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【車両紹介】日産 シルビア spec-R AERO (S15) '99

■ 基本スペック (ノーマル時)

項目スペック
メーカー日産
駆動方式FR
エンジンSR20DET 直可変バルブタイミング機構付き 直列4気筒 ターボ
総排気量1,998cc
最高出力250ps / 6,400rpm
最大トルク28.0kgf・m / 4,800rpm
全長×全幅×全高4,445×1,695×1,285mm
車両重量1,240kg
トランスミッション6速MT

■ ゲーム内での特性・オススメセッティング

特性: S13の軽快さとS14の安定性を高次元で融合させ、歴代最強のSR20DETエンジンと6速MTを搭載した、シルビアの最終完成形。ボディサイズを再び5ナンバー枠に戻し、シャシー剛性を大幅に向上させたことで、シリーズ最高のハンドリング性能を手に入れた。 ボールベアリングタービンを採用したエンジンは、レスポンスが飛躍的に向上。6速クロスミッションを駆使すれば、どんなコーナーでもパワーバンドを外さずに駆け抜けられる。グリップ、ドリフト、全てのステージにおいて、FRスポーツとして最高レベルのポテンシャルを誇る一台。

オススメセッティング:

  • ライトチューン向け (Lv.3程度)
    • 方向性: 完成されたノーマルの資質を、さらに引き出す。
    • 足回り: 車高調と機械式LSDの導入。S15の優れたシャシー性能を100%引き出すための基本セット。
    • 吸排気&ECU: ブーストアップとECU書き換えで、300psオーバーは容易に達成可能。これだけでも、首都高では十分な戦闘力を発揮する。
    • ボディ剛性: タワーバーの装着は必須。ステアリングレスポンスがさらに向上する。
  • フルチューン向け (Lv.MAX)
    • 方向性: プロのD1マシンにも匹敵する、究極のFRウェポンへ。
    • パワーユニット: パワーユニットを最大まで強化し、大型タービンに交換。SR20DETは非常に頑丈で、500psを超えるパワーを安定して発生させる。
    • ボディ: フルスポット増し+ロールケージで、現代のスポーツカーにも劣らない強靭なボディを手に入れる。
    • 駆動系: シーケンシャルミッションへの換装。強大なパワーをロスなく路面に伝え、コンマ1秒を削り取る。

■【評価と立ち位置】

  • 国内での評判:『FRスポーツの最終回答』 S13から続く「Sシャーシ」の集大成として、発売当初から絶大な人気を誇った。その完成度の高さから、「日産が到達した、FRスポーツの一つの最終回答」とまで言われる。生産終了から20年以上が経過した現在でも、ドリフトやタイムアタックの第一線で活躍しており、中古車価格は高騰を続けている。
  • 国外での評判:『JDMの“聖杯”』 北米や欧州では正規販売されなかったため、海外のJDMファンにとっては「Holy Grail(聖杯)」として、最も渇望される車種の一つ。その流麗なデザインと、ドリフトにおける圧倒的なパフォーマンスは、世界中の走り屋にとって憧れの的となっている。
  • ゲーム内での評価:『Sシャーシの頂点』 S13、180SX、S14、そしてS15。数あるSシャーシの中で、総合性能で選ぶなら、このS15がベストな選択肢となる。軽さ、パワー、剛性、そして6速MT。全ての要素が最高レベルでバランスされており、初心者から超上級者まで、全てのプレイヤーを満足させるポテンシャルを持つ。FRクラスの王座を狙うなら、避けては通れない一台。

■ 辛口コラム:完璧すぎた、が故の終焉

S15シルビアは、完璧だった。デザイン、性能、パッケージング。S13とS14が築き上げてきた歴史の、全てに対する完璧な答えだった。それは、もはや「これ以上の進化はない」と、作り手である日産自身が宣言しているかのようだった。 そして、その予感は的中する。S15を最後に、「シルビア」の名は、日産のラインナップから静かに消えたのだ。 あまりにも完璧な最終回を迎えてしまったが故に、その続きを描くことができなくなってしまった物語。S15は、そんな悲しくも美しい、FRスポーツの傑作である。我々はそのステアリングを握るたびに、この完璧なマシンの先に、もう道が続いていないという事実を、噛みしめることになるのだ。

-日産