
【基本スペック (ノーマル時)】
項目 | スペック |
メーカー | 日産 |
駆動方式 | FR |
エンジン | VQ35DE V型6気筒 NA |
総排気量 | 3,498cc |
最高出力 | 280ps / 6,400rpm |
最大トルク | 37.0kgf・m / 4,800rpm |
全長×全幅×全高 | 4,315×1,815×1,315mm |
車両重量 | 1,450kg |
トランスミッション | 6速MT |
注:'05年式のMTモデルは本来294ps仕様ですが、ゲーム内では初期型の280psで表示されている可能性があります。 |
【ゲーム内での特性・オススメセッティング】
特性: 先代Z32の複雑なハイテク路線から一転、「走り」の原点に回帰したピュアFRスポーツ。大排気量NA V6エンジン「VQ35DE」がもたらす、低回転から盛り上がる豊かなトルクが最大の特徴。高回転まで回さなくても速く、FRレイアウトと相まって豪快なドリフトを容易に楽しめる。 エンジンを車体中央寄りに搭載する「フロントミッドシップ」レイアウトにより、重量級ながらも素直なハンドリングを持つ。S2000やRX-8のような軽快さはないが、安定感とパワーを活かしてコーナーをねじ伏せていく、パワフルな走りが魅力。
オススメセッティング:
- ライトチューン向け (Lv.3程度)
- 方向性: V6のトルクとFRの楽しさを、さらに引き出す。
- 吸排気系: マフラーを交換するだけで、VQエンジン独特の乾いたサウンドが、より迫力のあるものに変わる。
- 足回り: スポーツサスペンションで車高を下げ、ロールを抑制。アライメント調整で回頭性を向上させる。
- LSD: Version STはビスカスLSDを標準装備するが、よりダイレクトに効く機械式LSDへの交換は効果絶大。
- フルチューン向け (Lv.MAX)
- 方向性: JDMマッスルカーを、ドリフトもこなす万能ウェポンへ。
- パワーユニット: パワーユニットを最大まで強化し、ツインターボ化やスーパーチャージャー化を行う。VQエンジンは非常に頑丈で、600psを超えるパワーにも対応可能。
- 軽量化: 徹底的な軽量化で1.3トン台まで車重を落とせれば、ハンドリングは別物のようにシャープになる。
- 操舵系: 切れ角アップナックルを装着し、ドリフトマシンとしてのポテンシャルを解放する。
【評価と立ち位置】
- 国内での評判:『Z、復活』 Z32の生産終了から2年、日産復活の象徴としてデビューし、市場から熱狂的に迎えられた。「誰でも楽しめる、リアルFRスポーツ」というコンセプトは、多くのファンに支持され、チューニングやドレスアップのベースとしても絶大な人気を誇る。
- 国外での評判:『JDMチューニングカルチャーの新たな主役』 「350Z」として販売された海外、特に北米で大ヒットを記録。手頃な価格で手に入るパワフルなFRクーペとして、新たなチューニングカルチャーの主役となった。映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』で主人公のマシンとして登場したことも、その人気を不動のものにした。
- ゲーム内での評価:『トルクの暴君』 その有り余るトルクは、どんなコーナーからでも力強くマシンを押し出す。特にドリフトにおいては、そのコントロール性の高さとパワーから、最強クラスの一台に数えられる。グリップ走行では、RX-8やS2000のような軽快さはないものの、パワーを活かした豪快な走りが可能。初心者から上級者まで、FRの楽しさを満喫できる一台。
■ 辛口コラム:帰ってきた、我らのヒーロー
Zは、死んだはずだった。Z32型は、あまりにも高価で、複雑になりすぎた。バブルが弾けた日本で、その居場所は、もうどこにもなかった。 だが、Zは蘇った。カルロス・ゴーンという劇薬を得て、奇跡の復活を遂げた日産と共に。 帰ってきたZ(Z33)は、かつてのハイテク装備を脱ぎ捨て、シンプルで、力強く、そして何より、我々の手が届く価格のスポーツカーになっていた。それは、一部の富裕層のためではなく、クルマを愛する全ての若者のために帰ってきた、我々のヒーローの姿だった。 洗練された速さではないかもしれない。だが、そこには誰もが楽しめる「楽しさ」があった。Zの復活は、日産の復活であり、日本のスポーツカーが、再び元気を取り戻す狼煙でもあったのだ。