
FL5は、ターボ世代のタイプRをさらに改良したシビックです。330PSという出力が目を引きますが、アクセルへの応答や冷却にも変更があり、そこを読むと先代からの進化がよく分かります。
基本スペック(ノーマル時)
| 項目 | スペック |
| メーカー | ホンダ |
| 駆動方式 | FF |
| エンジン | K20C VTEC TURBO 直列4気筒 |
| 総排気量 | 1,996cc |
| 最高出力 | 330ps / 6,500rpm |
| 最大トルク | 43.0kgf・m / 2,600-4,000rpm |
| 全長×全幅×全高 | 4,595×1,890×1,405mm |
| 車両重量 | 1,430kg |
| トランスミッション | 6速MT |
K20Cはターボと吸排気を見直した
新しいターボはコンプレッサーホイールの小径化や羽根枚数の見直しで、回転系の慣性を従来比13%低減。吸気管の拡大と直線化、インタークーラーの9段から10段への変更も行われました。
排気側では3本出しの中央パイプを主な経路として太くし、排気流量を13%向上させています。最高出力330PS、最大トルク420N・mは、こうした変更を重ねた結果です。
高負荷で使うことを考えた設計
冷却や空力、シャシーもエンジンと合わせて改良されています。瞬間的な出力だけでなく、負荷の高い場面で性能を使うことまで考えられている点に注目したいところです。
2023年に発表されたニュルブルクリンク北コースのタイムは7分44秒881。20.832kmのフルレイアウトでの計測です。別世代の記録と比べる際は、計測区間や車両条件も合わせて見る必要があります。
日常でも使うなら寸法と装備を確かめたい
FL5はかつての小さなシビックとはサイズも性能も違います。高出力のMT車を日常でも使いたい人には魅力的ですが、駐車場所や維持費まで含めて無理なく付き合えるかを考えたいところ。昔のタイプRに似ているかより、今の自分の使い方に合うかで選ぶのがよさそうです。
中古で買うなら、いくら?(2026年10月調査)
国内の中古車情報を2026年10月24~25日に調べました。ここからは、実車を買う場合の価格の話です。金額は販売店の掲載価格で、売却時の買取額とは異なります。
FL5型シビックタイプRの通常仕様では、2023年式の掲載例で支払総額555.4万円と626万円という価格が付いていました。
レーシングブラックパッケージや新しい年式の未使用車は今回の比較には含めていません。2022年式そのものに絞った相場幅ではありません。
ここで挙げたのは、調査時に見つかった車の価格です。市場全体の平均や底値を示すものではありません。気になる車があれば、今も販売中か、整備内容と諸費用はどうなっているかも確認してみてください。
価格を調べたページ:カーセンサー:調査対象の掲載情報
連続周回のブレーキ冷却を5周後の温度で検証
FL5のブレーキは、部品の大きさだけでなく熱の逃がし方も見直されています。Hondaの開発資料では、フロントバンパー正面から取り込んだ風をブレーキへ直線的に導き、導風板の位置と形を最適化。サーキットを5周した時点で、先代に比べてフロントパッドの温度上昇を約60℃抑えたとしています。連続して強く踏む場面で効きが変わりにくいよう、冷却経路まで詰めた改良です。出典:Honda「CIVIC TYPE R」プレスインフォメーション(2022年9月)
