
■ 基本スペック (ノーマル時)
項目 | スペック |
メーカー | 日産 |
駆動方式 | 4WD (独立型トランスアクスル4WD) |
エンジン | VR38DETT V型6気筒 ツインターボ |
総排気量 | 3,799cc |
最高出力 | 570ps / 6,800rpm |
最大トルク | 65.0kgf・m / 3,300-5,800rpm |
全長×全幅×全高 | 4,710×1,895×1,370mm |
車両重量 | 1,760kg |
トランスミッション | 6速DCT |
■ ゲーム内での特性・オススメセッティング
特性: 「誰でも、どこでも、どんな時でも、最高のスーパーカーライフを楽しめる」。そのコンセプト通り、天候や路面、ドライバーの技量を問わず、圧倒的な速さを発揮する「マルチパフォーマンス・スーパーカー」。 エンジンは「匠」と呼ばれる熟練工が、一台一台手作業で組み上げるVR38DETT。その強大なパワーを、世界最高峰のトランスアクスル4WDシステムと、デュアルクラッチトランスミッションが、一切のロスなく路面に伝える。その加速は、もはやワープ。挙動は極めて安定的で、まるでビデオゲームのように、誰でも簡単に異次元の速さを体験できてしまう。
オススメセッティング:
- ライトチューン向け (Lv.3程度)
- 方向性: ノーマルでも完成された性能を、さらに盤石にする。
- パワーユニット: ECUチューンだけで600psオーバーは当たり前の世界。コストパフォーマンスは抜群。
- タイヤ: このクルマを乗りこなす上で、タイヤは最も重要なパーツ。常に最高のものを履かせたい。
- ブレーキ: 初期型に比べれば改善されたが、1.7トンを超える車重をサーキットで受け止めるには、ブレーキパッドとフルードの強化は必須。
- フルチューン向け (Lv.MAX)
- 方向性: 首都高の生態系を破壊する、究極の「ゴジラ」を創造する。
- パワーユニット: パワーユニットを最大まで強化。VR38DETTは1000psを超えるチューニングにも耐えうる、まさに怪物の心臓。
- 軽量化: 徹底的な軽量化で、唯一の弱点である「重さ」を克服する。
- 駆動系: トランスミッションを強化し、強大なパワーに対応。4WDの前後トルク配分を調整し、コースに合わせたセッティングを施す。
■【評価と立ち位置】
- 国内での評判:『日本の技術力の結晶』 第二世代GT-Rがレースの世界で神話を作ったのに対し、R35は世界のスーパーカー市場という、全く別の土俵でその実力を証明した。その圧倒的なパフォーマンスは、日本の自動車技術の高さを世界に改めて知らしめ、多くの日本人に誇りを与えた。
- 国外での評判:『スーパーカーの価格破壊者』 発売当時、ニュルブルクリンクで、価格が数倍もするポルシェやフェラーリのラップタイムを打ち破ったというニュースは、世界中に衝撃を与えた。「スーパーカーキラー」「ゴジラ」の愛称を不動のものとし、世界のパフォーマンスカーの勢力図を塗り替えてしまった、21世紀を代表する一台。
- ゲーム内での評価:『反則級の絶対王者』 その圧倒的な加速力と、どんな操作でも破綻しない安定性は、もはや「反則」の領域。初心者でもベテランでも、乗り手を選ぶことなく、誰でもトップクラスのタイムを叩き出せてしまう。首都高の全てのステージで、常に優勝候補の筆頭。このクルマの存在そのものが、このゲームにおける「チートコード」なのかもしれない。
■ 辛口コラム:速すぎて、つまらない、という最高の賛辞
「R35は、まるでゲームのようだ」。 それは、このクルマがデビューして以来、幾度となく繰り返されてきた批評だ。コンピューターが全てを制御し、人間が介在する隙がない。官能的ではない。魂がない。 だが、本当にそうだろうか。 R35は、速さを追求するあまり、人間が持つ曖昧さやミスといった「ノイズ」を、徹底的に排除しようとした。その結果生まれたのが、この冷徹なまでのパフォーマンスだ。 「つまらない」という言葉は、人間の限界を超えた速さに対する、我々の嫉妬と敗北宣言なのかもしれない。R35は、我々に問いかける。お前は、この速さについてこれるのか?と。このデジタルな怪物を乗りこなすことは、我々自身が試される、最終試験なのである。