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【車両紹介】日産 シルビア K's (PS13) '91

■ 基本スペック (ノーマル時)

項目スペック
メーカー日産
駆動方式FR
エンジンSR20DET 直列4気筒 ターボ
総排気量1,998cc
最高出力205ps / 6,000rpm
最大トルク28.0kgf・m / 4,000rpm
全長×全幅×全高4,470×1,690×1,290mm
車両重量1,190kg
トランスミッション5速MT

■ ゲーム内での特性・オススメセッティング

特性: 180SXと基本骨格を共有する兄弟車。リトラクタブルヘッドライトの180SXに対し、こちらは固定式のプロジェクターヘッドライトを持つ、流麗なクーペスタイルが特徴。「アートフォース・シルビア」のキャッチコピー通り、その美しいデザインで一世を風靡した。 中身は180SXとほぼ同じだが、車重はこちらの方が50kgも軽い。この軽さが最大の武器であり、ハンドリングはさらに軽快。特にコーナーの切り返しなどでは、180SXよりもシャープな動きを見せる。180SXと並び、ドリフトマシンとして最高の素質を持つ一台。

オススメセッティング:

  • ライトチューン向け (Lv.3程度)
    • 方向性: 180SXと同じく、ドリフトの基本性能を高める。
    • 足回り: 車高調、機械式LSD、強化クラッチの「三種の神器」は必須。
    • 吸排気系: インタークーラー、マフラー、エアクリーナーを交換し、SR20DETエンジンのポテンシャルを引き出す。ブーストアップで手軽にパワーアップが可能。
    • その他: 180SXのフロントマスクを移植する「ワンビア」というカスタムも存在する。
  • フルチューン向け (Lv.MAX)
    • 方向性: 軽さを武器に、格上を喰らう究極のFRチューンドへ。
    • パワーユニット: パワーユニットを最大まで強化し、タービン交換。400psオーバーを狙う。SR20DETは非常に頑丈で、懐の深いチューニングが可能。
    • ボディ: 徹底的な軽量化とロールケージによる剛性アップ。1.1トン切りを目指す。
    • 操舵系: 切れ角アップナックルを装着し、より深いアングルのドリフトを可能にする。

■【評価と立ち位置】

  • 国内での評判:『時代の寵児』 その美しいデザインから、発売当時は「デートカー」として爆発的な人気を博した。しかし、そのFRレイアウトと高い運動性能から、あっという間に走り屋たちの格好のターゲットとなり、峠やサーキット、そしてストリートの主役となった。オシャレさと速さを両立した、まさに90年代という時代が生んだ「寵児」。
  • 国外での評判:『Sシャーシ神話の立役者』 「240SX」として販売された北米では、その軽量なFRプラットフォームがドリフトに最適であると発見され、180SXと共に「Sシャーシ」という一つのジャンルを確立した。世界中のドリフト文化の根幹を支える、最も重要な車種の一つとして認識されている。
  • ゲーム内での評価:『最軽量のFRダンサー』 180SXよりもさらに軽量で、より軽快なダンスを披露するFRマシン。その素直な操縦性は、グリップでもドリフトでも最高のパフォーマンスを発揮する。特に、CPが安価で手に入るため、序盤から中盤にかけてのFR入門機として、これ以上の選択肢はない。多くのプレイヤーが、このクルマと共に成長していくことになるだろう。

■ 辛口コラム:昼の顔と、夜の顔

昼のS13シルビアは、時代の最先端を行く、お洒落なクーペだった。カフェの前に停めれば誰もが振り返り、助手席には、とびきりの笑顔が咲いていた。 だが、夜の帳が下りると、シルビアは全く別の顔を見せる。 テールを滑らせ、タイヤスモークを巻き上げながら、アスファルトの上を舞う。それは、昼間の優雅な姿からは想像もつかない、荒々しくも美しい、戦闘者の顔だった。 S13シルビアは、一つの体に、二つの魂を宿していた。誰もが憧れる「昼の顔」と、走り屋だけが知る「夜の顔」。その二面性こそ、このクルマがただの工業製品ではなく、一つの「文化」となり得た理由なのである。

-日産