CUSTOMIZED CAR

MONEY DREAMは“金ピカだが中身は現実的なRZ34 500ps級カスタム”だった

MONEY DREAM

RZ34を札束カラーにして、3.1Lターボ化した“成金仕様のZ”。だが中身はかなり現実的

MONEY DREAM。
名前からして清々しい。夢は金。ボディも金。グラフィックも派手。
ここまで来ると、もう遠慮がない。いや、むしろ良い。変に「大人の上質感」とか言い出すより、よほど正直だ。

ベース車は、見た目からして日産 フェアレディZ Version ST(RZ34)'24系と見ていい。
RZ34の実車はVR30DDTT型の3.0L V6ツインターボを積むFRで、Version STの6MT車は405ps、最大トルク475Nm、車重1590kgという仕様。ゲーム内のMONEY DREAMは、そこから3,146cc、493ps、61kgmまで盛ったカスタムと見れば自然だ。


まず見た目。正直、上品ではない

この車、見た目はかなりうるさい。
オレンジ、グリーン、イエロー、赤、スポンサー風ロゴ、大型ウイング。
金運アップの財布をそのまま車にしたような色使いである。

ただ、RZ34のボディは意外とこういう派手系を受け止める。
旧Zの雰囲気を残しつつ、現代車らしい厚みもあるから、派手にしても完全には負けない。

でも辛口で言うなら、貼りすぎ
Zは元の面がきれいなので、グラフィックを盛りすぎるとボディラインが埋もれる。
話し言葉で言えば、
「金持ってるのは分かったから、もう少し黙ってても速そうだぞ」
という感じ。


493psは実車でもかなり現実味がある

このスペックは、夢物語ではない。
RZ34のVR30DDTTはノーマルで405ps級。そこから吸排気、ブースト制御、ECU、冷却、燃料を詰めれば、500ps前後は十分に狙える。HKSもRZ34向けにエキゾースト、インテーク、エレクトロニクス、ボディキットなどのパーツカテゴリを展開しており、Power Editor RやMastery ECUなどの制御系パーツも用意している。

ゲーム内の3,146ccという数字まで再現するなら、ノーマル3.0Lから少し排気量を上げた3.1L級チューンとして考えることになる。
ただ、493psだけなら排気量アップまでは必須ではない。
実車で作るなら、まずは3.0Lのままタービン・冷却・燃料・ECUで480〜520ps狙いが一番まとまりやすい。


実車で作るなら、まず必要なのは“見た目”ではなく熱対策

この車を実車で作るなら、最初に派手なラッピングへ行きたくなる。
でも先にやるべきはそこじゃない。

まずはこれ。

  • 大容量ラジエーター
  • 大容量インタークーラー
  • オイルクーラー
  • 強化ラジエーターホース
  • ローテンプサーモ
  • 水温・油温・油圧メーター
  • 必要ならATFクーラー、MT車ならミッションオイル温度管理

VR30DDTTはツインターボ。
つまり熱が出る。
500ps近くまで持っていくなら、冷却は必須。
ボンネットに金運ロゴを貼っても油温は下がらない。そこは現実が容赦ない。


吸排気・タービン・ECU

493ps級を狙うなら、必要なのはこのあたり。

  • 高効率エアクリーナー
  • 大容量インタークーラー
  • フロントパイプ
  • メタルキャタライザー
  • フルデュアルマフラー
  • ブーストコントローラー
  • 現車合わせECU
  • 必要ならタービン交換

HKSはRZ34用にFULL DUAL MUFFLERやメタルキャタライザーなどを用意しており、RZ34向けマフラーではφ60.5×2のデュアルレイアウトも見られる。こういう吸排気系を土台に、ECUでしっかり合わせるのが現実的な流れだ。

タービンは大きすぎないほうがいい。
Zは高速GTでもあるが、街中やワインディングで扱えない仕様にすると一気につまらなくなる。
狙うなら、中速から太く立ち上がる500ps前後仕様
ピークパワーだけ欲張ると、ただの寝起きの悪いZになる。


燃料系

500ps前後なら燃料も強化したい。

  • 大容量燃料ポンプ
  • インジェクター容量確認・強化
  • 燃圧レギュレーター
  • 燃料ライン点検
  • 高負荷時の空燃比管理
  • ノック対策

VR30DDTTは制御が重要。
ブーストを上げるだけなら簡単に見えるが、燃調と点火を詰めないとただ寿命を削る。
“金の夢”どころか“修理代の現実”になる。


駆動系は必ず見るべき

ゲーム内では61kgm。
これはかなり太い。
FRのZでこのトルクを使うなら、駆動系を甘く見ないほうがいい。

必要なのは、

  • 強化クラッチ
  • 強化フライホイール
  • LSD
  • 強化デフマウント
  • 強化ミッションマウント
  • プロペラシャフト点検
  • ドライブシャフト点検
  • ミッションオイル・デフオイル管理

特にLSDとデフ周り。
パワーだけ上げても、後ろが受け止めなければただのタイヤ処刑マシンになる。
ZはFRだからこそ楽しい。
でもFRだからこそ、トラクション作りが命になる。


