ライバルチーム

Be Legend考察|伝説を名乗るには少し重い、再起組たちの首都高リハビリ

概要

  • 出現エリア:横羽線 上り, 平和島PA
  • チーム台数:7台
  • 代表車種:日産 GT-R (R35), トヨタ スープラ (JZA80), スバル WRX STI, トヨタ 86

チーム紹介

数年の時を経て走り屋の世界に戻ってきた伝説の男、「音速のナポレオン」こと桜田裕明が、新たな伝説を創るために結成したチーム。メンバーはかつて「十二神将」の名を連ねた走り屋たちで、それぞれがナポレオン、ジャンヌ・ダルク、孔明といった歴史上の偉人の名を冠する。舞台演出家、弁護士、物理学者、牧場主など、その経歴は多彩。それぞれの哲学が交錯する、まさに伝説級のチームだ。


メンバー一覧

音速のナポレオン(桜田 裕明)チームリーダー

  • 車種:NISSAN GT-R Premium edition (R35) '14 (駆動方式:4WD / エンジン:V6)
  • スペック:3,799cc / 550ps (6,400rpm) / 65kgm (5,600rpm)
  • 職業:舞台演出家
  • プロフィール: 数年前、様々な理由で走り屋の世界から勇退していたメンバーたちを説得して回り、<Be Legend>として"再生"させた張本人。仲間と共に首都高で新たな伝説となることを目指している。新たに乗り換えたR35の強大なパワーで相手を翻弄しつつ、コーナーでは理想のラインをキープして駆け抜けるスタイル。

気まぐれジャンヌ・ダルク(森山 千夏)

  • 車種:SUPRA RZ (JZA80) '97 (駆動方式:FR / エンジン:I6)
  • スペック:3,148cc / 395ps (5,600rpm) / 67kgm (3,600rpm)
  • 職業:弁護士
  • プロフィール: かつて十二神将に名を連ねていた伝説の走り屋。一見してお堅い雰囲気のエリート女性で、走りの世界とは無縁に見えるが、実は二人暮しの持ち主であり、"イグ"を名乗るもう一人の人格が目覚める。

かりそめの孔明(守口 有太)

  • 車種:TOYOTA 86 GT (ZN6) '12 (駆動方式:FR / エンジン:F4)
  • スペック:2,197cc / 338ps (7,200rpm) / 38kgm (5,600rpm)
  • 職業:声優
  • プロフィール: かつて十二神将に名を連ねていた伝説の走り屋。人懐っこい性格からは想像しにくいが、ドライビングの腕は超一流。本業は洋画から子供番組まで、あらゆる仕事をこなす人気声優。同業者である、走り屋の主人公のアニメに出演したことで、走りの世界に魅せられた。

光速の五右衛門(小木 克哉)

  • 車種:FAIRLADY Z Version ST (Z34) '14 (駆動方式:FR / エンジン:V6)
  • スペック:4,085cc / 475ps (6,200rpm) / 54kgm (5,200rpm)
  • 職業:塗装業
  • プロフィール: かつて十二神将に名を連ねていた伝説の走り屋。当たりが強く、強引な走りを信条としない。以前はあらゆる走り屋のデータが頭に入っていたが、彼が首都高を離れている間に多くの新興チームが現れたため、まだ見ぬ強敵たちに強い関心を抱いている。

進撃ジンギスカン(北見 俊介)

  • 車種:WRX STI Type S (VAB) '15 (駆動方式:4WD / エンジン:F4)
  • スペック:2,198cc / 443ps (6,560rpm) / 66kgm (4,000rpm)
  • 職業:牧場主
  • プロフィール: かつて十二神将に名を連ねていた伝説の走り屋。サラリーマンを辞め、北海道にある妻の実家に婿入りして牧場を継いでいる。新興チームの噂を仲間から聞いて、走り屋の血が騒ぎ、腕を慣らすためだけに首都高へやってきた。

乱れ咲きコロンブス(立木 祐介)

  • 車種:CROWN ATHLETE G PACKAGE (GRS184) '05 (駆動方式:FR / エンジン:V6)
  • スペック:3,528cc / 419ps (6,400rpm) / 53kgm (4,800rpm)
  • 職業:物理学者
  • プロフィール: かつて十二神将に名を連ねていた伝説の走り屋。どんなコースでも常に自らのスタイルを変えずに走り、その冷静さが相手にプレッシャーを与える。しかし、バトルに熱中して自慢してしまい、負ければフリップと云い訳をする性格のため、昔から人望はあるでなく、研究室の学生からも距離を置かれている。

過激なニュートン(江田島 琢久)

