概要
- 出現エリア:新環状 右周り, 新宿PA
- チーム台数:7台
- 代表車種:トヨタ スープラ (JZA80), マツダ RX-7 (FD3S), スバル インプレッサ (GDB, GC8), 日産 スカイラインGT-R (BCNR33)
チーム紹介
「新環状の大御所」こと秋原賢二が率いるチーム。"Autumn Speed Factory"の頭文字を冠する通り、リーダーはチューニングショップを経営しており、チーム全体のマシンレベルは高い。元ゴーストテストドライバーや、冷静沈着な理論派、メイド喫茶の店員まで、非常にユニークで多彩な経歴を持つメンバーが集結している。それぞれの個性が首都高で交錯する、実力派集団。
メンバー一覧

● 新環状の大御所(秋原 賢二)チームリーダー
- 車種:SUPRA RZ (JZA80) '97 (駆動方式:FR / エンジン:I6)
- スペック:3,146cc / 359ps (5,600rpm) / 56kgm (3,600rpm)
- 職業:チューニングショップ経営
- プロフィール: チューニングショップの経営は順調で、現在は店の奥にこもりチューンを突き詰める毎日。マシンは重量バランスに優れた至高の出来となった。亡き父の影響で自動車整備工場の方から独立。若き自動車部のチームに気をかけている。
首都高バトル2が初登場の人物であり、0でも登場しているベテランドライバー。

● スプリングメモリー(星 恒一)
- 車種:RX-7 Type RZ (FD3S) '00 (駆動方式:FR / エンジン:RE)
- スペック:1,308cc / 343ps (6,800rpm) / 39kgm (5,200rpm)
- 職業:整備士
- プロフィール: 普段は物静かだが、ハンドルを握ると天性の才能を発揮する。リーダーのショップ「Autumn Speed Factory」でゴーストテストドライバーとして働いていたが、単独事故をきっかけにプロドライバーとしてデビュー。

● 愛と幻想のエロチカ(巻 政伸)
- 車種:IMPREZA WRX STi 2003 V-Limited (GDB) '03 (駆動方式:4WD / エンジン:F4)
- スペック:2,088cc / 377ps (5,600rpm) / 56kgm (4,000rpm)
- 職業:銀行員
- プロフィール: 30代半ばだが、大学時代のリーダーにそっくりな自己中心的な性格。かつては嫌な仕事に就いていたが、今では他者を気遣えるようになった。しかし走りは相変わらず無鉄砲で、強引なライン取りで無理矢理インに飛び込んでいく。

● わだつみの嶺(小松 佐助)
- 車種:SKYLINE GT-R V-spec (BCNR33) '97 (駆動方式:4WD / エンジン:I6)
- スペック:2,696cc / 333ps (6,800rpm) / 46kgm (4,400rpm)
- 職業:カーディーラー
- プロフィール: 東京の町工場で、父親の背中を見て育った。1 नामになって自分の車を持てるようになり、やがて走りの世界にのめり込んでいった。シャイで明朗な性格。「微睡のドーマウス」を連れてチームに参加。エンジンルームのエアロカーボン化や足回りの強化など、構成を十分に引き出す運転技術を持つ。

● 微睡のドーマウス(筒井 吉信)
- 車種:RX-7 Type RZ (FD3S) '00 (駆動方式:FR / エンジン:RE)
- スペック:1,308cc / 326ps (6,800rpm) / 36kgm (6,400rpm)
- 職業:大学院生
- プロフィール: 他者の視線にプレッシャーを感じる繊細な男。冷静沈着な性格とは裏腹に、巧みなハンドルさばきによる予測不能な動きで相手を翻弄する。独自の理論でチューニングされたマシンは唯一無二の走りを見せる。極めて集中力が高く、バトル中は完全に自分の世界に入り込んでいる。

● ダンシングヒロイン(能口 萌)
- 車種:IMPREZA WRX TypeR STi VersionVI (GC8) '99 (駆動方式:4WD / エンジン:F4)
- スペック:1,994cc / 281ps (6,400rpm) / 36kgm (4,000rpm)
- 職業:メイド喫茶店員
- プロフィール: メイド喫茶でご主人様として来店。過去に食い逃げした客に何かを感じ、気まぐれに始めた可愛らしい接客が彼女の内面を変えた。大客として常連化し、仲間も連れてくるため、店のナンバーワンになった。その借りもバトルでは叩き直すことで返している。

