋というより、金持ち寄りの若者が夜の首都高をファッション化した集団に見える。古い首都高バトルの荒っぽさや得体の知れなさを期待すると、かなり軽い。
ただ、嫌味なだけで終わらないのがこのチームの厄介なところだ。リーダーの真樹田充は細かいことを気にしない性格で、実験的なチューンも受け入れるタイプ。妹のAkiは見た目重視に見えて中身はしっかり者で、チューニングを自分でも学ぶ意欲が強い。ラピッド・ガールは元プロレーサーの父の英才教育を受けた14歳で、単なる話題作りのマスコットではない。つまりCLAN MAKITAは、チャラく見えるのに、実は最低限の実力と筋が通っている。そこが一番やっかいだし、一番面白い。
現実世界に存在した?
“いた”とは思う。ただし、ここまで綺麗には揃わない
現実世界にこういう集団がいたかと言われれば、かなり“ありそう”ではある。
資産家の息子、しっかり者の妹、美容系の学生、元レーサーの父を持つ若い才能、目立ちたがりのオープンカー好き――このへんの属性は、実際の車好きコミュニティにも普通に存在しうる。PAで目立つ若手グループ、オープンカーでつるむ連中、映えと走りを両立したがる層。そこまではかなりリアルだ。
ただし、現実はここまで物語みたいに綺麗には揃わない。14歳の天才少女、16歳のハコ入り娘、浪人中の資産家次男坊、元芸人、しかも全員オープンカー縛り。これはもう、リアルの破片をうまく集めて“首都高バトルらしいフィクション”に仕立てたものだろう。言い換えるとCLAN MAKITAは、現実にいそうな若者車文化を、ゲーム的に一段濃くしたチームである。そこが上手い。
総評
CLAN MAKITAは、過去作の“速さで脅すチーム”とは違う。
むしろ、軽さ・若さ・見た目・個性で印象を残すチームだ。しかも中身は意外としっかりしていて、ただのネタ集団で終わっていない。速さだけなら上はいくらでもいるが、チームの記憶への残り方ではかなり強い。
辛口に締めるなら、
CLAN MAKITAは“首都高の不良”ではない。
“首都高を舞台に自分たちの青春を演出している連中”だ。
そこがダサいとも言えるし、いまの時代らしいとも言える。
そして首都高バトルのチームとして見たとき、その“軽さ”は欠点でもあり、強烈な個性でもある。



