概要
首都高・新環状線を中心に姿を現す異色のチーム「FAR AWAY」。
株や金融業界、軍人、デザイナーなど多様なバックボーンを持つメンバーが集まり、
社会から距離を置いたような生き様と“遠き猛禽”を思わせる存在感で恐れられている。
黒と金を基調にしたマシン群は、猛禽類の名を冠する通り名と共に夜空を切り裂く。
- 出現エリア:新環状線 左回り
- チーム台数:8台
- 代表車種:スープラ JZA80、スカイラインGT-R BNR32、RX-7 FC3S、マークX など
メンバー一覧
マキシマムイーグル(リーダー)

- 車種:TOYOTA SUPRA RZ (JZA80) '97
- プロフィール:
かつて大勝負で栄光と挫折を味わった男。愛機スープラを漆黒の翼に見立て、仲間と共に再び飛び立つ決意を固めた。冷徹さと豪胆さを兼ね備えるチームの象徴。
ミステリアスホーク

- 車種:NISSAN SKYLINE GT-R V-spec II (BNR32) '94
- プロフィール:
“オヤジ”の異名を持つ老練な走り屋。マナー無視の荒い走りと徹底した加速力で恐怖を植え付ける存在。BNR32を操り、容赦ない追撃を繰り返す。
リバーサイドクロウ

- 車種:MAZDA SAVANNA RX-7 ∞ (FC3S) '90
- プロフィール:
軽口を叩き周囲を和ませる一方、バトルでは冷酷に相手の隙を突く狡猾な戦術家。漆黒のFCで対戦相手を翻弄する。
メロディアスコンドル

- 車種:NISSAN SKYLINE GT-R V-spec II (BNR32) '94
- プロフィール:
無口で人当たりは良いが、走ればその姿は猛禽のごとく鋭い。足回りの徹底チューンにより、コーナーでの抜群の安定感を誇る。
ウッドペッカーシンドローム

- 車種:MAZDA ATENZA Sport 23Z (GG3S) '03
- プロフィール:
普段は銀行員として堅実な生活を送るが、夜は豹変。スポーツカーに劣らぬ走りで相手を叩き潰すセダン乗り。異端の存在として恐れられる。
奇跡のフラミンゴ

- 車種:TOYOTA SUPRA RZ (JZA80) '97
- プロフィール:
派手なカラーのスープラで現れるCGデザイナー。見た目の奇抜さに違わぬ鮮烈な走りを披露し、相手の意表を突いて勝負を制す。
ペンギンドライブ

- 車種:NISSAN SKYLINE GT-R V-spec II (BNR32) '94
- プロフィール:
政治家秘書という異色の経歴を持つ。冷静な頭脳と巧みなチューニング知識を武器に、狙った獲物は逃さない。堅実かつ冷酷な走りが特徴。
あざ笑う鴉(カラス)

- 車種:TOYOTA SUPRA RZ (JZA80) '97
- プロフィール:
かつては別チームに所属していたが、裏切りの末にFAR AWAYへ。嘲笑うような態度と荒々しい走りで相手を挑発する危険な存在。
闇夜のアルバトロス

