ライバルチーム

FAMILY BUSINESS考察|家族で走る。だが甘くはない、C1外回りのZ一族

概要

  • 出現エリア:C1 外回り
  • チーム台数:5台
  • 代表車種:日産 フェアレディZ (Z32, Z33, Z34)

チーム紹介

「グレイテストパパ」こと広橋貞暢が2代目を務める、その名の通り「家族経営」のチーム。メンバーは父、母、娘、息子、そして娘婿で構成されており、全員が歴代のフェアレディZを駆るという、極めてユニークなワンメイクチームでもある。一度はバラバラになりかけた家族の心が、首都高を走ることを通じて再び一つになった。家族の絆を武器に、C1外回りを駆け抜ける。


メンバー一覧

グレイテストパパ(広橋 貞暢)チームリーダー

  • 車種:FAIRLADY Z Version ST (Z33) '05 (駆動方式:FR / エンジン:V6)
  • スペック:3,847cc / 403ps (6,000rpm) / 53kgm (4,000rpm)
  • 職業:会社員
  • プロフィール: 真面目一筋で会社役員にまで上り詰めたサラリーマンだが、家庭は崩壊寸前だった。義父である先代リーダーに請われ、チームを引き継ぐ。バラバラだった家族の心は一つになり、現在は二代目リーダーとして一家を率いている。

ビッグマム(広橋 美沙)

  • 車種:FAIRLADY Z Version ST (Z33) '05 (駆動方式:FR / エンジン:V6)
  • スペック:3,847cc / 399ps (6,000rpm) / 53kgm (4,000rpm)
  • 職業:主婦
  • プロフィール: 夫の真面目すぎる家庭にウンザリしていたが、夫が走り屋チームを作ったことに猛反発。しかし、家族間の会話が増えたことで徐々に夜を走る楽しさも理解するように。最近、所帯じみた気性はヘソクリで愛車を強化している。

イノセントレディ(高原 美紗)

  • 車種:FAIRLADY Z Version ST (Z34) '14 (駆動方式:FR / エンジン:V6)
  • スペック:3,880cc / 441ps (6,800rpm) / 50kgm (5,200rpm)
  • 職業:主婦
  • プロフィール: 家庭を顧みない父と愚痴ばかりの母に嫌気がさし、一人暮らしをしていた。父に誘われチームに加入したことで家族の時間が戻り、自分の幼さを認められるようになった。最近、恋人である「パーフェクトダーリン」との結婚を父に認められた。

パーフェクトダーリン(高原 誠)

  • 車種:FAIRLADY Z Version ST (Z34) '14 (駆動方式:FR / エンジン:V6)
  • スペック:3,696cc / 351ps (6,800rpm) / 39kgm (5,200rpm)
  • 職業:会社員
  • プロフィール: 「イノセントレディ」の夫。実直かつ優秀な青年で、職場での評価も高い。義父である「グレイテストパパ」から紹介され、プロジェクトを主導していた。<FAMILY BUSINESS> 前リーダーの素質ありと見なされたようだ。

クイックキッド(広橋 沙智)

  • 車種:FAIRLADY Z Version R TwinTurbo 2by2 (GCZ32) '98 (駆動方式:FR / エンジン:V6)
  • スペック:2,960cc / 292ps (6,400rpm) / 42kgm (3,600rpm)
  • 職業:専門学生
  • プロフィール: かつては祖父の期待をプレッシャーに感じ反発していたが、それが家庭崩壊の引き金になってしまった。祖父の勧めでチームに入り、首都高を走ることで心の明るさを取り戻すことができた。現在は自動車整備士を目指し、専門学校に通っている。

①チームの特徴

このチームの見どころは、まず成り立ちが妙なほど生々しいことだ。
C1外回りに現れるファミリー・ビジネスは、5台編成の家族チームで、車種はフェアレディZに統一されている。現在のメンバーは父のグレイテストパパ、母のビッグマム、娘のイノセントレディ、婿のパーフェクトダーリン、そして息子のクイックキッド。要するに、走り屋チームというより家庭そのものが首都高に出てきた形だ。しかも全員がZに乗る。Z32、Z33、Z34という歴代Zで世代ごとの立場まで匂わせるあたり、なかなか洒落ている。

ただし、中身はホームドラマでは終わらない。
旧作プロフィールでは、この一家は祖父の人脈で安く手に入れた車を、日産で長く腕を振るった古参メカニックが仕上げていたとされる。つまり家族で固まっているだけでなく、機材も環境も妙に恵まれている。いわば“家庭の問題を解決するためのZ専門チーム”だ。かなり変だ。だが、変なだけに記憶に残る。

②過去作での活躍

FAMILY BUSINESSは新顔ではない。
公開データベースではSBXとSB25の両方に名があり、少なくとも『首都高バトルX』と2025年版の両方で確認できる。さらに『Import Tuner Challenge』でもFamily Businessとして記録されている。つまりこのチームは、思いつきの一発ネタではなく、きちんと世代をまたいで残ってきた。

過去作での設定も、実にこのチームらしい。
祖父ゴッドファーザーは、息子夫婦の家庭が壊れかけているのを見てチームを立ち上げた元日産テストドライバーで、今は自動車教習所の指導員。父グレイテストパパは会社役員として真面目に働いてきたが、娘は不良に近づき、息子は引きこもり気味になり、家庭が崩れそうになったため父と一緒に首都高へ戻ってきた。首都高で家族再生をやるのか、と言いたくなるが、FAMILY BUSINESSは昔からずっとそういうチームなのである。

③現実世界に存在していそうか?

いる。かなりそれっぽい。
もちろん、ここまできれいに一家全員がZで揃うのはゲーム的だ。だが核にある話は妙に本物だ。車好きの祖父がいて、父も車に理解があり、家庭がぎくしゃくし始めたときに“とにかく同じ趣味の場に引っ張り出す”という発想は、現実でも十分ありうる。方法が極端なだけで、やっていることは案外まっとうだ。

車種構成も悪くない。
家族で同じブランド、同じ系譜の車に乗る例は現実にもある。しかもZなら、世代違いを並べるだけで親子や夫婦の趣味の差まで見える。Z32の古さ、Z33の実用と華、Z34の現代的な押し出し。この並びは漫画っぽいが、車好き一家の“らしさ”としてはかなり自然だ。 FAMILY BUSINESSはファンタジーではなく、少しやりすぎた現実だ。

④総評

FAMILY BUSINESSの長所は、テーマが一発で伝わることだ。
家族で、Zで、首都高を走る。これだけでも十分に濃い。そのうえ背景には崩れかけた家庭があり、祖父の執念があり、父の責任感がある。設定の芯がぶれないから、チームとしての印象が強い。

弱点を挙げるなら、少し話が出来すぎていることだろう。
祖父が元日産テストドライバーで、家族全員がZで、しかも首都高で絆を取り戻す。絵としては上出来すぎる。だが、そのくらいでいい。
FAMILY BUSINESSは仲良し家族のカーサークルではない。壊れかけた家族が、Zという共通言語を使って再結成しようとしている首都高の私的チームである。

-ライバルチーム