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【車両紹介】スバル BRZ GT (ZC6) '16

■ 基本スペック (ノーマル時)

項目スペック
メーカースバル
駆動方式FR
エンジンFA20 水平対向4気筒 NA
総排気量1,998cc
最高出力207ps / 7,000rpm
最大トルク21.6kgf・m / 6,400-6,800rpm
全長×全幅×全高4,240×1,775×1,320mm
車両重量1,250kg
トランスミッション6速MT

■ ゲーム内での特性・オススメセッティング

特性: スバルが伝統のAWDを捨て、トヨタと共に「誰もが楽しめるFRスポーツ」を追求した意欲作。水平対向エンジンによる「超低重心」と、FRレイアウトを組み合わせた、唯一無二のハンドリングマシン。 パワーこそ控えめだが、その軽さとバランスの良さがもたらすコーナリングは、まるで自分の手足のようにヒラリと舞う。この後期型GTは、ブレンボ製ブレーキとザックス製ダンパーを標準装備し、ノーマル状態でも極めて高いポテンシャルを誇る。エンジンを高回転まで回し、クルマと一体になる「人馬一体」の感覚を味わうためのクルマ。

オススメセッティング:

  • ライトチューン向け (Lv.3程度)
    • 方向性: 弱点であるトルク不足を補い、ハンドリングに磨きをかける。
    • 吸排気&ECU: エキマニを交換し、ECUを書き換えることで、悪名高い「トルクの谷(中回転域のトルク落ち込み)」を改善し、よりスムーズな加速が可能になる。
    • タイヤ: ノーマルは意図的に滑りやすいタイヤを履いているため、ハイグリップタイヤに交換するだけで、コーナリング性能が劇的に向上する。
    • ファイナルギア: ファイナルギアをローギアード化することで、加速性能を向上させ、パワー不足を補うことができる。
  • フルチューン向け (Lv.MAX)
    • 方向性: 優れたシャシーに、見合うだけのパワーを与える。
    • パワーユニット: パワーユニットを最大まで強化し、ターボやスーパーチャージャーを装着するのが王道。350psあたりを狙えば、シャシー性能とのバランスが取れた、極上のFRマシンが完成する。
    • 軽量化: 徹底的な軽量化で、ライトウェイトスポーツとしての美点をさらに伸ばす。
    • ボディ剛性: ロールケージを装着し、強大なパワーを受け止めるボディを作る。

■【評価と立ち位置】

  • 国内での評判:『現代のハチロク』 トヨタ・86の兄弟車として、手頃な価格でFRスポーツを楽しめることから、若者を中心に大ヒット。その素直な操縦性とチューニングのしやすさから、サーキット、ジムカーナ、ドリフトといった、あらゆるモータースポーツシーンで愛されている。「現代のハチロク(AE86)」と呼ぶにふさわしい、新世代のFRアイコン。
  • 国外での評判:『ドライバーズカー・オブ・ザ・イヤー』 「Toyota 86」「Scion FR-S」と共に、世界中のメディアやジャーナリストから絶賛された。特に、そのハンドリング性能と、クルマを操る根源的な楽しさは高く評価され、数々の「ドライバーズカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。世界中のクルマ好きが待ち望んだ、理想のスポーツカーの一台。
  • ゲーム内での評価:『コーナリングの教科書』 マツダ・ロードスターと双璧をなす、コーナリング性能に特化したマシン。絶対的なパワーはないため、湾岸線では苦戦を強いられる。しかし、C1のようなテクニカルコースでは、その低い重心とバランスの良さを活かし、格上のマシンを追い回すことができる。速く走らせるには、とにかくコーナリングスピードを落とさない技術が求められる、最高の「練習機」。

■ 辛口コラム:「パワーが足りない」は、最高の褒め言葉だ

BRZがデビューして以来、世界中の誰もが口を揃えてこう言った。「素晴らしいクルマだ。ただ、もう少しパワーがあれば…」。 だが、本当にそうだろうか。 このクルマの本質は、有り余るパワーで直線を駆け抜けることではない。限られたパワーを、己のテクニックで最大限に引き出し、コーナーを完璧なラインで駆け抜けることにある。 足りないパワーを、ドライバーの腕で補う。その挑戦的なプロセスこそが、このクルマがもたらす最高のエンターテインメントなのだ。 「パワーが足りない」という不満は、裏を返せば「シャシーがパワーに勝っている」という、スポーツカーにとって最高の褒め言葉なのである。

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