- 車種:TOYOTA MARK X 350RDS (GRX133) '16
- プロフィール:
チーム最年長のベテラン。50歳を超えてなお健在な走りを見せる。豪快かつ安定感のある走りで若手を導く重鎮。
“遠くへ行った連中”ではなく、“もう後戻りしづらい所まで来た大人たち”
FAR AWAYは、2025年版プロフィールでは中年のベテランドライバーで構成されたチームとされ、かつては「若者に本物の走りを教えてやる」と息巻いていたものの、いまはさすがに年齢を感じ始めている集団として描かれています。その一方で、経験の蓄積と身体の経年劣化のせめぎ合いの中にあり、特にリベンジを狙う者ほど“残り時間”への焦りを抱えているとも書かれている。つまりFAR AWAYは、ただの熟練チームではありません。上手いけれど、もう若くない。その現実を知ってなお走っている連中です。だから渋いし、同時に少し怖いのです。
過去作との比較
“本物の走りを教える側”だった連中が、今は自分の時間切れと戦っている
『首都高バトルX』時代のFAR AWAYは、70スープラやR32といった歴戦のマシンに乗る中年のベテランドライバー集団で、若者に“本物の走り”を教えてやろうとする、かなり分かりやすい古参チームでした。体力の限界は経験で補い、いぶし銀の堅実な走りで知られる一方、時には年齢を感じさせない攻めも見せる。しかもチューニングはよく練られていて完成度は高いが、耐久性にはやや難がある――このへんの設定は、昔のFAR AWAYが古いだけの保守派ではなく、まだ牙を持っていたベテラン集団だったことをよく示しています。
2025年版でも、その芯は残っています。若手への説教臭さは相変わらずですが、走りへの情熱と年の功を感じさせる立ち振る舞いによって、他の走り屋から一定のリスペクトを受けていると明記されています。要するにこのチームは、過去作の時点では“まだまだ現役の古参”で、今作では“現役ではあるが、さすがに終わりを意識し始めた古参”へ変化したわけです。この差はかなり大きい。年を取っただけではなく、時間そのものがチーム設定に組み込まれたことで、FAR AWAYは一気に人間臭くなっています。
車種の特徴
ロマンの旧車だけではなく、“勝てるなら何でも使う大人”になっている
2025年版のFAR AWAYは、JZA80スープラ、BNR32 GT-R、FC3S RX-7、アテンザ、マークXという構成です。見た目だけ抜けば、いかにも“昔から首都高にいるベテラン”らしい顔ぶれです。ですが実際の並びを見ると、単なる懐古趣味ではありません。R34や最新GT-Rのような分かりやすい威圧マシンではなく、古典的な名車と実用寄りセダン/ワゴンを混ぜながら、いまの首都高でも通用する現実的なラインを選んでいるのが特徴です。8台編成で、メンバーもマキシマムイーグル、ミステリアスホーク、リバーサイドクロウなど、猛禽類寄りの通り名で統一されているのも印象的です。
しかも面白いのは、チーム最速が“いちばんロマン枠っぽい車”ではないことです。Gamerch掲載データでは、マキシマムイーグルのJZA80が281.02、リバーサイドクロウのFC3Sが284.39、メロディアスコンドルのBNR32が278.55なのに対し、ウッドペッカーシンドロームのアテンザが300.25でチーム最速です。これがかなり渋い。昔の名車を神棚に飾るチームではなく、古い看板を背負いつつ、実際には結果が出る車も普通に受け入れている。この現実感がFAR AWAYの良さです。若いチームなら映え重視に流れがちなところを、彼らはもうそんな段階ではない。勝てるかどうか、走れるかどうか、その線で車を選んでいる感じがあります。
辛口評価
渋いのは確かだが、少し説教くさい
辛口に言えば、FAR AWAYはかなり面倒くさい大人たちです。
プロフィールでも“一部メンバーの説教臭さが玉に瑕”とはっきり書かれている通り、若者から見れば「うまいが、うるさい古参」に見えても不思議ではありません。経験に裏打ちされた重みはある。けれど、その重みをそのまま説教に変換してしまうあたりに、このチームの老獪さと古臭さが両方出ています。PHASE Xのような青臭い若手は分かりやすく未熟ですが、FAR AWAYは逆に成熟しすぎて煙たがられるタイプです。
ただ、その説教臭さを笑い切れないのがこのチームの厄介なところです。彼らは実際にちゃんと走れるし、ちゃんと結果も出している。新環状左を中心に8台規模で現れ、280台後半の車速指標を並べ、しかもアテンザで300.25まで出してくる。つまりFAR AWAYは、口だけの老害ではなく、まだ実力が残っているからこそ面倒くさいのです。ここが弱い古参ならただの時代遅れで終わりますが、このチームはまだ完全には終わっていない。だから文章にすると味が出ます。
現実世界に存在した?
かなり“いた”寄り。ただし、ここまで綺麗にキャラ立ちはしない
現実にこういう集団がいたかと聞かれたら、かなり“いた”側です。
昔から首都高にいる中年のベテラン、若い頃に速かった人間、いまもR32やスープラに乗り続ける人、現実的な都合でセダンや実用車系に乗り換えつつも夜だけ本気を出す人。そういう“大人になっても降りきれなかった車好き”の集まりは、十分ありえます。しかもあなたのページでも、金融・軍人・デザイナーなど多様な背景を持つメンバーが集まる異色チームとして整理されていて、社会の表側で生きながら、夜だけ別の顔を持つ集団としてかなり説得力があります。
ただし、現実はここまで詩的には揃いません。猛禽類ネームで統一、黒と金のカラー、全員が“遠き猛禽”のような雰囲気、そして年齢による焦りまで含めて綺麗に物語化されているのは、さすがにゲーム的です。だからFAR AWAYは、実在しそうな中年車好きコミュニティを、首都高バトル用に少しだけ神話化したチームと見るのがちょうどいいです。リアル寄りだが、ただの実話っぽさでは終わらない。その塩梅がかなり上手いです。
総評
FAR AWAYは、最新作の中でもかなり“年齢”が効いているチームです。
若手の勢いや悪役の分かりやすさではなく、経験・焦り・説教臭さ・残り時間でキャラを立てている。しかも車種もJZA80、BNR32、FC3Sのような古典的な看板だけで終わらず、アテンザやマークXまで混ぜて、いまの首都高を走る大人の現実をちゃんと感じさせる。かなり考察向きです。
辛口で締めるなら、
FAR AWAYは“渋いベテランチーム”ではありません。
**“自分が老いたことを知りながら、それでもまだ首都高で証明したい連中”**です。
だから格好いいし、少し痛々しい。
その両方が同時にあるから、このチームは強いです。




