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【車両紹介】スバル インプレッサ WRX STI (GDB) '00

■ 基本スペック (ノーマル時)

項目スペック
メーカースバル
駆動方式4WD (DCCD付き)
エンジンEJ207 水平対向4気筒 ターボ
総排気量1,994cc
最高出力280ps / 6,400rpm
最大トルク38.0kgf・m / 4,000rpm
全長×全幅×全高4,405×1,730×1,435mm
車両重量1,430kg
トランスミッション6速MT

■ ゲーム内での特性・オススメセッティング

特性: WRCでの栄光を受け、フルモデルチェンジを果たした2代目インプレッサ。シャシー剛性が飛躍的に向上し、先代GC8の弱点であったボディの頼りなさを完全に克服。その分、車重は増加したが、より高い速度域での安定性を手に入れた。 エンジンは熟成のEJ207。6速MTとDCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)を組み合わせた駆動系も健在。GC8の持つ、カミソリのような鋭さは薄れたが、より懐が深く、安定志向のハンドリング特性へと進化した。ランエボVIIとは、まさに宿命のライバル。

オススメセッティング:

  • ライトチューン向け (Lv.3程度)
    • 方向性: 安定志向のシャシーを、よりアグレッシブな方向へ。
    • 駆動系: DCCDをフリー側に設定することで、タイトコーナーでの回頭性を高めることができる。
    • パワーユニット: ECUチューンとブーストアップで、トルクの立ち上がりを鋭くする。
    • 足回り: スポーツサスペンションを導入し、車高を下げてロールを抑える。
  • フルチューン向け (Lv.MAX)
    • 方向性: GC8の俊敏さと、鷹目の完成度を両立する、最強のGDBを目指す。
    • パワーユニット: パワーユニットを最大まで強化し、2.2L化+大型タービンで600psオーバーへ。
    • 軽量化: 徹底的な軽量化で、GC8に迫る1.3トン切りを目指す。
    • 駆動系とサスペンション: フルカスタムのサスペンションと、緻密なDCCDセッティングを組み合わせ、このシャシーが持つポテンシャルを100%引き出す。

■【評価と立ち位置】

  • 国内での評判:『愛すべき“丸目”』 先代GC8のシャープなデザインから一転、大きな丸いヘッドライトを持つその姿は、発売当時はファンから賛否両論を巻き起こした。しかし、その圧倒的な性能と、見慣れてくると愛嬌のあるルックスから、現在では「丸目」の愛称で多くのファンに愛されている。GDB型の中では最も安価に手に入るため、チューニングベースとしても人気が高い。
  • 国外での評判:『アメリカ大陸を熱狂させた、新たな黒船』 このGDB型(のWRXモデル)は、初めて北米市場に正式導入されたインプレッサとして、歴史的な一台。それまで一部のマニアしか知らなかった「スバルのラリーカー」の性能は、アメリカの若者たちを熱狂させ、一大ムーブメントを巻き起こした。
  • ゲーム内での評価:『安定のAWDプラットフォーム』 GC8よりも安定性が高く、後の鷹目よりもピーキーさが少ないため、AWD入門として非常にバランスの取れた一台。DCCDのセッティング次第で、グリップ走行から軽いドリフトまで、幅広い走り方に対応できる。ランエボVIIとは永遠のライバルであり、首都高の覇権を賭けて、日夜激しいバトルを繰り広げることになるだろう。

■ 辛口コラム:その瞳に、我々は何を映したか

GC8という、あまりにも偉大な父。その跡を継いだGDBは、大きな丸い瞳で、我々の前に現れた。 ファンは戸惑った。父の面影は、どこにもなかったからだ。その瞳は、まるで「僕は僕だ」と、静かに、しかし強く主張しているかのようだった。 最初は見慣れなかったその瞳も、時が経つにつれ、我々の心にゆっくりと馴染んでいった。我々は、その丸い瞳の中に、WRCで戦う英雄の姿を映し、真夜中の峠を攻める自分の姿を重ね、そして、いつか手に入れる日を夢見た。 GDB丸目は、その瞳で、我々自身の「夢」を映し出してくれた、時代の鏡だったのかもしれない。

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