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【車両紹介】日産 シルビア K's AERO SE (S14) '97

■ 基本スペック (ノーマル時)

項目スペック
メーカー日産
駆動方式FR
エンジンSR20DET 直可変バルブタイミング機構付き 直列4気筒 ターボ
総排気量1,998cc
最高出力220ps / 6,000rpm
最大トルク28.0kgf・m / 4,800rpm
全長×全幅×全高4,520×1,730×1,295mm
車両重量1,240kg
トランスミッション5速MT

■ ゲーム内での特性・オススメセッティング

特性: 大ヒットした先代S13からボディを3ナンバーサイズへと拡大し、より走行安定性を高めた6代目シルビア。エンジンは同じSR20DETだが、可変バルブタイミング機構(NVCS)が追加され、中回転域のトルクが向上。より扱いやすくなった。 S13の軽快感は少し薄れたものの、ワイド化されたトレッドと延長されたホイールベースがもたらす安定性は絶大。特に高速コーナーや、ハイスピードなドリフト中におけるコントロール性はS13を凌駕する。より「大人」で、懐の深い走りを持つFRスポーツ。

オススメセッティング:

  • ライトチューン向け (Lv.3程度)
    • 方向性: 安定性の高さを活かし、よりアグレッシブな走りを可能にする。
    • 足回り: 車高調と機械式LSDの導入は、このクルマでスポーツ走行を楽しむための必須項目。
    • 吸排気系: S13/180SXと同じく、インタークーラー、マフラー、エアクリーナーの交換で、SR20DETのポテンシャルを解放する。
    • ブレーキ: 車重が増した分、ブレーキの強化はS13以上に重要となる。
  • フルチューン向け (Lv.MAX)
    • 方向性: プロのドリフトマシンにも通じる、ハイスピード・ドリフト番長へ。
    • パワーユニット: パワーユニットを最大まで強化し、大型タービンに交換。SR20DETは500ps近いパワーにも対応する。
    • 操舵系: 切れ角アップナックルを装着し、安定性を活かしたまま、より深いドリフトアングルを維持できるようにする。
    • ボディ: ロールケージによる剛性アップは必須。特にドリフト時のシャシーのヨレを抑制し、コントロール性を向上させる。

■【評価と立ち位置】

  • 国内での評判:『後期こそが、真の姿』 発売当初の前期型(Zenki)は、その丸みを帯びたデザインから「タレ目のS14」と呼ばれ、S13ほどの人気は得られなかった。しかし、この後期型(Kouki)で、吊り目のシャープなデザインに変更されると人気が爆発。「S14は後期に限る」と言われるほど、その評価を覆した。現在では、プロのドリフト競技でも現役で活躍するほどの、高い実力を持つマシンとして認識されている。
  • 国外での評判:『ドリフターの“本命”』 「240SX」として販売された北米市場では、S13と並ぶドリフトの定番車種。その安定した挙動から、S13よりもハイスピードなコースを得意とし、多くのプロドライバーに愛されている。日本仕様の「Kouki顔」にスワップするカスタムは、海外でも定番中の定番となっている。
  • ゲーム内での評価:『安定のドリフト・プラットフォーム』 S13よりも挙動がマイルドで安定しているため、FRやドリフトに慣れていないプレイヤーでも比較的扱いやすい。一方で、セッティングを突き詰めていけば、プロが求めるようなシビアなコントロールにも応えてくれる奥深さも持つ。初心者から上級者まで、幅広いプレイヤーにおすすめできる、FRスポーツの優等生。

■ 辛口コラム:顔を変えて、運命を変えたクルマ

S14シルビアの前期型は、不運だった。中身は間違いなく進化していたのに、その優しい顔つきが、走り屋たちの求める「獰猛さ」とマッチしなかったのだ。 だが、S14は諦めなかった。マイナーチェンジという名の「整形手術」で、垂れ下がった優しい目を、獲物を睨みつけるような鋭い吊り目に変えた。 その瞬間、S14の運命は変わった。人々は、その新しい顔の中に、S13を超えるポテンシャルが眠っていることに気づいたのだ。 クルマは、性能だけで評価されるわけではない。時には、その「顔つき」一つが、全ての評価を覆すほどの力を持つ。S14は、自らの力で運命を切り拓いた、稀有なクルマなのである。

-日産