
■ 基本スペック (ノーマル時)
項目 | スペック |
メーカー | トヨタ |
駆動方式 | FR |
エンジン | 2JZ-GTE VVT-i 直列6気筒 ツインターボ |
総排気量 | 2,997cc |
最高出力 | 280ps / 5,600rpm |
最大トルク | 46.0kgf・m / 3,600rpm |
全長×全幅×全高 | 4,520×1,810×1,275mm |
車両重量 | 1,510kg |
トランスミッション | 6速MT |
■ ゲーム内での特性・オススメセッティング
特性: GT-RのRB26DETTと並び、日本のチューニング史における「最強の心臓」と称される、3.0Lツインターボ「2JZ-GTE」エンジンを搭載。その強靭な鋳鉄ブロックは、1000馬力超のチューニングにも耐えうると言われる。 この後期型は、VVT-i(可変バルブタイミング機構)を搭載し、低中速域のトルクが大幅に向上。より扱いやすくなった。その本質は、RX-7のようなコーナリングマシンではなく、強大なパワーと、重量級ボディが生み出す圧倒的な安定性で、高速域を支配する「GT(グランドツアラー)」。その主戦場は、言うまでもなく湾岸線である。
オススメセッティング:
- ライトチューン向け (Lv.3程度)
- 方向性: 2JZの封印を解き放つ。
- パワーユニット: ECUチューン、ブーストアップ、吸排気系の見直しだけで、いとも簡単に500ps近くを叩き出す。まずは、このエンジンの真の姿を味わいたい。
- 足回り: スポーツサスペンションでローダウンし、高速安定性に磨きをかける。
- ブレーキ: パワーアップに合わせて、ブレーキの強化は必須。
- フルチューン向け (Lv.MAX)
- 方向性: 映画の世界を現実に。誰もがひれ伏す、湾岸の魔王へ。
- パワーユニット: パワーユニットを最大まで強化し、大型シングルターボ化。1500psを超える、もはや常軌を逸したパワーを手に入れる。
- ボディ: 徹底的な軽量化と剛性アップ。空力パーツで、350km/hを超える領域での安定性を確保する。
- 駆動系: 強化ミッションとクラッチ、そしてカーボンプロペラシャフト。強大なパワーをロスなく伝えるための、地道な強化が求められる。
■【評価と立ち位置】
- 国内での評判:『湾岸の帝王』 90年代当時、首都高の湾岸線における最高速バトルでは、GT-Rと並ぶ絶対的な王者として君臨した。その圧倒的なパワーと安定性は、多くの走り屋にとって憧れの的。「直線でスープラに敵う者はいない」とまで言われた、生粋のストリートキング。
- 国外での評判:『ワイルド・スピードの主人公』 映画『ワイルド・スピード』の1作目で、故ポール・ウォーカー演じる主人公の愛車として登場したオレンジ色のスープラ。その活躍は、JZA80スープラを、単なる日本のスポーツカーから、世界的なカルチャーアイコンへと押し上げた。2JZエンジンは「神のエンジン」として、世界中のチューナーから崇拝されている。
- ゲーム内での評価:『最強の“矛”』 GT-Rが「最強の盾(安定性)」を持つなら、スープラは「最強の矛(パワー)」を持つ存在。コーナーではRX-7やNSXに劣るかもしれない。だが、ひとたびストレートが現れれば、その全てを暴力的なパワーで無に帰すことができる。パワーこそが正義、というプレイヤーのための、究極の選択肢。
■ 辛口コラム:壊れない心臓がくれた、無限の夢
スープラの伝説は、その心臓「2JZ」の伝説だ。 なぜ、これほどまでに2JZは愛されるのか。それは、このエンジンが「壊れない」からだ。 普通のエンジンなら音を上げるような、無茶なチューニング。過酷なストリートでの、極限のバトル。2JZは、どんな時でも黙ってそれを受け入れ、ドライバーに無限のパワーを供給し続けた。 その「壊れない」という絶対的な信頼感が、我々に「もっと速くなれる」という、無限の夢を見させてくれたのだ。 JZA80スープラは、ただの速いクルマではない。それは、我々の無謀な夢を、いつだって受け止めてくれる、最高にタフで、最高にクールな相棒なのである。