  • 車種:CELSIOR C specification F package interior selection (UCF31) '04 (駆動方式:FR / エンジン:V8)
  • スペック:4,731cc / 442ps (5,560rpm) / 71kgm (2,800rpm)
  • 職業:劇団員
  • プロフィール: かつて十二神将に名を連ねていた伝説の走り屋。リーダーが主宰する劇団に所属する看板役者で、アルバイトを掛け持ちして信じられないでいた時期もあるが、愛車だけは手放さなかったことを誇りに思っている。

①チームの特徴

Be Legendは、横羽線上りと平和島PAに現れる7台編成。代表車種はR35 GT-R、JZA80スープラ、WRX STI、トヨタ86。車種だけ見れば、実に分かりやすい。現代の強カードであるR35、90年代大排気量ターボの象徴であるスープラ、4WDの実戦派WRX、軽快な86。要するに、速さの記号を一通り並べた“伝説見本市”だ。

リーダーは「音速のナポレオン」。メンバーには孔明、ジャンヌ・ダルク、ジンギスカン、コロンブス、ニュートンといった歴史上の偉人名が冠される。正直、かなり大げさだ。ここまで名乗ると、速くなければ笑われる。だが今作プロフィールでは、彼らはかつて首都環状で名を馳せた走り屋たちで、走りの世界を離れていた面々をリーダーが集めたチームとされている。名前負け寸前の派手さだが、出自はそれなりに重い。

ただし、辛口に言えば少し“再結成バンド”くさい。昔は凄かった。今も名前は売れている。だからもう一度ステージへ戻ってきた。聞こえはいいが、観客は過去のヒット曲だけで満足してくれない。Be Legendが問われるのは、過去の肩書きではなく、今の横羽線で本当に速いのか。その一点だ。

②過去作での活躍

Be Legendは、過去作から登場しているチームだ。『Import Tuner Challenge』では、リーダーのSupersonic Napoleon以外のメンバーが元ボス級で、多くはThe Zodiac、一部は13 Devils出身と説明されている。つまり、ただの復帰勢ではない。かつて別の場所で看板を張っていた連中を集めた、かなり濃い再生チームである。

また別のプロフィールでは、彼らは有名かつ実力ある走り屋たちだが、多くはピークを過ぎ、さまざまな理由で走りから離れていたとされる。音速のナポレオンがそうした問題持ちの面々を集め、「走り屋再生工場」のように互いを刺激し、年齢やブランクを乗り越えようとしたチームだった。旧作時点で、すでに“全盛期を過ぎた実力者の再起”という色が強い。

今作では、その構図がさらに分かりやすくなった。新世代の走り屋たちが勢力を伸ばす中で、かつて伝説を作った側が迎え撃つ。いい話ではある。だが、同時に少し痛い。若手に背中を見せるのか、若手に過去の自慢を聞かせるだけで終わるのか。Be Legendの評価はそこで決まる。

③現実世界に存在していそうか?

かなり、いる側だ。
昔速かった走り屋が、一度は仕事や家庭や事情で降りる。数年後、また戻ってくる。そこへ同じような元実力者が集まり、再びチームを組む。これは現実の車好き界隈でも十分ありえる話だ。むしろ妙に生々しい。人間、完全には降りられない趣味というものがある。首都高バトルでそれをやると、名前がナポレオンになるだけだ。

車種構成も現実味がある。R35、JZA80、WRX STI、86。全員が同じ車で揃っているわけではないが、“戻ってきた大人たちが今選ぶ車”としては筋が通っている。金がある者はR35へ行く。昔のロマンを引きずる者はスープラへ行く。実戦感を求める者はWRXへ行く。少し身軽に走りたい者は86へ行く。かなり自然だ。

ただし、歴史上の偉人名を全員で名乗るのは現実では相当きつい。PAで「俺は孔明だ」と言われたら、まず距離を取る。実力があれば許される。なければただの痛い自己紹介だ。

④総評

Be Legendの長所は、背景の濃さだ。
元ボス級、元伝説級、走りから離れていた面々の再起。これだけで記事になる。チームとしての格もある。R35やスープラを持ち込む車種選びも分かりやすく、読者に刺さる記号は揃っている。

弱点は、名前が重すぎることだ。
Be Legend。音速のナポレオン。孔明。ジャンヌ・ダルク。ニュートン。ここまで盛れば、普通の速さでは足りない。少し勝ったくらいでは伝説にならない。むしろ、看板の重さで自分たちの首を絞めている。

Be Legendは、伝説そのものではない。伝説だった男たちが、老いとブランクと過去の栄光を抱えたまま、もう一度首都高に戻ってきた再起組である。格はある。だが、少々名前がうるさい。

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