概要
- 出現エリア:湾岸線 東行き, 大黒PA
- チーム台数:6台
- 代表車種:スバル WRX STI (VAB), 三菱 ランサーエボリューション (CZ4A), 日産 スカイライン GT-R (R33)
チーム紹介
「セア足ゲンジ」こと大槻誠二が、「善良なドライバーに鉄槌を下す」という過激な目標を掲げて結成したチーム。4WDマシンを駆るメンバーで構成されており、リーダー自ら高性能なブレーキを装着し、コーナー進入時に巧みなブレーキングで相手を翻弄する。元モデルや元競泳選手、ラーメンチェーンの経営者など、異色の経歴を持つメンバーが集まっているのが特徴。それぞれの個性が、AWDの安定した走りの中で強烈な光を放つ。
メンバー一覧

● セア足ゲンジ(大槻 誠二)チームリーダー
- 車種:WRX STI Type S (VAB) '15 (駆動方式:4WD / エンジン:F4)
- スペック:1,994cc / 308ps (6,400rpm) / 43kgm (4,400rpm)
- 職業:溶接業
- プロフィール: 「善良なドライバーに鉄槌を下す」という歪んだ正義感を掲げるリーダー。愛車のWRX STIに高性能ブレーキを装着し、コーナー進入時の巧みなブレーキングと、サイド・バイ・サイドでのAWDの立ち上がりを活かした走法を得意とする。その腕前はまさに「制裁寸前」と呼ぶにふさわしい。

● やさ顔のサカエ(豊橋 栄)
- 車種:LANCER EVOLUTION FINAL EDITION (CZ4A) '15 (駆動方式:4WD / エンジン:I4)
- スペック:1,998cc / 313ps (6,500rpm) / 44kgm (3,500rpm)
- 職業:派遣運搬
- プロフィール: 女性から軽視されることを極端に嫌い、常にボーイッシュな格好をしている。女顔のチームにいる男性をライバル視しており、負けず嫌いのあまり空回りすることも。ツインターボ化した巨大なタービンで武装し、強烈な加速力を手に入れた。

● ナンパのショウ(深谷 承)
- 車種:WRX STI Type S (VAB) '15 (駆動方式:4WD / エンジン:F4)
- スペック:1,994cc / 308ps (6,400rpm) / 43kgm (4,400rpm)
- 職業:ヒモ
- プロフィール: かつては一流のナンパ師だったが、現在はヒモとして生活。その腕前は衰えておらず、ドリフトなどの派手な技を少し習得した程度で、走り屋としての実力はまだ発展途上。「やさ顔のサカエ」に惹かれている自分に気づき、心境に変化が訪れている。

● ビックルの登(平山 登)
- 車種:WRX STI Type S (VAB) '15 (駆動方式:4WD / エンジン:F4)
- スペック:1,994cc / 319ps (6,400rpm) / 45kgm (4,400rpm)
- 職業:登山家
- プロフィール: 人当たりが良く、誰からも嫌われない好青年。WRX STIに買い替えた際、「やさ顔のサカエ」に興味を示され、半ば強引にドライブに誘われた過去を持つ。普段は優しい性格だが、危険な場所でのチャレンジを厭わない大胆さも持ち合わせる。

● 虹色の旅人(林 宏年)
- 車種:SKYLINE GT-R V-spec (BCNR33) '97 (駆動方式:4WD / エンジン:I6)
- スペック:2,568cc / 279ps (6,800rpm) / 38kgm (4,400rpm)
- 職業:ラーメンチェーン経営
- プロフィール: 4WD、FF、FR、MR、RRと全ての駆動方式を渡り歩いてきた経験豊富なドライバー。最終的に安定性と加速に優れた4WDにたどり着いた。ハイパワーなマシンを乗りこなし、各駆動方式で培った経験から、相手の弱点を的確に突く走りを見せる。

● スイマー男爵(角田 勇人)
- 車種:LEVORG STI Sport R EX (VNH) '21 (駆動方式:4WD / エンジン:F4)
- スペック:2,387cc / 272ps (5,600rpm) / 38kgm (4,800rpm)
- 職業:競泳選手
- プロフィール: 元競泳選手で、現在は子供たちに水泳を教えている。かつては「モテない男爵」と呼ばれていたが、恋人ができたことでチームとの繋がりは薄れつつある。彼女の車であるレヴォーグに乗り換えたが、チューンはまだこれから。
①チームの特徴
このチームの芯は分かりやすい。4WDで固め、ブレーキングでねじ伏せる。湾岸線東行きと大黒PAを根城にし、今作の代表車種もWRX STI、ランサーエボリューション、R33 GT-Rと、いかにも“止めて曲げて前へ出る”側の顔ぶれだ。見た目の派手さより、安定と踏ん張りで勝負する軍団である。
ただし、いまのCOMMANDERは完成された精鋭ではない。2025年版プロフィールでは、かつては「無謀な走り屋を首都高から追い出す」という崇高な旗を掲げながら、大きな成果を出せないまま時間だけが過ぎ、多くのメンバーが去り、残った連中もチームとしてまとまるより各自で腕を磨く方向へ流れたとされる。それでも腕の立つ者は残っている。つまりCOMMANDERは、強い組織ではなく、腕のある生き残りたちが辛うじて同じ看板を掲げている集団なのだ。
②過去作での活躍
COMMANDERはかなり古い。少なくとも『首都高バトル0』には登場しており、その時点で8人編成、しかも“compact 4WD sedans”を駆るチームとして整理されている。4WD重視という骨格は、最初からぶれていない。
『首都高バトル3』でもその流儀は続く。チームの目的は“荒っぽい走り屋を首都高から一掃すること”。車もインプレッサWRX STIとランサーエボリューション中心で、しかも男性限定の方針まで持っていた。要するに昔のCOMMANDERは、実力以前に思想が前へ出るチームだったわけだ。今作ではその禁欲的な色合いは薄れ、女性禁止も過去のものとなり、理想を守りきれずに縮小した古参として描かれている。変わっていないのは4WDへの執着だけだ。
③現実世界に存在していそうか?
いると思う。かなりそれっぽい。
まず人間関係が現実的だ。最初は高い理想を掲げる。だが成果が出ず、温度差が生まれ、人数が減り、最後は“チーム”より“腕のある個人の寄り合い”になる。こういう崩れ方は、趣味の濃い集団では珍しくない。COMMANDERが生々しいのはそこだ。悪党でも名門でもなく、理屈は正しかったのに続かなかった集団として見える。
車種構成も無理がない。インプレッサ、ランエボ、GT-R。4WDで揃えたがる層は現実にも確かにいるし、ブレーキ勝負や安定感を武器にしたい連中がこの並びに寄るのも自然だ。むしろ、あまりにも分かりやすいくらいだ。だからCOMMANDERは作り物めいた名前のわりに、集団の肌触りはかなり現実寄りである。
④総評
COMMANDERの長所は、思想がはっきりしていることだ。4WDで固め、無謀な連中を止めるという旗も明快だった。車種選びにも迷いがない。そこは強い。
弱点もまた明快だ。理想が先に立ちすぎて、チームとして勝ち残れなかったことだろう。結果として人数は減り、今は個々の腕で看板を保っているにすぎない。
COMMANDERは首都高を支配した4WD軍団ではない。正義を掲げたまま消えきれずに残った、古参の残照である。
