概要
湾岸線・東行きに登場するチーム「Fresh Market」。
下町の市場や流通業に携わるメンバーが中心で、働きながらも走り屋としての誇りを持ち、首都高で存在感を示している。
実生活と走りを結びつけたユニークな集団であり、車種もバラエティ豊か。
過去作にも登場するチーム。最高出力を見ると純正のまま。
登場するエリアが湾岸線なのでストレート勝負になる。
車両が海の男を思わせる見た目。
- 出現エリア:湾岸線 東行き
- チーム台数:4台
- 代表車種:RX-7 FD3S、クラウン、86、ロードスターなど
メンバー一覧
🚗 ゴールデンステア(リーダー)

- 名前:馬渕 良太
- 職業:配送営業
- 車種:MAZDA RX-7 Type RZ (FD3S) ’00
- プロフィール:
前リーダーの弟子としてチームを引き継いだ。普段の足にFDを愛用しているためテクニックは安定しているが、体力面に不安を抱えていた。努力を重ねて克服し、スポーツクラブで鍛えたことで実力を磨いた。かつての“ルーキー”から、確かなリーダーへと成長した存在。
🚗 相撲のスモウレスラー

- 名前:関口 豊一
- 職業:ちゃんこ屋店長
- 車種:TOYOTA CROWN ATHLETE G Package (GRS184) ’05
- プロフィール:
元学生相撲のチャンピオンで、横綱候補とも言われた経歴を持つ。引退後は飲食店を経営しつつ首都高に参戦。体格を活かした迫力あるドライビングが持ち味だが、重量級ボディゆえに扱いには苦労している。
🚗 勝利のハンドサイン

- 名前:大里 涼佑
- 職業:卸売業
- 車種:TOYOTA 86 GT (ZN6) ’12
- プロフィール:
魚介類を扱う市場の見習いとして日々働く若きドライバー。ベテランの指導を受けながら経験を積み、昼の時間帯に首都高を走り込む。マシンはまだノーマルに近いが、果敢に挑む姿勢でチームの中でも存在感を示している。
🚗 ビッグフラッグ