● ダンシングラビット(新井 裕子)
- 車種:IMPREZA WRX TypeR STi VersionVI (GC8) '99 (駆動方式:4WD / エンジン:F4)
- スペック:1,994cc / 280ps (6,500rpm) / 36kgm (4,000rpm)
- 職業:大学生
- プロフィール: 母親も首都高を走っていた元レーサーで、子供のころからクルマに興味を持っていた。「ダンシングヒロイン」の後輩で、彼女の気を引くためにチームに参加。本人の走りはどちらかというと安定重視。マシンの整備は丁寧に行い、リーダーに指導を受けながらチューニングを模索中。
①チームの特徴
A.S.F.の強みは、まずマシンの仕上がりにある。新環状右周りと新宿PAを拠点にし、JZA80スープラ、FD3S RX-7、GC8/GDBインプレッサ、BCNR33 GT-Rといった90年代から2000年代初頭の本命どころを並べる。車種の並びだけ見れば派手だが、成り立ちはもっと地味で硬い。A.S.F.は“秋原スピードファクトリー”の公式チームであり、プロのチューナーが手を入れた完成度の高い車を、ちゃんと走れる人間に与える集団だ。ロマン先行ではない。仕事の延長にある速さである。
しかもメンバーの顔ぶれが面白い。元ゴーストテストドライバー、理詰めのドライバー、メイド喫茶勤務の女流、長距離走行で鍛えた実務派までいる。普通なら空中分解しそうな編成だが、A.S.F.ではそれが逆に効く。共通項は“秋原スピードファクトリーの仕事を信用している”ことだ。要するにこのチームは、友達同士の夜遊びではなく、ショップを中心に車と人がつながった現場型のチームなのである。
②過去作での活躍
A.S.F.は今作だけの新顔ではない。少なくとも『首都高バトルX』の時点で存在しており、その頃から「秋原スピードファクトリー」の公式チームとして描かれていた。しかも当時のプロフィールでは、どのマシンも高水準に仕上がっている一方、ドライバーに恵まれず、車の出来のわりに今ひとつ地位を上げ切れないチームとされている。つまり昔のA.S.F.は、車は一級品、だが人が追いつかないという、いかにもショップ系チームらしい悩みを抱えていた。
今作ではそこが少し変わった。かつて戦力ダウンの原因となったエースのスプリングメモリーが、プロドライバーとして帰国し、チーム全体の士気を押し上げたとされている。さらに新メンバーも加わり、首都環状での存在感は以前より大きくなった。昔は“良い車を作るチーム”だった。今はようやく“良い車を、良い人間が走らせるチーム”になりつつある。ここがA.S.F.のいちばん大きな前進である。
③現実世界に存在していそうか?
かなり、いる側だと思う。
まず成り立ちが自然だ。チューニングショップには、常連、テストドライバー、デモカー担当、腕の立つ客、そして店に顔を出す変わり者が集まる。そこから“公式チーム”が生まれるのは、車の世界では珍しくない。しかもA.S.F.は、ショップの社長がリーダーで、マシンの完成度が先に語られる。ここが妙にリアルだ。走り屋の集まりというより、店の信用がそのままチームの看板になっている感じがある。
車種構成にも無理がない。JZA80、FD3S、GC8/GDB、BCNR33。いずれもショップが“ちゃんと作れば見せ場になる”と考えそうな車ばかりで、しかも時代もきれいに揃っている。全部が同一車種ではないから現実味があり、全部が半端でもないからショップ色が出る。現実にいたら、PAでいちばんそれっぽく見えるタイプのチームだろう。
④総評
A.S.F.の長所は明快だ。車種に格があり、成り立ちに筋があり、しかも今は人まで揃いつつある。ショップ系チームは、ともすると宣伝臭くなる。だがA.S.F.はそこを越えている。ちゃんと“走る側のチーム”として成立しているのだ。
弱点を挙げるなら、やはり少し整いすぎていることだろう。ショップ社長、帰ってきたエース、完成度の高いデモカー級マシン。絵としては出来すぎである。だが、そのくらいでちょうどいい。
A.S.F.は速い車を見せるチームではない。速い車を、きちんと速く走らせるために存在する、首都高の職人集団である。