足回りとブレーキ

実車で493ps級を作るなら、足とブレーキはセット。

  • 車高調
  • ピロアッパー
  • 調整式アーム
  • 強化ブッシュ
  • スタビライザー
  • ハイグリップタイヤ
  • 大径ブレーキローター
  • 対向キャリパー
  • スポーツパッド
  • ステンメッシュブレーキホース
  • 高性能ブレーキフルード

RZ34はフロントがダブルウィッシュボーン、リアがマルチリンク。実車のVersion STは前255/40R19、後275/35R19という太めのタイヤサイズを持つので、ベースとしてはかなり良い。

ただし500ps近くまで上げるなら、純正サイズのままでは物足りなくなる場面も出る。
リアタイヤは太め、グリップ重視。
見た目のツラより、まず接地。
派手なZが空転して前に進まないのは、かなり切ない。


ボディ補強はかなり大事

RZ34は剛性がある。だが、500ps級なら“逃げ”を潰したい

ここは細かく書く。
MONEY DREAMを実車で作るなら、ボディ補強はかなり効いてくる。

RZ34には純正でもタワーバー系の思想があるが、チューニングするなら追加・置き換えで剛性感を整えたい。NISMOはRZ34全車適合のチタンタワーバーを出しており、純正比で約75%軽量化しつつ剛性としなやかさを狙ったパーツとしている。HKSもRZ34用にフロント/リアのカーボンブレースを用意し、純正ストラットバー置き換え型として車両挙動の把握しやすさを狙った説明をしている。

実車でやるなら順番はこう。

1. フロントタワーバー

まずフロント。
ステアリング初期の入り方、フロントの接地感、ブレーキング時の安定感に効く。

候補:

  • NISMOチタンタワーバー
  • HKSカーボンブレース
  • CUSCOストラットバー

CUSCOもRZ34用のフロントストラットバーを展開していて、純正約3.9kgに対してCUSCO品は約1.5kgという軽量な仕様が示されている。

2. リアブレース

RZ34はリアのトラクションが大事。
500ps級FRにするなら、リアの逃げを整える。

必要候補:

  • リアタワーバー
  • リアクロスバー
  • トランク内補強バー
  • リアメンバー補強

リアがヨレると、踏んだ時に車が一瞬遅れる。
その“間”が気持ち悪い。
500ps級なら、リアをしっかりさせたい。

3. フロア補強

ここがかなり大事。

  • フロントロアブレース
  • センターフロアブレース
  • トンネルブレース
  • リアメンバーブレース
  • サブフレームカラー
  • デフブレース

Z系はフロア下の補強が効く。
タワーバーだけで満足すると、上だけ締まって下が逃げる。
それはあまり気持ちよくない。

4. デフ・サブフレーム周辺

61kgm級を受けるならここも見る。

  • デフマウント強化
  • デフブレース
  • サブフレームカラー
  • リアメンバーブッシュ
  • 強化アームブッシュ

ここをやると、アクセルを入れた時の駆動反応がかなり変わる。
ただし固めすぎると街乗りで音と振動が増える。
街乗り兼用なら、フルピロ・フルリジッドより、強化ゴムやウレタンを適材適所がいい。

5. ロールケージ

サーキット寄りにするならロールケージもあり。

  • 4点式
  • 6点式
  • ダッシュ逃げ
  • サイドバー追加

ただし普段乗りならかなり割り切りが必要。
乗降性も悪くなるし、内装も犠牲になる。
MONEY DREAMを“見た目派手なストリートZ”にするなら、ロールケージまでは必須ではない。
タイムアタック仕様に振るなら入れる。
ここは用途で決めるべき。


外装を実車で再現するなら

再現は可能。
必要なのはこれ。

  • オレンジ/ゴールド系ラッピング
  • グリーン・イエロー系グラフィック
  • 大型GTウイング
  • フロントリップ
  • サイドステップ
  • リアディフューザー
  • 白系またはシルバー系ホイール
  • ローダウン
  • 必要ならワイドフェンダー

実車なら、個人的には少し整理したい。
ゴールド系ボディ+グリーン差し色+控えめなスポンサー風ロゴ+大型ウイング
これくらいで十分強い。

ゲーム内のまま全部貼ると、かなり情報量が多い。
イベント車ならアリ。
普段乗りなら、ちょっと財布が喋りすぎている。


辛口総評

MONEY DREAMは、かなり面白い。
ベースがRZ34という時点で、現代の日産FRスポーツとしての説得力がある。
VR30DDTTの3.0Lツインターボを493ps級まで引き上げる方向性も、実車で十分成立する。

ただし、見た目はかなり成金。
名前も成金。
カラーも成金。
ここまで行くと逆に潔いが、上品さはない。
でも、Zに上品さだけ求めてもつまらない。こういう悪ノリもZ文化の一部だ。

実車で作るなら、まずは3.0Lのまま500ps前後。
冷却、燃料、ECU、吸排気、駆動系、足回り、ブレーキ、そしてボディ補強。
ここまでやって初めて、MONEY DREAMらしい“速い派手Z”になる。

要するにこの車は、
見た目は金運カスタム、中身はかなり現実的なRZ34 500ps級チューン
雑に作るとただの派手車。
ちゃんと作れば、かなり速くて記憶に残るZになる。

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