
■ 基本スペック (ノーマル時)
項目 | スペック |
メーカー | ホンダ |
駆動方式 | FF |
エンジン | K20C VTEC TURBO 直列4気筒 |
総排気量 | 1,996cc |
最高出力 | 330ps / 6,500rpm |
最大トルク | 43.0kgf・m / 2,600-4,000rpm |
全長×全幅×全高 | 4,595×1,890×1,405mm |
車両重量 | 1,430kg |
トランスミッション | 6速MT |
■ ゲーム内での特性・オススメセッティング
特性: 先代FK2/FK8の圧倒的なパワーをさらに向上させつつ、最大の弱点であったシャシー性能を徹底的に磨き上げた、FFクラスの完成形。リアサスペンションがマルチリンク式に回帰した恩恵は絶大で、高速コーナーでの安定性とコントロール性は歴代モデルとは比較にならない。 330psという大パワーをFFで受け止めているにも関わらず、トルクステアは巧みに抑制されており、驚くほど乗りやすい。シリーズ最重量となる1,430kgの車重が唯一の泣き所だが、それを補って余りあるパワーとシャシー性能を持つ。あらゆるコースで速さを見せる、FFの新たなベンチマーク。
オススメセッティング(B案):
- ライトチューン向け (Lv.3程度)
- 方向性: 完成されたノーマルのバランスを崩さず、限界性能を引き上げる。
- タイヤ・ブレーキ: このクルマのチューニングは、最高性能のタイヤとブレーキパッドを装着してからがスタート地点。まずは土台を固める。
- パワーユニット: ECUチューンでブースト圧を少し上げるだけで、中速域のトルクがさらに増し、立ち上がりの鋭さが増す。
- サスペンション: ノーマルの出来が非常に良いため、まずはアライメント調整から。フロントのキャンバーを少し強めるだけで、さらに回頭性が向上する。
- フルチューン向け (Lv.MAX)
- 方向性: FFの物理限界に挑む、究極のタイムアタックマシンへ。
- 軽量化: ステージ3までの徹底的な軽量化は必須。100kg以上の軽量化を果たした時、このクルマは真の姿を現す。
- パワーユニット: パワーユニットのレベルを最大まで上げれば、500ps近いパワーも視野に入る。直線ではもはや敵なしの状態に。
- 空力・シャシー: 強大なパワーを活かすため、GTウィングやフルフラットボトムといった空力パーツでダウンフォースを稼ぎ、シャシーを路面に縫い付ける。
■【評価と立ち位置】
- 国内での評判:『史上最高のタイプR』 多くのモータージャーナリストや評論家から「歴代最高のタイプR」と絶賛される、まさに集大成と呼ぶにふさわしいモデル。先代までの過激すぎるデザインから一転、洗練された大人のスタイリングになったことや、乗り心地が大幅に改善されたことも高く評価され、幅広い層から支持されている。唯一の欠点は、その人気故に新車が手に入らないことくらいだ。
- 国外での評判:『FF車の新たな絶対王者』 世界中で行われたメディアの比較テストにおいて、あらゆるライバルを打ち負かし、「FF車の新たなベンチマーク」としての地位を確立。特に、パワーだけでなく、洗練されたハンドリング、質感の高い内装、優れた実用性といった総合力が高く評価されている。ホンダが再びFFの世界で頂点に立ったことを証明した一台。
- ゲーム内での評価:『FFクラスの“解”』 速さを求めるなら、FFクラスではこのFL5を選んでおけば間違いない。それほどまでに圧倒的な性能を誇る。FK2の荒々しさは薄れたが、その代わりに手に入れた安定性とコントロール性は、プレイヤーにミスを恐れない走りを可能にさせる。首都高のあらゆるコースでレコードタイムを狙える実力を持つ、FFクラスの最終回答。
■ 辛口コラム:優等生すぎて、つまらない?
やんちゃで過激だった少年(FK2/FK8)が、海外留学を経て、洗練された非の打ち所がないエリートビジネスマンになって帰ってきた。それがFL5だ。かつての無駄に多かった装飾はなくなり、スーツをスマートに着こなす。乗り心地は高級セダンのように快適で、誰に対しても紳士的だ。そして、仕事(ラップタイム)は誰よりも速い。 完璧だ。完璧すぎて、少し怖いくらいに。 かつてのタイプRが持っていた「危うさ」や「欠点」は、このFL5には存在しない。それは素晴らしい進化だ。だが、クルマの魅力とは不思議なもので、我々は時として、その欠点にこそ愛着を覚えることがある。じゃじゃ馬だったEK9、悲運のDC5、狂犬だったFK2。彼らが持っていた不完全な人間味を、この完璧すぎる優等生はどこかに置き忘れてきてしまったのかもしれない。