
■ 基本スペック (ノーマル時)
項目 | スペック |
メーカー | 日産 |
駆動方式 | 4WD (独立型トランスアクスル4WD) |
エンジン | VR38DETT V型6気筒 ツインターボ |
総排気量 | 3,799cc |
最高出力 | 570ps / 6,800rpm |
最大トルク | 65.0kgf・m / 3,300-5,800rpm |
全長×全幅×全高 | 4,710×1,895×1,370mm |
車両重量 | 1,760kg |
トランスミッション | 6速DCT |
■ ゲーム内での特性・オススメセッティング
特性: 15年以上にわたるR35の歴史の、一つの到達点。この2024年モデルは、空力性能を突き詰めた、最後の大規模改良モデル。「T-spec」は、その中でも特別な一台で、上位モデル「NISMO」専用のカーボンセラミックブレーキ、ワイドフェンダー、RAYS製鍛造ホイールを標準装備している。 乗り心地を確保した標準モデルの足回りに、世界最高峰のブレーキ性能を組み合わせたことで、「ストリート最強のGT-R」とも言える絶妙なバランスを実現。首都高のような、加減速を繰り返すステージにおいて、その真価を最大限に発揮する。
オススメセッティング:
- ライトチューン向け (Lv.3程度)
- 方向性: 完成されたパッケージを、さらに高みへ。
- パワーユニット: ECUチューンは必須。650psあたりを目標に、まずはエンジン性能を引き上げる。
- サスペンション: ノーマルでも優秀だが、車高調を導入し、よりアグレッシブなセッティングを施すことで、NISMO譲りの足回りをさらに活かすことができる。
- その他: ブレーキはノーマルのままでもサーキット走行に耐えうる最高性能のものが装着されているため、チューニングの必要はほぼない。
- フルチューン向け (Lv.MAX)
- 方向性: R35の歴史の全てを注ぎ込んだ、究極のオールラウンドマシンを創る。
- パワーユニット: VR38DETTのフルチューン。1200psを超えるパワーは、もはや異次元。
- 軽量化: 徹底的な軽量化で、重厚なGTカーから、俊敏なアスリートへと変貌させる。
- 駆動系: 4WDシステムの緻密なセッティングが鍵。パワーに合わせて、トラクションと回頭性の最適なバランスを見つけ出したい。
■【評価と立ち位置】
- 国内での評判:『GT-Rファンへの、最後の贈り物』 2024年モデルは、R35の「最終進化形」として高く評価されている。特に「T-spec」は、BNR34時代の伝説的なボディカラー「ミレニアムジェイド」や「ミッドナイトパープル」を復活させたことで、往年のファンを歓喜させた。性能と歴史、その両方を満たす、まさに集大成にして最高のGT-R。
- 国外での評判:『完璧な“スウィートスポット”』 海外メディアからは、標準モデルの快適性と、ハードコアなNISMOの性能を両立した「完璧な中間地点(スウィートスポット)」として絶賛された。特に、NISMO譲りのカーボンセラミックブレーキの性能評価は極めて高い。R35の長い歴史の中でも、最もバランスに優れた傑作の一つと認識されている。
- ゲーム内での評価:『究極のストリート仕様』 ゲーム内でも、その評価は変わらない。NISMOに匹敵するブレーキ性能とコーナリング性能を持ちながら、標準モデルに近い扱いやすさを両立。特に、ストップ&ゴーの多いC1や新環状では、その圧倒的なストッピングパワーが絶対的な武器となる。「最強のGT-RはNISMOだが、首都高で最も速いGT-RはT-specかもしれない」。プレイヤーにそう思わせるだけのポテンシャルを秘めている。
■ 辛口コラム:15年分の「ありがとう」を込めた、ベストアルバム
R35 GT-Rの15年以上にわたる旅が、終わろうとしている。 T-specは、まるでその長い旅路を締めくくる、「グレイテスト・ヒッツ・アルバム」のようだ。 NISMOという名の、過激な新曲も素晴らしい。だが、ファンが本当に聴きたかったのは、自分たちが青春時代に夢中になった、あの伝説の曲たちのアレンジバージョンだったのかもしれない。 BNR34の伝説のカラーを身にまとい、NISMOの最高のパーツを奏でる。T-specは、単なる速いクルマではない。それは、GT-Rを愛し続けた世界中のファンに対する、日産の技術者たちからの、15年分の「ありがとう」が詰まった、最後のラブレターなのだ。