- 名前:堂本 哲也
- 職業:漁師
- 車種:MAZDA ROADSTER RS (ND5RC) ’15
- プロフィール:
引退した元メンバーの弟子として加入した新世代の走り屋。幼い頃から師匠に可愛がられ、10代で免許を取得するとすぐに走りを始めた。純正に近いマシンで日々研究を重ね、本業の漁師としても逞しい成長を見せている。
魚の匂いをシートに染み込ませながら走る、首都高でも珍しい“生活者のチーム”
Fresh Marketは、港から市場へ鮮魚を運ぶ人々を中心に結成されたチームとして『首都高バトルX』に登場し、2025年版ではそこに卸売市場、ちゃんこ屋の店頭、漁師といった“食の現場”の人間関係が加わった集団として再構成されています。しかも信条は一貫して“グッドマナー”。運送業ゆえにロールを抑え、急加速や急減速を避ける走りとセッティングが特徴で、体に染み付いた魚の臭いがシートに付くのが悩みという、首都高バトルにしては妙に生活感の強いチームです。
過去作との比較
C1の夜更けにいた“魚運びの兄ちゃん達”が、湾岸東で世代交代した
過去作のFresh Marketは『首都高バトルX』でC1・MIDNIGHT帯に登場し、土居忠治(ラージステア)、馬渕良太(ゴールデンルーキー)、深津則次(ラッキーフラッグ)、関口豊一(相模のスモウレスラー)という構成でした。2025年版では舞台が湾岸線東行きに移り、馬渕が“ゴールデンステア”としてリーダーに昇格し、関口は続投、大里涼佑と堂本哲也が新メンバーとして加わっています。要するにこのチーム、単なる再登場ではなく、ちゃんと世代交代が起きているのです。
この変化はかなり上手いです。C1での“職業ドライバーの丁寧な走り”も似合っていましたが、2025年版では出現場所が湾岸東になり、チーム内の車種もFD3S、GRS184クラウン、ZN6、NDロードスターに変化しています。これは事実として、旧作の小回り型チームから、今作では高速巡航と安定感を重視した湾岸向けの生活派チームへ寄せ直されたと読むのが自然です。ここは設定の進化としてかなり筋が通っています。
さらに面白いのは、“元ルーキー”だった馬渕が、前リーダーの弟子から正式な継承者になっている点です。『X』では補助ドライバーとして弟子入りした若手で、テクニックは高いが持久力に不安がある存在でしたが、2025年版ではその弱点を努力で克服し、ついには前リーダーにあやかって“ゴールデンステア”へ改名しています。こういう雑に若手を消さず、成長を物語にした続投は、最新作のチーム再解釈の中でもかなり出来が良い部類です。
車種の特徴
速い車を選んだのではなく、“仕事帰りでも成立する車”を選んでいる
Fresh Marketの2025年版は、リーダーがRX-7 FD3S、関口がクラウンアスリート、若手がZN6とNDロードスターという構成です。数だけ見ればまとまりがないようですが、実際はかなり統一感があります。どれも“派手なショーカー”ではなく、日常と走りの境界にいる車ばかりです。しかもスピード指標は、FD3Sが267.73、クラウンが254.72、ZN6が304.61、NDロードスターが261.96で、最速は若手の86です。ここにこのチームの今っぽさが出ています。
リーダー車のFD3Sは、マツダが2026年に“3代目RX-7誕生35周年記念講演”を開くほど、今なお特別扱いされるモデルです。Fresh Marketの馬渕がこれに乗るのはかなり妥当で、元ルーキーが努力してリーダーに育ったという話と、古いけれど本気のスポーツカーを日常の足として使いこなすという人物像が噛み合っています。見た目の派手さより、積み上げた技量を感じさせる選び方です。
関口のGRS184クラウンアスリートは、12代目クラウン系で、2003年発売時にプラットフォームやエンジン、サスペンションなど主要コンポーネントを一新し、2005年10月にはアスリートに3.5L V6の2GR-FSEが追加されました。相撲上がりの元力士がこの重量級FRセダンに乗るのは、ほとんど出来すぎなくらい分かりやすいです。辛口に言えば鈍重ですが、“体格と押しの強さ”を車に置き換えたキャラ造形としてはかなり上手いです。
大里のZN6は、トヨタが2012年に発売したコンパクトFRスポーツで、直感的なハンドリングと超低重心パッケージを売りにしたモデルです。Fresh Marketではこの86がチーム最速の304.61を持っており、ノーマルに近い状態でリーダーに教わりながら走る若手、という設定ともよく合います。要するにこの車は、**昔ながらの根性論ではなく、現代的な“ちゃんと速い入門機”**として置かれています。
堂本のNDロードスターも良い配役です。マツダは現行ロードスターを“街中でもサーキットでも『走る歓び』を味わえる”モータースポーツベース車まで用意するほど、走りの楽しさを前面に出した車として扱っています。若い漁師見習いが、師匠譲りの情熱で軽いFRオープンを振り回しているという構図は、派手ではないですが実に首都高バトルらしいです。絶対速度の勝負では弱くても、“走っていて楽しそう”という一点ではかなり強いです。
辛口評価
真面目すぎて、首都高のチームとしては少し華がない
正直に言うと、Fresh Marketはかなり地味です。
魚市場、配送、ちゃんこ屋、漁師。しかも信条はグッドマナーで、急加速や急減速も避ける。設定の一貫性は見事ですが、首都高バトルのライバルチームとして見ると、どうしても“怖さ”が薄い。過去作にいた得体の知れない危険集団と比べると、どう見ても悪党ではなく、夜勤明けの働く兄ちゃん達です。そこは人によってはかなり地味に映るでしょう。
さらに辛口に言えば、このチームは“仕事の延長”が強すぎます。ロールを抑える、急操作を避ける、礼儀正しい、仲間内の結束が固い。全部まともです。まともすぎます。首都高の夜にいる連中としては健康的すぎて、少し毒気が足りません。言ってしまえば、Fresh Marketは不良のチームではなく、就労意識の高い生活者サークルです。だから印象の爆発力では、他の濃いチームに負けやすいです。
ただ、この地味さは同時に武器でもあります。
馬渕が成長してリーダーになり、関口が昔からの後輩ポジションで残り、新人に大里と堂本が入る。この流れは、荒唐無稽なチームよりずっと人間らしい。見栄や伝説ではなく、人間関係と仕事の延長でチームが続いている感じがあり、そこはかなりリアルです。派手なカリスマはないが、妙に説得力がある。Fresh Marketの強みはまさにそこです。
現実世界に存在した?
かなり“いた”寄り。ただし名前はちょっと出来すぎ
現実にこういう集団がいたかと聞かれたら、かなり“いた”側です。市場関係者、配送、卸、漁師、飲食店主が横のつながりで集まり、仕事のあとに首都高を流す。しかも礼儀や運転マナーを重んじる。これは昔のPA文化や職業ドライバー周辺の空気を知っている人ほど、違和感が少ないはずです。とくに『X』の時点で“魚を運ぶ人たちのチーム”として描かれていたことを考えると、Fresh Marketはシリーズの中でもかなり現実寄りの集団です。
ただし、現実はここまできれいには揃いません。
元学生相撲王者のちゃんこ屋、FDを普段使いする配送担当、卸売見習いの86、漁師のNDロードスター。キャラ立ちは上手いですが、さすがに“出来すぎ”ではあります。つまりFresh Marketは、実在しそうな職業コミュニティを、首都高バトル用に少しだけ美味しく味付けしたチームと見るのがちょうどいいです。現実感は強いが、そのまま実話っぽくはない。このバランスがちょうどいい。
総評
Fresh Marketは、最新作の中でもかなり良い意味で地味なチームです。
速さだけで見れば、チーム最速は86で304.61、あとの3台は254〜267台に収まり、湾岸東の強豪としてはそこまで派手ではありません。ですが、過去作からの継承、世代交代、職業と車種の結びつき、信条の一貫性はかなり高水準です。設定を読むほど味が出るタイプで、攻略より考察向きなのは間違いありません。



