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【車両紹介】日産 NISSAN GT-R Premium edition (R35) '14

■ 基本スペック (ノーマル時)

項目スペック
メーカー日産
駆動方式4WD (独立型トランスアクスル4WD)
エンジンVR38DETT V型6気筒 ツインターボ
総排気量3,799cc
最高出力550ps / 6,400rpm
最大トルク64.5kgf・m / 3,200-5,800rpm
全長×全幅×全高4,670×1,895×1,370mm
車両重量1,750kg
トランスミッション6速DCT

■ ゲーム内での特性・オススメセッティング

特性: 2007年のデビュー以来、年次改良(モデルイヤー制度)によって毎年進化を続けてきたR35 GT-R。この2014年モデルは、その中期にあたる完成度が高まった一台。稲妻をモチーフにしたLEDポジションランプが外観上の特徴。 2017年モデルと比較すると、パワーは20ps低い550psだが、車重もわずかに軽い。シャシーセッティングも、よりスポーツ走行に振ったハードな味付けで、乗り心地よりも運動性能を優先している。2017年モデルが「GT(グランドツアラー)」的な性格を強めたのに対し、こちらはよりピュアな「スーパースポーツ」としての側面が色濃く残っている。

オススメセッティング:

  • ライトチューン向け (Lv.3程度)
    • 方向性: 2017年モデルとチューニングの基本は同じ。圧倒的な性能をさらに引き出す。
    • パワーユニット: ECUチューンは必須。これだけで600psオーバーを達成し、2017年モデルを上回るパワーを手に入れられる。
    • ブレーキ: ブレーキパッドとフルードの強化は、このクルマでスポーツ走行を楽しむ上での最低限のマナー。
    • タイヤ: 車重とパワーを受け止めるため、常に最高性能のタイヤを選択したい。
  • フルチューン向け (Lv.MAX)
    • 方向性: 2017年モデル同様、首都高の頂点を狙う究極のモンスターへ。
    • パワーユニット: VR38DETTのフルチューン。1000psを超えるパワーは、もはや日常では持て余す領域。
    • 軽量化: 徹底的な軽量化で、重い車体を少しでも軽くする。
    • 駆動系とサスペンション: 2017年モデルよりハードな挙動を示すため、サスペンションセッティングで乗りやすさを確保するのも重要。4WDのトルク配分を調整し、自分好みのハンドリングを見つけたい。

■【評価と立ち位置】

  • 国内での評判:『熟成の“中期モデル”』 初期型で指摘されたトランスミッションの信頼性や、乗り心地の過剰な硬さが改善され、非常にバランスの取れたモデルとして評価が高い。「GT-Rは毎年進化する」という言葉を象徴する、熟成が進んだ一台。2017年モデルの登場以降も、あえてこちらのスパルタンな乗り味と、よりシンプルなフロントマスクを好むファンも多い。
  • 国外での評判:『終わらない進化』 年々パワーアップし、ニュルのタイムを更新し続けるR35の姿は、海外のメディアやファンにとって驚異の的だった。この2014年モデルは、その進化の過程における「一つの完成形」として認識されており、初期型よりも信頼性が高く、後期型よりもピュアなスポーツカーとしての魅力を持つ「スイートスポット」なモデルとして人気がある。
  • ゲーム内での評価:『もう一つの“最強”』 2017年モデルと性能はほぼ互角。パワーでわずかに劣るが、軽さでわずかに勝る。最大の魅力は、よりハードでダイレクトな操縦感覚。2017年モデルが「GTカー」的な安定性を見せるのに対し、こちらはよりアグレッシブな「スポーツカー」としての挙動を楽しむことができる。どちらを選ぶかは、プレイヤーの好み次第。究極の性能を持つマシンが2台あるという、贅沢な悩みを与えてくれる。

■ 辛口コラム:“改善”という名の、終わらない旅

R35 GT-Rの開発物語は、日本の「改善(Kaizen)」という文化そのものだ。 発売して終わり、ではない。毎年、顧客の声を聞き、データを分析し、僅かずつでも改良を加えていく。より速く、より強く、そしてより乗りやすく。その歩みは、まるでゴールなきマラソンのようだ。 この2014年モデルは、その長い旅の途中にある、一つの美しい景色だ。荒削りだった初期型の面影を残しつつ、後のGTモデルへと向かう洗練さも身につけ始めている。 完璧な最終型か、荒々しい初期型か。そのどちらでもない、進化の過程にあるからこそ、この中期モデルは、R35というクルマが持つ「生き物」のような変化と成長を、我々に最も強く感じさせてくれるのかもしれない。

-日産